ホイアン・カーゴとは? わかりやすく解説

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ホイアン・カーゴ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/11 16:52 UTC 版)

青花鳳凰壺 ベトナム歴史博物館、ハノイ

ホイアン・カーゴ(Hoi An Cargo / Hoi An Wreck)は、ベトナム中部ダナンの南に位置するチャム島(ホイアン市)近辺の海底で発見された全長約30mの最大級のジャンク船。近くの島の名にちなみCu Lao Cham shipwreckとも呼ばれる。1990年代から漁船が陶磁器などを網で引き揚げていたが、70mという水深のため、本格的な引き揚げ作業はできなかった。

1996年から1999年にかけて、マレーシア華僑On Soo Hinが経営するSaga Horizon Limitedと、Mensun Boundが指導する英国オックスフォード大学 Marine Archaeology Research Divisionが、ベトナム政府、ベトナム国営のサルベージ会社、ベトナム国立歴史博物館などと、共同で引揚げ調査を行った[1]

約25万点のベトナム産の青花・五彩・藍釉・褐釉・緑釉・青磁・白磁・焼締陶等のほか、タイ産や中国産の作品も若干ある。主にハノイ周辺、紅河デルタの窯の製品だと推定されている。また、陶磁の熱発光法(フレミング法)による測定と編年的検討から、黎朝時代・15世紀~16世紀初頭の製作年代とされている。

重複した類品がない貴重なものなど引き上げ品の約10%はベトナムの博物館に入り、残余の90%はサンフランシスコのオークション会社Butterfieldsが売り立てを行った。収益はベトナム政府ならびに出資会社が分配した。

脚注

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  1. ^ Gohmann, Joanna (2021年12月10日). “Unseen Art History: Wine cup from the Hoi An Hoard shipwreck” (英語). Smithsonian's National Museum of Asian Art. 2022年7月10日閲覧。

参考資料




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