フィニアス・クインビーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > フィニアス・クインビーの意味・解説 

フィニアス・クインビー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/07 04:35 UTC 版)

フィニアス・クインビー

フィニアス・クインビー(Phineas Quimby、1802年2月16日 - 1866年1月16日)は、メスメリスト[1]催眠治療家)・心理療法家であり、独自の病気観、心身観を唱えた。彼の思想は、19世紀アメリカ合衆国で始まったキリスト教における新潮流ニューソートの元祖と考えられている[2][3]。人によっては(信奉者からは否定意見もあるが)クリスチャン・サイエンスの起源・先駆であるとも言われる。

人物・来歴

クインビーと助手のルーシャス・バークマー(1847年頃)

クインビーは助手ルーシャス・バークマーにメスメリズムを施し、バークマーは催眠状態で透視能力により患者の病気診断を行い、治療法を指示した。クインビーは、バークマーが患者の病気に効果がないはずの薬剤を処方した際も、患者の病状がしばしば回復することに気付いた。彼はここから、人々が精神および心の変容を通じて信仰による癒やしを経験する能力がある、つまり病気の原因は誤った信念であり、正しい信念・信仰を持てば病気が治るという考え方を発展させた。この癒やしの信念は、神の愛および自然界よりももっと現実的なより深い霊的実相という神学に根ざしたものであり、自分の治療法はイエス・キリストが説いたものと同じ方法の「科学」であるとし、自らの見解を人々に説き始めた。後にクリスチャン・サイエンスの基礎を築いたメリー・ベーカー・エディは、クインビーの治療を通して影響を受け[4]、一時期彼の考えによく似た思想を展開した。

脚注

  1. ^ メスメリズムフランツ・アントン・メスメルに始まる治療法で、催眠術のもとになった。
  2. ^ 自己啓発セミナーの歴史 自己啓発セミナーに関する情報
  3. ^ 「成功哲学」の元祖フィニアス・クインビー【前編】―スピリチュアル史解説[コラム] 伊泉龍一 マイナビニュース
  4. ^ 羽仁礼 著 『超常現象大事典』 成甲書房、2001年

参考文献

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「フィニアス・クインビー」の関連用語

フィニアス・クインビーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



フィニアス・クインビーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのフィニアス・クインビー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS