内田武士とは? わかりやすく解説

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内田武士

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/09 04:56 UTC 版)

概要

内田 武士 (うちだたけし、1944年(昭和19年)1月5日-)山梨県甲州市出身は、義理の祖父、田村幸雄が陸軍士官学校の教官の時、陸軍主計中佐の時、1941年(昭和16年)12月 陸軍全体の健康維持の為に刊行された、幻の名著、「健兵対策 軍隊給養改善」の復刻版 を太平洋戦争終戦後70周年記念として、2015年(平成27年)6月、出版して、復活し蘇らせた。

圧倒的な研究成果、戦時中の栄養学の史資料、陸軍内部の研究成果を知る、唯一無二の書である。栄養学の基礎研究に、戦時中の食事場を知る資料として、「営内者消耗熱量計算表」等附表も充実、戦時中を知る歴史書としての価値も大である。2015年(平成27年)8月19日、日本図書館協会により「選定図書」に選ばれている。参考文献 「軍隊炊事参考書」415頁、「給養実施の研究」195頁、「第一線のお正月と糧食 第9巻第1号」 各書物と「白い航跡」吉村昭 著を読むと、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、太平洋戦争に至る陸軍の健康事情・栄養事情並びに「健兵対策 軍隊給養改善」により如何にして大勢の軍人達が健康を回復したか、その足跡がよく理解できる。

経歴

山梨県立日川高校、東北大学 工学部化学工学科卒業、大倉商事株式会社に入社して、主に新しい化学技術及び化学機械等の日本市場への導入を手掛ける。英国の設計会社、Humphreys & Glasgow 社の総代理店をしており、入社早々に ICI Steam Reforming Plant を担当、特にその心臓部に当たる遠心式圧縮機については、イタリア Nuovo Pignone社圧縮機の日本市場向け翻訳を手掛けて紹介して、アンモニア、水素、メタノール及び都市ガス業界向けに販売促進作業をする。第1号機は、昭和電工の500トン/日 アンモニアプラントに採用となる。ノルウエイのNorsk Hydro社開発による高度化成肥料NPKプラント、ドイツChemibau Zieren社開発の硫酸プラントの導入、エネルギーの節約できるドイツGWM式中圧都市ガス製造技術については、広島ガス尾道工場への導入に成功する。

化学機械については、英国Hydronyl社のバルブトレイ、 Jenkins社・Moco社のミキサー、オランダComprimo社の脱臭炉、等の製造技術導入を果たしている。

化学プラントの心臓部製品のひとつに触媒があるが、1980年、英国Pickford & Holland社の日本市場への総代理権を取得して、国内の石油業界、化学業界、都市ガス業界向け輸入販売を幅広く行い成功している。本触媒は、非常に高性能な触媒であり、後継者が現在も引き継いでいて、2017年6月には、三菱化学水島工場へ納入しており、各種の化学品の価格低減に貢献している。

略歴

  • 1962年(昭和37年)3月 山梨県立日川高校卒業
  • 1967年(昭和42年)3月 東北大学 工学部 化学工学科卒業
  • 1967年(昭和42年)4月 大倉商事株式会社 入社
  • 1990年(平成2年)6月   呉羽油脂工業 取締役就任 触媒事業部の拡大
  • 1994年(平成6年)5月    エムスジャパン(株)ナイロン事業部長に就任(本部:スイス)
  • 2006年(平成18年)3月 シーテンテック(株)触媒事業部
  • 2008年(平成20年)7月 (株)サンレイ・テクノ 触媒事業部
  • 2017年(平成29年)5月 シーテンジャパン(株)/ (株)サンレイ・テクノ 触媒事業部

参考文献

  • 「健兵対策 軍隊給養改善」原文 四六版 600頁 1941年12月 陸軍士官学校出版
  • 復刻版 「健兵対策 軍隊給養改善」255頁 2015年6月 (株)成山堂書店出版 ISBN 978-4-425-98271-4
  • 「軍隊炊事参考書」415頁 1927年6月 武揚社 国立国会図書館 保存
  • 「給養実施の研究」195頁 1940年5月 陸軍士官学校 国立国会図書館 保存
  • 「第一線のお正月と糧食 第9巻第1号」栄養と料理 1943年
  • 「白い航跡」 吉村昭 著 講談社文庫
  • 「菱山百年」 2004年3月6日 第百回菱山地区敬老会実行委員会



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