輪扁
(古人糟魄 から転送)
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輪扁(りんへん)は、『荘子』外篇の天道篇の最後に登場する「寓言」中の人物[1]。輪扁とは、「車大工の扁」を意味し、「扁」が名である[2]。
- ^ a b 荘子/天道:桓公讀書於堂上,輪扁斲輪於堂下,釋椎鑿而上,問桓公曰:「敢問:公之所讀者何言邪?」公曰:「聖人之言也。」曰:「聖人在乎?」公曰:「已死矣。」曰:「然則君之所讀者,古人之糟魄已夫!」桓公曰:「寡人讀書,輪人安得議乎?有説則可,無説則死。」輪扁曰:「臣也以臣之事觀之。斲輪,徐則甘而不固,疾則苦而不入,不徐不疾,得之於手而應於心,口不能言,有數存焉於其間。臣不能以喩臣之子,臣之子亦不能受之於臣,是以行年七十而老斲輪。古之人與其不可傳也死矣,然則君之所讀者,古人之糟魄已夫!」
- ^ 幸重敬郎 『漢文が読めるようになる』、189頁。 Google Books
- ^ a b 久保田昭雄 『白露』、154-155頁。「この話は言葉や文字でもって伝えることの難しさを言ったものとして有名だ。」 Google Books
- 1 輪扁とは
- 2 輪扁の概要
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