フラーテス5世とは? わかりやすく解説

フラーテス5世

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/24 03:59 UTC 版)

フラーテス5世
アルサケス朝パルティア
在位 紀元前2年 - 4年

死去 4年
王朝 アルサケス朝
父親 フラーテス4世
母親 ムサ
テンプレートを表示
フラーテス5世

フラーテス5世(Phraates V、在位:紀元前2年 - 西暦4年)は、アルサケス朝パルティアの王。母ムサの後押しで王となったが、対ローマ外交の失敗などで国内の支持を得られず殺害された。しばしばフラータケス(Phraataces)とも表記される。

来歴

前王フラーテス4世と王妃ムサの息子として生まれた。母ムサはローマから送られた女奴隷の出身であったが、フラーテス4世を毒殺しフラーテス5世を王とした。

フラーテス5世はアルメニア王国でその王アリオヴァルザネス即位に伴う混乱に乗じて反乱を扇動しアルメニア王国への影響力を復活させようとしたが、これはローマを刺激した。ローマはこの問題に介入し、ガイウス・カエサルを派遣してパルティアと交渉を持った。そしてローマの圧力の前にフラーテス5世は折れ、アルメニア王国がローマの勢力範囲であることを再確認することとなった。

さらに西暦2年には母親であるムサを妻とする処置を取ったが、アルメニア問題と並んで貴族たちの反発を買い、西暦4年に暗殺された。そして一旦オロデス3世が擁立されたがすぐ廃され、パルティア王位はローマに人質に出されていたフラーテス5世の異母兄弟ヴォノネス1世が継承した。

先代
フラーテス4世
パルティア王国の君主
紀元前2年 - 4年
次代
オロデス3世




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「フラーテス5世」の関連用語

フラーテス5世のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



フラーテス5世のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのフラーテス5世 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS