ロバート・エガースとは? わかりやすく解説

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ロバート・エガース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/14 10:19 UTC 版)

ロバート・エガース
Robert Eggers
2015年
本名 ロバート・ヒューストン・エガース
生年月日 (1983-07-07) 1983年7月7日(41歳)
出生地 アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市
職業
ジャンル 映画
活動期間 2007年 -
主な作品
受賞
カンヌ国際映画祭
国際映画批評家連盟賞
2019年ライトハウス
その他の賞
インディペンデント・スピリット賞
新人作品賞英語版

2016年ウィッチ
英国映画協会
サザーランド杯
2015年『ウィッチ』
ブラム・ストーカー賞
脚本賞
2016年『ウィッチ』
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ロバート・ヒューストン・エガースRobert Houston Eggers1983年7月7日 - )[1]は、アメリカ合衆国映画監督脚本家プロダクションデザイナー。ホラー映画『ウィッチ』『ライトハウス』や『ノースマン 導かれし復讐者』などの監督作品で知られる。

経歴

1983年7月7日ニューヨークに生まれる[2]。母親は地質学者ロバート・ストラウド・ヒューストンの娘ケリー・ヒューストンであるが、エガースは実の父親を知らない[3]。生まれて間もなく母親とともにワイオミング州に移住し、その後母親はワイオミング州ララミーでウォルター・エガースと出会い、結婚した[3]。2人の間には双子の息子(マックスとサム)が生まれ、エガースが6歳の時に家族はニューハンプシャー州のリーに移住した[3]。2001年、エガースはアメリカン・ミュージカル&ドラマ・アカデミー英語版で学ぶためニューヨークに移住[3]。後にエガースはそこで監督兼デザイナーとして演劇制作のキャリアをスタートさせた[4]

やがて映画業界に移行し、いくつかの短編映画を撮ったのち、映画、テレビ、出版物、演劇、ダンスの分野で幅広く活動した[4]。2015年、エガースは自身の監督・脚本によるファンタジーホラー映画『ウィッチ』で長編映画デビューを飾った[2]。同作は第31回サンダンス映画祭でプレミア上映され、USドラマ部門の監督賞を受賞した[2][4]。その後はA24が配給権を獲得し、2016年2月19日に劇場公開された[5]。批評家からは高く評価され、興行収入も予算の400万ドルを大きく超える4000万ドルに達した[3]。弟のマックス・エガースと共同で脚本を執筆した次作『ライトハウス』は、2019年のカンヌ国際映画祭でプレミア上映され、FIPRESCI賞を受賞[6]。アカデミー賞の撮影賞にもノミネートされた[4]

2022年3月28日、ストックホルムにて長編3作目となる『ノースマン 導かれし復讐者』がプレミア上映され[7]、4月22日から劇場公開された[8]。同作は興行収入こそ振るわなかったが、ビデオ・オン・デマンドでは成功を収めた[9]

人物

2024年のお気に入りの映画として、『ANORA アノーラ』『The Substance』『The Girl with the Needle』『The Murderess』『オーメン:ザ・ファースト』『Babygirl』『ファンシー・ダンス英語版』『エイリアン:ロムルス』『ライオン・キング:ムファサ』『By the Law』を挙げている[10]

フィルモグラフィ

長編映画

題名 役割
監督 脚本 製作
2015 ウィッチ
The Witch
Yes Yes No
2019 ライトハウス
The Lighthouse
Yes Yes No
2022 ノースマン 導かれし復讐者
The Northman
Yes Yes Yes
2025 ノスフェラトゥ
Nosferatu
Yes Yes Yes
2026
Werwulf
Yes 未公表 未公表
TBA
Labyrinth sequel
Yes Yes No

短編映画

題名 役割
監督 脚本
2007 Hansel and Gretel Yes Yes
2008 The Tell-Tale Heart Yes Yes
2015 Brothers Yes Yes

脚注

出典

  1. ^ "Robert Eggers | Biography, Movies & Net Worth" [ロバート・エガース | バイオグラフィ、映画、純資産]. Screendollars (英語). 2024年7月3日閲覧。
  2. ^ a b c ロバート・エガース:プロフィール・作品情報・最新ニュース”. 映画.com. 株式会社エイガ・ドット・コム. 2024年1月31日閲覧。
  3. ^ a b c d e Knight, Sam「Robert Eggers’s Historical Visions Go Mainstream」『The New Yorker』2022年3月28日。2024年1月31日閲覧。
  4. ^ a b c d 後藤美波 (2021年7月9日). “狂気と恐怖、男2人の権力闘争。『ライトハウス』監督インタビュー”. CINRA. 株式会社CINRA. 2024年1月31日閲覧。
  5. ^ Sundance: A24 Acquires Hot Horror Title 'The Witch' (Exclusive)”. ハリウッド・リポーター (2015年1月24日). 2020年11月6日閲覧。
  6. ^ 【単独インタビュー】ロバート・エガース監督が『ライトハウス』に影響を与えた音楽・絵画・文学を語る”. Fan's Voice | ファンズボイス (2021年7月12日). 2024年1月31日閲覧。
  7. ^ Alexander Skarsgard Reveals Which Scene From ‘The Northman’ Left Him a ‘Wreck’” (英語). Just Jared (2022年3月28日). 2024年1月31日閲覧。
  8. ^ 『ライトハウス』監督初の大作映画『The Northman』米予告編が公開 ─ ニコール・キッドマン&イーサン・ホーク&アニャ・テイラー=ジョイら豪華共演”. THE RIVER. 株式会社riverch (2021年12月21日). 2024年1月31日閲覧。
  9. ^ Schager, Nick (2022年5月28日). “Robert Eggers: ‘I Need to Restrategize’ After ‘The Northman’” (英語). The Daily Beast. https://www.thedailybeast.com/obsessed/robert-eggers-feels-he-needs-to-restrategize-after-the-northman 2024年1月31日閲覧。 
  10. ^ O'Falt, Chris (2024年12月30日). “65 Directors Pick Their Favorite Films of 2024” (英語). IndieWire. 2025年1月1日閲覧。

外部リンク




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