北原規稚子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/07 16:27 UTC 版)
北原 規稚子(きたはら みちこ、英: Michiko Kitahara)[1][2]は、日本のマーケター、実業家。
資生堂ジャパンでメイクアップ部門バイスプレジデント(VP)、副CMO、マーケティング本部長などを経て、2024年に新設された「新価値創造マーケティング本部」の本部長を務めた[3][4]。2025年には株式会社MICHIを設立し、代表(CEO)として活動するほか、上場企業アールシーコアの社外取締役(監査等委員)に選任されている[5][6]。
略歴
- 2002年、ライオン株式会社に入社。営業を経て、2007年、27歳でブランドマネージャーに就任した。編集記事は「同社史上最年少」と伝えている[2]。
- 2010年、資生堂に入社。ヘアケアブランド『TSUBAKI』(ツバキ)やメーキャップブランド『ELIXIR』(エリクシール)『MAQuillAGE』(マキアージュ)などのブランドマネジメントに携わった[3]。
- 2013年、ヘアケアブランド『TSUBAKI』の大規模リニューアル(パッケージ刷新や成分改良)を担当した[7]。
- 2023年7月時点:マーケティングリレーション本部長[8]。
- 2024年4月時点:メイクアップ領域のVP・副CMO・マーケティングリレーション本部長を歴任している旨が編集記事で確認できる。
- 2024年7月、新設の「新価値創造マーケティング本部」本部長に就任[4]。
- 2025年1月、株式会社MICHIを設立し代表(CEO)に就任[5]。
- 2025年6月、株式会社アールシーコアの社外取締役(監査等委員)に選任[6]。
主な取り組み
- ブランドマネジメント・コミュニケーション
- 2016年頃、『エリクシール』のリブランディングに当時のブランドマネージャーとして関与し、キーメッセージ「つや玉」を中核とする施策が展開された。このコンセプトの背景や活用については、専門誌『ブレーン』が特集している[9]。
- 2017年、資生堂の企業横断施策「表情プロジェクト」の企画・実施に携わった。同施策の目的やTVCM等の展開は、第三者メディアが解説している[10]。
- 2023年、マーケティング本部長として企業メッセージ「みんな、いい顔してる。」のコミュニケーション施策に関与した。メッセージムービーやテレビCMの開始など、その概要が業界媒体で報じられている[11][12]。
- 2024年、「新価値創造マーケティング本部」の本部長として、「ファンデ美容液」をカテゴリー提案として位置づけ、取り組みや考え方を述べた編集記事がある[13]。
- 『マキアージュ』の「ドラマティック ヌードジェリー BB」の開発経緯を紹介する一次資料では、当時のメイクアップマーケティング部バイスプレジデントとしてコメントが掲載され、役職と関与が確認できる[14]。
- 市場動向(参考)
社外活動
- 一般社団法人マーケターキャリア協会(MCA)理事[17]。
- マーケティングギルドコミュニティ(MGC)の設立メンバーの一人[18]。
- クリエイティブ集団「Japan Art Entertainment」にCMO / Brand Creatorとして所属[19][20]。
- 音声広告のアワード「Spotify Hits 2025」の総合審査員を務めた[21][22][23]。
- 「マーケター・オブ・ザ・イヤー2025」の審査員の一人を務め、ad:tech tokyo 2025のKeynote #4「マーケター・オブ・ザ・イヤー2025 審査員と語る『マーケティングの未来に必要な力』」に登壇[24]。
著作・寄稿
役職
脚注
- ^ “お客さまニーズの変化に迅速に対応した取り組み”. 資生堂 企業情報(IR特集). 株式会社資生堂 (2021年2月24日). 2025年9月2日閲覧。
- ^ a b “「常識を変える価値を生み出すマーケターになる」私の挑戦を支えた学生時代の出会い”. advanced by massmedian. マスメディアン(宣伝会議グループ) (2024年12月25日). 2025年9月2日閲覧。
- ^ a b “資生堂がマーケティング組織を改編、生活者とブランドが共創する時代”. Agenda note. ナノベーション (2024年4月3日). 2025年9月2日閲覧。
- ^ a b “資生堂の北原規稚子氏が7月1日付けで新設の「新価値創造マーケティング本部」本部長に就任へ”. Agenda note. ナノベーション (2024年6月6日). 2025年9月2日閲覧。
