チャンネル4ニュースとは? わかりやすく解説

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チャンネル4ニュース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/24 13:42 UTC 版)

チャンネル4ニュース
Channel 4 News
司会者 クリシュナン・グル=マーシー英語版
マット・フライ英語版
キャシー・ニューマン英語版
ジャッキー・ロング
ファティマ・マンジ英語版
国・地域 イギリス
言語 英語
各話の長さ 55分
(月曜日〜金曜日)
20〜30分(土曜日・日曜日)
製作
製作 ITN
放送
放送チャンネル チャンネル4
放送期間 1982年11月2日 (1982-11-02) - 放送中
公式ウェブサイト
番組年表
関連番組 More4ニュース英語版(廃止)
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チャンネル4ニュースChannel 4 News)』は、イギリステレビジョン英語版放送局・チャンネル4のメインニュース番組。ITNによって制作され、1982年11月の開局以来運用されている。

現在の番組

チャンネル4ニュース

チャンネル4ニュース』は、チャンネル4の夜のメインニュース番組の名称。

編集長はエスメ・レン英語版で、2022年に任命された[1]クリシュナン・グル=マーシー英語版キャシー・ニューマン英語版マット・フライ英語版、ジャッキー・ロング、ファティマ・マンジ英語版がプレゼンターを務め、月曜日〜木曜日の19:00〜19:55まで、金曜日の19:00〜19:30まで、週末の変動時間に放送される。アレックス・トムソン英語版が主任記者である。

イギリスで最も視聴率の高いテレビ番組の1つであり、2006年2月には王立テレビジョン協会英語版テレビジョン賞(Television Awards)で記録的な5回を受賞した。その中には、ジョン・スノウの年間最優秀テレビジャーナリスト賞(TV Journalist of the Year)、司法長官漏洩事件でのホームニュース賞(Home News Award)、コンゴのブリキの兵隊での国際ニュース賞(International News Award)などが含まれる。

2004年英語版にニュース報道(News Coverage英国アカデミー賞テレビ部門を受賞し、アメリカ国外で制作及び放送された最優秀ニュース番組として2004年国際エミー賞を受賞した。ジョン・スノウは、ニュースと時事問題の世界への顕著な貢献により、2005年英語版にリチャード・ディンブルビー(Richard Dimbleby英国アカデミー賞テレビ部門を受賞した。

2011年11月、リアム・ダットンがBBCウェザー英語版からチャンネル4史上初の気象プレゼンターに就任した[2]2018年に放送された「ガーディアン」及び「ニューヨーク・タイムズ」と連動したケンブリッジ・アナリティカの暴露番組はピーボディ賞を受賞した[3]

2021年4月、チャンネル4とITNは、32年間務めたスノウが降板すると発表した[4]。自身最後の放送は同年12月23日だった[5]

チャンネル4ニュース・サマリー

12:00枠の『チャンネル4ニュース・アット・ヌーン』の代替として、2009年12月21日に『チャンネル4ニュース・サマリーChannel 4 News Summary)』が初放送され、5分間のニュースの概要が放送された。

過去の番組

チャンネル・フォー・ニュース・アット・ヌーン

チャンネル・フォー・ニュース・アット・ヌーンChannel Four News at Noon)』は、イラク戦争期間中の2003年に初めて導入され、すぐに成功したため、チャンネル4の昼間のスケジュールで継続された(競馬の生中継時を除く)。クリシュナン・グル=マーシー英語版がプレゼンターを務めた。かつては、この枠の番組は同じくITNがチャンネル4向けに制作した政治ニュース番組『パワーハウス(Powerhouse)』だった。2009年の景気後退による広告の低迷の結果、同年12月18日に最終回が放送された『More4ニュース英語版』と共に打ち切りとなり、5分間の『チャンネル4ニュース・サマリー』に置き換えられた[6]

