嘘の書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/05 00:30 UTC 版)
『嘘の書』(うそのしょ、The Book of Lies[1])は、オカルティストにして魔術の教育者であったアレイスター・クロウリーが書いた散文詩集の形をとった魔術書。最初に出版されたのは1912年か1913年(後述の説明を参照)で、フルタイトルは The Book of Lies, Which is also Falsely Called BREAKS. The Wanderings or Falsifications of the One Thought of Frater Perdurabo, which Thought is itself Untrue. Liber CCCXXXIII (『偽って失言とも称される虚言の書、同志ペルドゥーラーボーの一思考の彷徨(うろつ)き或いは嘘つき、その思想もとよりまことならず。三百三十三之書』)である。クロウリーはこう説明する。「本書は極めて高い重要性を有する諸々の世界にある数多(あまた)のことどもを扱う。「深淵の嬰児」〔の位階に達した者〕向けの公式出版物であるが、きわめて示唆に富んでいるため初心者にも推奨される。」[2]
- ^ フランシス・キングの著書の日本語版、山岸映自訳『アレイスター・クロウリーの魔術世界』(国書刊行会、1987年)や長尾豊訳『性魔術の世界』(国書刊行会、1992年)では『虚言の書』(きょげんのしょ)という訳題が与えられている。
- ^ "A syllabus of the official instructions of the A.'.A.'..", in The Equinox vol 1 no 10.
- ^ Quote in the Foreword to the 1980 edition, p. 5.
- ^ Commentary to the Chapter, p. 11.
- ^ a b Crowley, Aleister (1978). The Book of Lies. New York: Samuel Weiser.
- ^ 日本語版は武邑光裕訳『コスミック・トリガー』八幡書店
- ^ Wilson, Robert Anton. Cosmic Trigger I: The Final Secret of the Illuminati, prologue. ISBN 1-56184-003-3
- ^ 『アレイスター・クロウリーの魔術世界』と『性魔術の世界』の中では、フランシス・キングはこれを可能性のある有力な説として挙げているだけで、結論を下してはいないように読み取れる。
- ^ Crowley, Aleister. The Confessions of Aleister Crowley, pp. 708-709. Penguin, 1989. ISBN 978-0140191899
- ^ Letter, Crowley to author J. W. Dunne, n.d., O.T.O. Archives. via Sutin, Do what thou wilt 2002 edition, p. 225.
- ^ De Arte Magica section I, "Of Ararat".
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