ブザン (チャガタイ家)とは? わかりやすく解説

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ブザン (チャガタイ家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/06 20:07 UTC 版)

ブザン
チャガタイ・ウルスの第21代当主
第16代ハン
在位 1333年 - 1334年

死去 1334年
家名 チャガタイ家
父親 ドレ・テムル
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ブザン(? - ?)は、チャガタイ・ハン国ハン(在位:1333年[1] - 1334年[2] or 1334年)。ドゥアの子ドレ・テムルの子[2]

生涯

チャガタイ・ハン国のタルマシリン・ハンの政策に反発するイリ地方の遊牧民はブザンをハンに擁立し、クーデターを起こした[3]。ハンに擁立されたブザンはタルマシリンを廃位し、彼を殺害する[4]。歴史家はブザンの治世について、多くのアミール(貴族)と王子が処刑されたことを伝えている[5]。旅行家のイブン・バットゥータがインド滞在中に得た情報によれば、即位したブザンはイスラム教徒を弾圧し、キリスト教徒とユダヤ教徒に教会の建立を認めたという[6]。歴史学者のワシーリィ・バルトリドは鋳造された貨幣からブザンの治世は短いものに終わり、1334年のみと推定している[5]

系図

脚注

注釈

出典

  1. ^ バットゥータ『大旅行記』4巻(家島訳注)、243頁
  2. ^ a b 『中央ユーラシアを知る事典』(平凡社, 2005年4月)、556-557頁
  3. ^ バットゥータ『大旅行記』4巻(家島訳注)、222,247頁
  4. ^ バルトリド『中央アジア史概説』、110-111頁
  5. ^ a b V.V. Barthold『Four studies on the history of Central Asia』(Minorsky, T、Minorsky, Vladimir訳, E.J. Brill, 1956年)、135頁
  6. ^ バットゥータ『大旅行記』4巻(家島訳注)、185,247,249頁

参考文献

  • イブン・バットゥータ『大旅行記』4巻(家島彦一訳注, 東洋文庫, 平凡社, 1999年9月)
  • ウェ・バルトリド『中央アジア史概説』(長沢和俊訳, 角川文庫, 角川書店, 1966年)
先代
タルマシリン
チャガタイ・ウルスの当主
第21代
1333年 - 1334年
次代
ジンクシ
先代
タルマシリン
チャガタイ・ハン国のハン
第16代
1333年 - 1334年
次代
ジンクシ



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