More4ニュース

姉妹チャンネルのMore4英語版で月曜日から金曜日まで放送された『More4ニュース英語版』は、サラ・スミス英語版、その後カイリー・モリス英語版がアンカーを務め、特定の問題を深く掘り下げることを目的として30分間放送された。2009年の景気後退による広告の低迷の結果、同年12月18日に最終回が放送された『チャンネル・フォー・ニュース・アット・ヌーン』と共に打ち切られた[6]

放送チーム

現在のニュースキャスター

過去のニュースキャスター

  • サラ・ホッグ英語版(1982年 - 1985年)
  • トレバー・マクドナルド英語版(1982年 - 1989年)
  • ギャビン・スコット英語版(1982年 - 1986年)
  • ピーター・シッソンズ英語版(リードプレゼンター:1982年 - 1989年)
  • ジョン・スーシェ英語版(1982年 - 1988年)
  • サンディ・ゴール英語版(1983年 - 1984年)
  • アラステア・スチュワート英語版(1983年 - 1987年)
  • スー・タートン英語版(1983年 - 2010年)
  • キャロル・バーンズ英語版(1984年 - 1992年)
  • ソニア・ルゼラー英語版(1984年 - 1992年)
  • ニコラス・オーウェン英語版(1985年 - 1991年)
  • スー・カーペンター英語版(1988年 - 1990年)
  • ゼイナブ・バダウィ英語版(1989年 - 1998年)
  • ジョン・スノウ英語版(リードプレゼンター:1989年 - 2021年)
  • フィオナ・アームストロング英語版(1990年 - 1991年)
  • ダーモット・マーナハン英語版(1992年 - 1995年)
  • アレックス・トムソン英語版(1999年 - 2004年)
  • サミラ・アーメッド英語版(2000年 - 2011年)
  • ケイティ・ラザール英語版(2005年 - 2015年)
  • シーナ・マクドナルド英語版

記者/編集長

総合
  • アレックス・トムソン英語版(主任記者)
  • ファティマ・マンジ英語版(リポーター)
  • アイシャ・タル英語版(ニュース担当記者)
  • キラン・ムードリー(Kiran Moodley、リポーター)[7]
政治
  • ゲイリー・ギボン英語版(政治担当編集長)
全国・地域
  • クレア・ファロン英語版(イングランド北部担当記者)
国際
保健
  • ルーベン・ロイター英語版(障害担当記者)[8]
データ
  • キアラン・ジェンキンス英語版(データ担当記者・プレゼンター)
スポーツ
  • ケメ・ンゼレム英語版(スポーツ担当記者)
  • ジョーダン・ジャレット=ブライアン英語版(スポーツリポーター)

ソース:[9]

気象予報士

予報士 肩書 その他の役割
2011年 - リアム・ダットン(Liam Dutton 気象予報士

デザインチーム

肩書
2007年 - サム・ワップルズ(Sam Wapples グラフィック部門責任者
1989年 - 1994年 ジョナサン・スペンサー(Jonathan Spencer グラフィックデザイナー
1994年 - ファブリツィオ・ヴィアーニ(Fabrizio Viani シニアデザイナー
1997年 - マイク・スミス(Mike Smith シニアデザイナー
1998年 - イアン・ワトキンス(Ian Watkins グラフィック部門副責任者
2005年 - スー・カーリー=ショーン(Sue Kearley-Schon シニアデザイナー
2012年 - ケビン・オデル(Kevin O'Dell シニアデザイナー

非放送メディア

『チャンネル4ニュース』は、ニュースチームからのニュースの洞察や分析を提供するためにジャーナリストが執筆した様々なブログなど、放送以外の様々なメディアも制作している[10]。報道記者チームからの毎日の無料メール「Snowmail」も作成しており、その日のニュースの議題やニュースルームの舞台裏についての個人的な見解を伝えている[11]

歴史的な役割

2003年、イギリスの政治危機を引き起こした怪しい調査書英語版の記事を報道した[12]

