フェブリフジンとは? わかりやすく解説

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フェブリフギン

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/12 14:30 UTC 版)

フェブリフギン
識別情報
CAS登録番号 24159-07-7 
PubChem 9851692
ChemSpider 8027405 
ChEMBL CHEMBL479432 
特性
化学式 C16H19N3O3
モル質量 301.34 g mol−1
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

フェブリフギンまたはフェブリフジン(Febrifugine)は、キナゾリノンアルカロイドである。中国のジョウザンアジサイ(Dichroa febrifuga)から最初に単離されたが、庭咲きのアジサイ属にも含まれる[1]。研究室内での合成により、当初報告されていた立体化学は間違いであったことが明らかとなった[2]

フェブリフギンは抗マラリア剤としての性質を持ち、合成ハロゲン化誘導体のハロフジノンは抗コクシジウム剤として獣医学の分野で用いられる。他の合成フェブリフギン誘導体は、マラリア、癌、線維症、炎症性疾患等に対して用いられる[3]

出典

  1. ^ McLaughlin, N. P.; Evans, P. (2010). “Dihydroxylation of Vinyl Sulfones: Stereoselective Synthesis of (+)- and (-)-Febrifugine and Halofuginone”. The Journal of Organic Chemistry 75 (2): 518-521. doi:10.1021/jo902396m. PMID 20000346. 
  2. ^ Kobayashi, Sh?; Ueno, Masaharu; Suzuki, Ritsu; Ishitani, Haruro; Kim, Hye-Sook; Wataya, Yusuke (1999). “Catalytic Asymmetric Synthesis of Antimalarial Alkaloids Febrifugine and Isofebrifugine and Their Biological Activity”. The Journal of Organic Chemistry 64 (18): 6833. doi:10.1021/jo990877k. PMID 11674693. 
  3. ^ Keller, Tracy L; Zocco, Davide; Sundrud, Mark S; Hendrick, Margaret; Edenius, Maja; Yum, Jinah; Kim, Yeon-Jin; Lee, Hak-Kyo et al. (2012). “Halofuginone and other febrifugine derivatives inhibit prolyl-tRNA synthetase”. Nature Chemical Biology 8 (3): 311-317. doi:10.1038/nchembio.790. PMC 3281520. PMID 22327401. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3281520/. 



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