ルイジガルヴァニ_(潜水艦2代)とは? わかりやすく解説

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ルイジ・ガルヴァニ (潜水艦・2代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/24 16:23 UTC 版)

ルイジ・ガルヴァニ (Luigi Galvani) はイタリア海軍潜水艦ブリン級

1936年12月3日起工[1]。1938年5月22日進水[1]。同年7月29日竣工[1]

「ルイジ・ガルヴァニ」はイタリア領東アフリカに配備されていた潜水艦の一隻で、イタリアが第二次世界大戦に参戦した1940年6月10日にマッサワからオマーン湾へ向けて出撃した[2]

6月19日、イタリア潜水艦「ガリレオ・ガリレイ」が敵艦との砲戦の末に捕獲され、命令書が敵の手に渡った[3]。結果、「ルイジ・ガルヴァニ」の作戦は敵の知るところとなり、駆逐艦「キンバリー」とスループ「ファルマス」が配置された[4]

6月24日未明、浮上中の「ルイジ・ガルヴァニ」は「ファルマス」に発見された[4]。誰何に応答がないと「ファルマス」は102㎜砲による攻撃を開始[4]。艦尾と司令塔に被弾した「ルイジ・ガルヴァニ」は潜航したが、その際「ファルマス」が衝突した[4]。潜航した「ルイジ・ガルヴァニ」は今度は爆雷攻撃を受けた[4]。各所に被害が生じて艦尾では浸水が始まり、艦長はSpanoは浮上を命令[5]。一方、後部魚雷室に居た下士官Pietro Venutiは艦を救うために防水扉を閉めた[6]。艦と共に沈むこととなった彼には、自身の安全を顧みず乗員の多くを救ったとしてMedaglia d'oro al valor militareが贈られた[6]。艦が浮上すると、乗員は脱出[6]。浮上の2分後、「ルイジ・ガルヴァニ」は沈み始めた[6]。乗員25名が艦と共に沈み、1名が艦を離れた後に死亡した[6]。沈没場所は北緯25度55分、東経56度55分である[6]。「キンバリー」が生存者の救助を行った[7]

脚注

  1. ^ a b c Italian Warships of World War II, p. 139
  2. ^ "Italian Submarines In The Red Sea 1940-1941", pp. 20, 33-34
  3. ^ "Italian Submarines In The Red Sea 1940-1941", pp. 31-33
  4. ^ a b c d e "Italian Submarines In The Red Sea 1940-1941", p. 34
  5. ^ "Italian Submarines In The Red Sea 1940-1941", pp. 34-35
  6. ^ a b c d e f "Italian Submarines In The Red Sea 1940-1941", p. 35
  7. ^ The Kelly's, p.107

参考文献

  • Aldo Fraccaroli, Italian Warships of World War II, Ian Allan, ISBN 0-7110-0002-6
  • Marek Sobski, "Italian Submarines In The Red Sea 1940-1941", Naval Archives Vol.10, KAGERO Publishing, 2019, ISBN 978-83-66148-00-0, pp. 20-49
  • Christopher Langtree, The Kelly's: British J, K and N Class Destroyers of World War II, Naval Institute Press, 2002, ISBN 1-55750-422-9



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