保守党の選挙費用スキャンダルの記事は、マイケル・クリック英語版によって最初に明らかにされ、その後1年以上にわたって追及された[13]

2018年3月、『チャンネル4ニュース』による潜入調査でケンブリッジ・アナリティカ選挙活動英語版が調査された[14]

撤回

2017年のウェストミンスター襲撃事件の夜、『チャンネル4ニュース』は、死亡した襲撃犯の名前を「トレバー・ブルックス(Trevor Brooks)」としても知られるアブ・イザディーン(Abu Izzadeen)と特定できたと主張した。この主張は「インデペンデント」紙と「デイリー・ミラー」紙でも繰り返された。しかし、イザディーンの弁護士が彼は生きていて服役していると述べたため、同じ番組中に放送の撤回を余儀なくされた[15]。なお、実際の実行犯は、ハリド(カーリド)・マスード: Khalid Masood)である。

テーマ音楽

『チャンネル4ニュース』のタイトルの音楽は、アラン・ホークショー英語版の「Best Endeavours」をオーケストレーションしたものである[16]。これはチャンネルの開局から数ヶ月後に導入され、開始以来使用され続けている。

脚注

  1. ^ “Channel 4 News Unveils 'Newsnight's' Esme Wren As Editor”. (2021年11月2日). https://deadline.com/2021/11/esme-wren-channel-4-news-1234866392/ 
  2. ^ Biography Liam Dutton
  3. ^ The Best Stories of 2018”. Peabody Awards (2019年6月24日). 2020年2月28日閲覧。
  4. ^ “Jon Snow: Iconic British News Anchor To Leave Channel 4 News After 32 Years”. (2021年4月29日). https://deadline.com/2021/04/jon-snow-leaves-channel-4-news-1234746457/ 2021年4月29日閲覧。 
  5. ^ “Jon Snow bows out of Channel 4 News after 32 years”. BBC News. (2021年12月23日). https://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-59770835 
  6. ^ a b Deans, Jason (2009年8月5日). “The Guardian – Channel 4 to axe News at Noon and More4 News”. London. https://www.theguardian.com/media/2009/aug/05/channel-4-news-at-noon-more4-news-cuts 2009年8月5日閲覧。 
  7. ^ Kiran Moodley, Reporter”. 2023年12月23日閲覧。
  8. ^ Search Results for "ruben reuter"”. 2023年12月23日閲覧。
  9. ^ Team”. 2023年12月23日閲覧。
  10. ^ Channel 4 News Blogs Home”. Channel 4 News. 2013年9月29日閲覧。
  11. ^ General Enquiries: What is Snowmail?”. Channel 4. 2013年9月29日閲覧。
  12. ^ Rush, Julian (2003年2月6日). “Downing St dossier plagiarised”. Channel 4 News (ITN). http://www.channel4.com/news/articles/politics/domestic_politics/downing%2Bst%2Bdossier%2Bplagiarised%2B%2B%2B/253293.html 2014年8月13日閲覧。  Article includes link to video clip of the associated Channel 4 News television programme.
  13. ^ Ed Howker and Guy Basnett (2017年3月23日). “The inside story of the Tory election scandal”. ガーディアン. https://www.theguardian.com/news/2017/mar/23/conservative-election-scandal-victory-2015-expenses 2017年7月4日閲覧。 
  14. ^ “Revealed: Trump's election consultants filmed saying they use bribes and sex workers to entrap politicians”. Channel 4 News. (2018年3月19日). https://www.channel4.com/news/cambridge-analytica-revealed-trumps-election-consultants-filmed-saying-they-use-bribes-and-sex-workers-to-entrap-politicians-investigation 2018年3月20日閲覧。 
  15. ^ Channel 4 News apologise for incorrectly naming man responsible for Westminster attacks”. Joe (2017年3月22日). 2023年12月24日閲覧。
  16. ^ Thank you for the Channel 4 News music”. Channel 4 News. Channel 4 (2010年12月15日). 2014年8月13日閲覧。

外部リンク




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