和美術館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/01 03:04 UTC 版)
He Art Museum |
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入館ゲート
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| 施設情報 | |
| 専門分野 | 美術・建築 |
| 建物設計 | 安藤忠雄建築研究所 |
| 開館 | 2020年 |
| 所在地 | |
| 位置 | 北緯22度55分44秒 東経113度12分44秒 / 北緯22.92889度 東経113.21222度 |
| 最寄駅 | 広州地下鉄7号線美的駅 |
| 最寄バス停 | 美的総部駅 (337B番) |
| 外部リンク | https://hem.org/ |
| プロジェクト:GLAM | |
和美術館(わびじゅつかん、英: He Art Museum)は、中華人民共和国の美術館。美的グループ創業一族の何劍鋒の私的美術館として2020年に開館。広東省仏山市順徳区北滘鎮君蘭社区に建てられた施設は安藤忠雄の設計によるもの。
沿革
何劍鋒は、美的グループを創業した何享健の子であり、中国近代・現代美術作品の収集家としても知られる[1]。2020年初めに自らの故郷である仏山市の順徳区に私的美術館を開設すると発表した[1][2]。創業ディレクターには上海市にある龍美術館のキュレーターだった邵舒が迎えられる[1]。
発表当初は2020年3月の開館予定だったが、新型コロナウイルス感染症流行の影響を受けて延期し、同年10月の開館となった[1]。
施設
安藤忠雄の設計によるものであり、「調和」をテーマとしている[3]。円形の建物を中心とした地上4階と地下1階の構造であり、延床面積約1万6000平方メートルうち展示スペースは約8000平方メートル、各階に展示室が設けられている[3][4]。建物の周囲は池で囲まれており、池の中央にある小道を通って入館する[4]。
建物内部は箱型と円型の展示室が組み合わさった構造であり、二重の螺旋階段が配置された吹き抜けによって各階に自然光が差し込むようになっている[1][4]。
展示
19世紀末に興った嶺南派など、中国の近代・現代美術作品の展示に注力している[1]。何劍鋒のコレクションの展示のほかに企画展も実施しており、2023年にはロニ・ホーン展を開催した[4]。
脚注
- ^ a b c d e f “何劍鋒(He Jianfeng)”. JAPAN ART news. MAGUS (2024年12月23日). 2025年11月1日閲覧。
- ^ “安藤忠雄設計の美術館、珠江デルタ地帯に誕生!”. カーサ ブルータス (2020年12月18日). 2023年2月8日閲覧。
- ^ a b “アカデミー映画博物館からM+香港まで。2020年、注目の新美術館をチェック(海外編)”. 美術手帖. カルチュア・コンビニエンス・クラブ (2020年1月3日). 2025年11月1日閲覧。
- ^ a b c d “安藤忠雄設計の和美術館で、ロニ・ホーン作品の流動性と不確実性に向き合う”. 美術手帖. カルチュア・コンビニエンス・クラブ (2023年8月21日). 2025年11月1日閲覧。
外部リンク
- 和美術館のページへのリンク