マリケン記号とは? わかりやすく解説

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マリケン記号

(マリケンの記号 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/11/23 03:53 UTC 版)

マリケン記号とは、点群既約表現を表す記号のひとつである。分子などを扱う場合に便利なように工夫してある。

ルール

記号 次数
A, B 1
E 2
T 3
  • 1次元の表現は全てAまたはBで示す。主軸である軸のまわりに回転した時に元と重なる(指標が1)ようなときにはAで示し、同じ操作で元と反対称(指標が-1)になるものはBで示す。
    添字の12は,ABにつけるときは、それぞれ主軸に垂直な軸(そのようなC2軸がないときは主軸を含む対称面)に対して対称であれば'1を、反対称であれば2をつける。
  • 2次元の表現はEで、3次元の表現はTで示す。
数学的には「次元」としてマトリックスの次数を示すが、化学的には軌道や状態の多重度(縮退度)に対応すると考えるとわかりやすい。ETにつける添字は指標表のコンテンツからは直接決まらないので、一般的には任意の記号と考えて差し支えない。
Cn C'2またはσv σh i
対称 A 1 ' g
反対称 B 2 " u
  • A'やB"などの「プライム」は、面に対して対称的ならば(')を,反対称的ならば(”)をつける。
  • 対称中心を持つ場合、反転対称(gerade)ならgを,反転反対称(ungerade)ならばuをつける。対称中心が無ければ何も付けない。

参考文献

  • R. S. Mulliken, J. Chem. Phys., 23, (1955), 1997.

関連項目




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