- ^ a b c “ABOUT CEO”. MICHI inc. (2025年1月23日). 2025年9月2日閲覧。
- ^ a b c “臨時報告書(2025年6月20日提出)”. EDINET. 株式会社アールシーコア (2025年6月20日). 2025年9月2日閲覧。
- ^ “消費者の本音引き出し、資生堂「ツバキ」が大変身”. 日本経済新聞 電子版. 日本経済新聞社 (2013年5月20日). 2025年9月2日閲覧。
- ^ “資生堂に聞く、化粧品に対する生活者意識の変化とその対応”. MarkeZine. 翔泳社 (2023年7月24日). 2025年9月3日閲覧。
- ^ “マーケティング戦略の中心で機能したキーワード(『ブレーン』2018年10月号)”. 宣伝会議デジタル版. 宣伝会議 (2018年9月2日). 2025年8月26日閲覧。
- ^ “消費者の潜在願望を探り当て、「共感」をファンの醸成につなげる”. 広告朝日(朝日新聞社) (2018年4月27日). 2025年9月2日閲覧。
- ^ “資生堂「みんないい顔」プロジェクト—美の力で人々の豊かな表情を引き出し新しい生活文化を創出—”. 国際商業オンライン. 国際商業出版 (2023年5月6日). 2025年9月2日閲覧。
- ^ “資生堂が人々のさまざまな“表情”の素晴らしさをテーマに、メッセージムービーを公開”. AdverTimes(宣伝会議) (2023年5月9日). 2025年9月2日閲覧。
- ^ “プロダクトじゃなく「文化」を創造したい — 新価値創造マーケティング本部が発信する新しい価値のつくり方”. advanced by massmedian. マスメディアン(宣伝会議グループ) (2024年12月18日). 2025年9月2日閲覧。
- ^ “世界初の成分アプローチ※で「マスクにつきにくい」と「つや肌仕上がり」を両立 「マキアージュ ヌードジェリーBB」誕生までの道のり”. PR TIMES STORY. 資生堂 (2020年11月20日). 2025年9月2日閲覧。
- ^ “資生堂「エリクシール」が絶好調 21日発売の新美容液の予約10万個超え、過去最高”. WWD JAPAN. INFASパブリケーションズ (2024年9月12日). 2025年9月2日閲覧。
- ^ “資生堂「エリクシール」が好調 過去最大級の投資が結実”. FASHIONSNAP (2023年7月14日). 2025年9月2日閲覧。
- ^ “理事・メンバー一覧”. 一般社団法人マーケターキャリア協会. 2025年9月2日閲覧。
- ^ “中小企業にマーケティングの可能性を広めるコミュニティを設立(インタビュー)”. Agenda note. ナノベーション (2023年10月18日). 2025年9月2日閲覧。
- ^ “Members” (英語). Japan Art Entertainment. 2025年9月2日閲覧。
- ^ “Michiko Kitahara / 北原 規稚子” (英語). Japan Art Entertainment. 2025年9月2日閲覧。
- ^ “Spotify、広告賞「Spotify Hits 2025」の応募受付を開始/初の公募制部門を新設”. MarkeZine. 翔泳社 (2025年5月15日). 2025年9月2日閲覧。
- ^ “音声広告のクリエイティブアワード「Spotify Hits」概要発表 応募受け付け開始”. AdverTimes(宣伝会議). 宣伝会議 (2025年5月16日). 2025年9月2日閲覧。
- ^ “Spotify主催の広告賞「Spotify Hits 2025」応募受け付け開始”. 電通報. 株式会社電通 (2025年5月14日). 2025年9月2日閲覧。
- ^ “マーケター・オブ・ザ・イヤー2025 審査員と語る「マーケティングの未来に必要な力」”. アドテック東京 公式サイト. Comexposium Japan KK. 2025年9月5日閲覧。
- ^ “世界のトップマーケターだけが知っている「12の成功法則」”. BOOK☆WALKER. KADOKAWA (2025年7月25日). 2025年9月2日閲覧。
- ^ “世界のトップマーケターだけが知っている「12の成功法則」”. Google Books. 日経BP (2025年). 2025年9月2日閲覧。
- ^ “会社概要(役員)”. 株式会社アールシーコア. 2025年9月2日閲覧。
外部リンク
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