フランシス・ボイル_(初代シャノン子爵)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > フランシス・ボイル_(初代シャノン子爵)の意味・解説 

フランシス・ボイル (初代シャノン子爵)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/03 08:13 UTC 版)

初代シャノン子爵フランシス・ボイル英語: Francis Boyle, 1st Viscount Shannon PC (Ire)1623年6月25日 - 1699年4月)は、アイルランド王国の貴族。

生涯

初代コーク伯爵リチャード・ボイルと2番目の妻キャサリン英語版(旧姓フェントン、サー・ジェフリー・フェントン英語版の娘)の六男として、1623年6月25日に生まれた[1]。1635年10月から1639年まで弟のロバート・ボイルと共にイングランドイートン・カレッジで教育を受け、1639年にもロバートと一緒にグランドツアーに出かけ、スイスジュネーヴへ留学したが、1641年アイルランド反乱英語版が勃発したためアイルランドへ帰国(ロバートはスイスに留まる)[1][2]。アイルランド反乱では兄弟たちとともに従軍して鎮圧に関わり、1642年9月3日のリスキャロルの戦い英語版で活躍した[1]。この戦闘では兄ルイスが参戦して戦死した[1]1660年にはオランダで復位を準備しているチャールズ2世のもとに派遣された[1]

イングランド王政復古の後の1660年9月6日、イングランド王に復位したチャールズ2世によりアイルランド貴族であるリメリック県におけるシャノン子爵に叙され、アイルランド枢密院英語版の枢密顧問官に任命された[1]。またアイルランド総督の初代オーモンド公爵ジェームズ・バトラーに兄の初代オーラリー伯爵ロジャー・ボイルと共に仕える中でウィリアム・ペンとも知り合い、ペンがクエーカーになっても変わらず交流を続けた[3]

1662年7月28日から1685年まで騎兵中隊の隊長を務め、1672年8月20日にコーク県総督およびコーク市長に就任した[1]。1689年5月にジェームズ2世が招集したアイルランド議会には欠席した[1]

1699年4月に死去、4月19日にヨールのセント・メアリー修道院に埋葬された[1]。孫リチャードが爵位を継承した[1]

家族

1638年10月24日、エリザベス・キリグリュー(1622年5月16日洗礼 - 1681年1月4日埋葬、ロバート・キリグリュー英語版の娘)と結婚した[1]

  • リチャード(1679年9月と1699年4月の間に没) - 1668年9月7日、エリザベス・ポンソンビー(Elizabeth Ponsonby、サー・ジョン・ポンソンビーの娘)と結婚した。息子に第2代シャノン子爵となるリチャードがいる。

エリザベス・キリグリューはチャールズ2世の愛人の1人になり、チャールズ2世との間で娘シャーロット・ジェマイマ・ヘンリエッタ・マリア・フィッツロイ英語版をもうけた[1]

系譜図

シャノン子爵 (初代-第2代) 系譜図
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
リチャード・ボイル
初代コーク伯爵
初代ダンガーヴァン子爵
(1566–1643)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ロジャー・ボイル
(1606-1615)
 
リチャード・ボイル
第2代コーク伯爵
初代バーリントン伯爵
第2代ダンガーヴァン子爵
(1612–1698)
 
ルイス・ボイル
初代キナルミーキーのボイル子爵
(1619-1642)
 
ロジャー・ボイル
初代オーラリー伯爵
(1621–1679)
 
フランシス・ボイル
初代シャノン子爵
(1623–1699)
 
ロバート・ボイル
(1627-1691)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
リチャード・ボイル
(1640頃生)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
リチャード・ボイル
第2代シャノン子爵
(1675–1740)
 

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l Cokayne, George Edward; White, Geoffrey H., eds. (1949). The Complete Peerage, or a history of the House of Lords and all its members from the earliest times (Rickerton to Sisonby). 11 (2nd ed.). London: The St Catherine Press. pp. 655–656.
  2. ^ 金森 2010, pp. 257–258.
  3. ^ ヴァイニング 1950, pp. 67, 116.

参考文献

アイルランドの爵位
新設 シャノン子爵
1660年 - 1699年
次代
リチャード・ボイル



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「フランシス・ボイル_(初代シャノン子爵)」の関連用語

フランシス・ボイル_(初代シャノン子爵)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



フランシス・ボイル_(初代シャノン子爵)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのフランシス・ボイル (初代シャノン子爵) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS