坂井直樹
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/26 10:40 UTC 版)
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坂井 直樹(さかい なおき、1947年 - )はコンセプター。大阪市生まれ、京都市出身。
プロフィール
坂井 直樹(さかい なおき)/コンセプター 株式会社ウォーターデザイン 代表取締役/株式会社スピーディ 取締役会長
1947年生まれ。京都市立芸術大学デザイン学科入学後、渡米。サンフランシスコでTattoo Companyを設立し、「Tattoo T-shirt」を販売。帰国後は、テキスタイルデザイナーとして活躍。1987年、日産「Be-1」のコンセプトデザインを手がけ世に送り出す。その後はMoMaで永久保存されているオリンパス「O-Product」をはじめ、国内外の製品開発に携わり、数々のヒット商品を生み出す。元慶應義塾大学教授。DMMオンラインサロンにて「デザイン経営倶楽部/DMC」を主宰。
経歴
- 1966年:京都市立芸術大学デザイン科入学。
- 1969年:渡米後、サンフランシスコでTattoo Companyを設立。ヒッピー達と「Tattoo T-shirt」を売り、大当たりする。
- 1971年:国内初のロックフェスティバル「TOO MUCH」を木村英輝と共にプロデュース。
- 1973年:帰国後、株式会社ウォータースタジオを設立(後にWATER DESIGNに社名変更)。
- 1987年:コンセプトデザインを手がけた日産「Be-1」が発売される。
- 1988年:コンセプトデザインを手がけたオリンパス「O・product」が発売され、その後MoMAで永久保存される。
- 1989年~1992年:日産から「Be-1」に続き「PAO」「figaro」「Rasheen」を世に出し、自動車業界にデザイン変革をもたらす。
- 2001年:インターネットマーケティングを行うブランドデータバンク株式会社を設立。
- 2005年:au KDDIの外部デザインディレクター就任。au design projectに携わり、コンセプトモデルを複数発表。
- 2008年:慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスにて大学院政策・メディア研究科教授に就任。(2013年退任)
- 2011年:慶應義塾大学医学部兼担教授に就任。(2013年退任)
- 2013年:成蹊大学経済学部客員教授に就任。(2016年退任)
- 2018年:株式会社スピーディ 取締役会長に就任。
作品
- 日産自動車株式会社
- オリンパス株式会社
- NEC
- デスクトップパソコン「simplem」(1999年)
- セイコーウオッチ株式会社
- 時計「アスタリスク」(1988年)
- 時計「BRIGHTZ Ananta NS_CONCEPT LIMITED MODEL」(2011年)
- サントリー
- ビールとビアレストラン「The Earth」(1990年)
- 雪印乳業株式会社
- 「アトリエ・コフレ」(1990年)
- 株式会社カネボウ化粧品
- メンズ化粧品「デナリ」(1990年)
- 沢の鶴
- 日本酒「玉兎」(1991年)
- OM NETWORK仏具
- 「Mind Gear Box」(1991年)
- シャープ株式会社
- 液晶テレビ「Liquid Crystal Museum」
- ムービーカメラ「TWIN-CAM8」(1992年)
- スズキ株式会社
- 「SW-1」(1992年)
- オムロンヘルスケア株式会社
- 「pisu style」(2000年)
- KDDI (au design project)
- 携帯電話「HEXAGON」(2005年)
- 携帯電話「MACHINA」(2005年)
- 携帯電話「kaos」(2006年)
- 携帯電話「cypres」(2006年)
- 携帯電話「vols」(2006年)
- 携帯電話「DRAPE」(2006年)
- カッシーナ
- ソファ「BOOMERANG」(2000年)
- 大塚国際美術館
- ロゴマーク(2006年)
- 日本コカコーラ
- 「ジョージアノベルティ・ワンセグテレビ」(2006年)
- 東京ガス株式会社
- ガスコンロ「ピピッとコンロ」(2006年)
- アルフレックス
- ソファ「AUN」(2007年)
- ソファ「AQUA」
- ソファ「KITE」
- 東レ株式会社
- 浄水器「トレビーノアクアマイスター」(2007年)
- Jacob’s Creek
- ワイン「わ」(2014年)
- 江崎グリコ株式会社
- おもちゃ「クリエイターズグリコ」(2022年)
著書
- テキスタイルデザインの技法 新しい感覚による量産プリントのデザイン(美術出版社/1978年1月)
- ニューヨークのファッションブティック(商店建築社/1988年1月)
- コンセプト気分の時代 欲望をデザインする(かんき出版/1990年4月)
- コンセプトメーキング私の方法(産能大学出版部/1991年4月)
- 魅力創造のレシピ 90年代をシミュレーションする(史輝出版/1991年12月)
- 恋愛品態マーケティング論(かんき出版/1992年9月)
- 秘伝 未来からのモノづくり ポスト空洞化時代の商品開発作法(かんき出版/1995年10月)
- 大世紀末コンセプト・ノート(東急エージェンシー出版部/1996年3月)
- 創業人のススメ アントレプレナー・ノート(徳間文庫/1997年2月)
- モノのカタチ 20世紀デザイン進化論(グリーンアロー出版社/1999年4月)
- 自分探しのブランドブック エルメスなひとグッチなひと(かんき出版/2001年12月)
- Emotional Program Bible(英治出版/2002年6月)
- デザインのたくらみ(トランスワールドジャパン/2005年12月)
- 今日、息子が死んだ(英治出版/2007年6月)
- デザインの深読み(トランスワールドジャパン/2007年12月)
- 好奇心とイノベーション 常識を飛び越える人の考え方(宣伝会議/2020年5月)
- 欲望とインサイト インサイトハンターの日常(Speedy Books/2020年12月)
- スイスイ生きるコロナ時代(高陵社書店/2021年4月)
- トヨタの戦い、日本の未来。 本当の勝負は「EV化」ではなく「知能化」だ!(集英社インターナショナル/2024年10月)
脚注
- デザインの極み「NS_CONCEPT」コンセプター坂井直樹 展覧会開催(2011年7月)
- デザインの世界から見たテレビ (2014年2月)
- ファションは、自分はこういう人間だとプレゼンテーションする要素の一つ
- 「アンチ・デザインシンキング」―輸入した考え方に踊らされないための方法論―(2017年6月)
- 「僕の仕事は才能をキャスティングするデザイン部長」――コンセプター坂井直樹氏のイノベーションの起こし方(2018年6月)
- 山口有希子×坂井直樹 対談 強い組織をつくるには? そろそろ真剣に「ダイバーシティ」と向きあおう(2019年5月)
- 世界的コンセプター 坂井直樹さん #1-1(2019年10月)
- コンセプトの力。デザインの力。『浜松町Innovation Culture Cafe』(2020年9月)
- 坂井直樹さんに聞く、日本と世界が進む「デジタル化」のゆくえ(2020年12月)
- のんが コンセプターの坂井直樹さんが主催するオンラインサロンでゲスト対談しました(2021年8月)
- 中川政七×坂井直樹 300年の老舗が見据える、ものづくりと事業のありかたとは?(2023年3月)
外部リンク
- 坂井直樹のページへのリンク