宮本佳世乃とは? わかりやすく解説

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宮本佳世乃

宮本佳世乃の俳句

あぢさゐのほとんど白となり海よ
あはゆきのほどける音やNHK
いつまでも涙をながす鯨かな
うすばかげろふおとうとの肺に棲む
かなかなの途切れて空のうすくある
くちなはに枝の綻びつつまはる
くちぶえのけむりとなりぬ冬木の芽
けふもまた町はおだやか遠泳す
ころころと冬の泉を払ひけり
こゑ新しくあぢさゐに閉ざさるる
さつきから三羽さんかく鳥の恋
ざりざりと梨のどこかを渡りゆく
しまうまの縞のつづきのぼたん雪
しやつくりの止まらぬ町の合歓の花
つづれさせ天金の書のめくれたる
ともだちの流れてこないプールかな
どしやぶりの鳥かごを持つ半夏生
はつ雪や紙をさはつたまま眠る
ひまはりのこはいところを切り捨てる
ぴちぴちと水引草の戦ぐ音
ふくろふのまんなかに木の虚のある
ふゆざくら山のうしろのとんびの巣
ふれてみし冬の泉の割れて櫛
ぼうたん崩る一本の針銜へ
ぽつねんと空うぐひすとすすむ沼
まなうらへ百回水を打つ少年
まもなく三鷹曇り空のうぐひす
ゆふがたを紋白蝶の溜まる息
キッチンの光たどれば秋の空
バス停にゐる軽さうな雪だるま
パラフィン紙夏の名前をかんがへる
冬眠の前にさびしくなつておく
十六夜の紙が手紙となりにけり
十六夜の髪にこぼるる鋏かな
古代より来し青鷺の部屋の前
古墳に登りさへづりと愛でてをり
土曜日が終はらぬやうに踊りけり
夏の墓何もしないで帰つてくる
夕焼を壊さぬやうに脱ぎにけり
夕虹のあと鳥籠の澄みにけり
山藤にすこし遅れてくもりの日
手を当てるとき数学はからすうり
春浅し抛りたる火のまはりだす
泉泣きながら釦だらけの谷
洗濯を終へて秋めくおばあさん
湧いてくる闇武蔵五日市のダリア
球場のまんなかに浮くかきつばた
瓶を持つ手のふたたびの霧の中
真向ひの野菊の枯れて一枚に
眼はひばり教はり雲雀好きになる
 


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