シュマルツ (企業)とは? わかりやすく解説

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シュマルツ (企業)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/28 08:47 UTC 版)

シュマルツ
種類 GmbH
本社所在地

ドイツ

バーデン=ヴュルテンベルク州グラッテン
設立 1910年[1]
業種 機械
事業内容 搬送用ロボットや装置に使用される真空吸着機器や固定用真空吸着機器の販売[2]
代表者 クルト・シュマルツ、アンドレアス・ボイテル[1]
従業員数

連結:1,800人 単独:1,000人

(2023年04月01日現在)
外部リンク https://www.schmalz.com/
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シュマルツ(J. Schmalz GmbH)は、ドイツバーデン=ヴュルテンベルク州グラッテン英語版に本社を持つ真空機器メーカー[1]。日本法人の本社所在地は神奈川県横浜市都筑区大棚町[2]

社史

1910年にヨハネス・シュマルツがJ. Schmalz GmbHを設立し、剃刀の刃の製造を始める[3]。1945年になると、息子のアルトゥール・シュマルツが会社の後継となり、空港輸送設備用の貨物トレーラーや移動ステップ車[4]などの輸送機器をはじめとするビジネスを開発し、会社の再構築を図った。1984年にクルト・シュマルツが後を継ぎ、6年後には兄弟のウォルフガング・シュマルツと共に、真空機器メーカーとして再度方向転換を行う。現在も、新しい製品の開発を続けている[3]。真空処理用製品に加え、2016年から再生可能エネルギーで発電した電力の中間貯蔵、産業企業のピーク負荷低減、EV用急速充電インフラのバッファストレージとしてレドックス・フロー電池を開発している[5][6]

Schmalz Groupは、英国のPalamatic LtdとスウェーデンのBinar Handling ABの全株式を取得した[7][8]。これらの買収により、従業員数は23所在地で1,700人に増加した[9]、2023年4月1日現在、グループ全体で29所在地で1,800名の従業員を擁する[10]

シュマルツ株式会社(日本法人)

シュマルツ株式会社は、ドイツのJ. Schmalz GmbHの日本法人であり、日本において、搬送用ロボットや装置に使用される真空吸着機器や固定用真空吸着機器の販売を行う企業[11]である。創業者であり、現在の代表取締役社長はゲッテゲンス・アーネ(Arne Gaedtgens)[12]。横浜本社には事務所や倉庫、大型ロボット搭載のテストルーム[13]を備え、太陽光パネル設置等の人と環境に配慮した設備を数多く設置している[14][15]

沿革

  • 2000年 - 日本に駐在員事務所を開設[3]
  • 2002年 - シュマルツ株式会社を現地会社として設立[16]
  • 2015年 - 関西営業所を開設。
  • 2016年 - 名古屋営業所を開設。
  • 2017年 - 自社ビルを建設し、横浜本社を現住所に移転[16]
  • 2019年 - 仙台営業所、福岡営業所を開設[3]
  • 2021年 - FA&ロボットシステムインテグレーター協会(SIer協会)[17]および日本ロボット工業会(JARA)[18]会員。

主要拠点[2]

  • 本社(神奈川県横浜市)
  • 関西営業所(大阪府吹田市)
  • 名古屋営業所(愛知県名古屋市)
  • 仙台営業所(宮城県仙台市)
  • 福岡営業所(福岡県福岡市)

事業部門

  • 自動搬送用真空機器[19]
  • 真空グリッパー[20][21]
  • 手動搬送装置[22]
  • CNC加工機向け真空クランプ[19]

脚注

  1. ^ a b c シュマルツ株式会社- シュマルツについて”. 2021年12月20日閲覧。
  2. ^ a b c シュマルツ株式会社- 会社概要”. 2021年12月14日閲覧。
  3. ^ a b c d シュマルツ株式会社- 沿革”. 2021年12月14日閲覧。
  4. ^ 『油空圧技術 2011年8月号』日本工業出版、2011年8月1日、52-55頁。 
  5. ^ エネルギー貯蔵システムのソリューション:シュマルツが新たなビジネスフィールドを築き上げる”. Windkraft-Journal. 2016年7月16日閲覧。
  6. ^ レドックスフロー電池の開発”. J. Schmalz GmbH. 2023年5月28日閲覧。
  7. ^ Palamatic's Journey To Become Lifting & Material Handling Leaders | Palamatic”. www.palamatic.com. 2022年8月7日閲覧。
  8. ^ Aquin M&A advises Binar Handling on Schmalz acquisition - HOIST magazine”. www.hoistmagazine.com. 2022年8月7日閲覧。
  9. ^ Preis für innovative Ingenieurleistungen geht an die Firmen Pilz und Schmalz - VDI nachrichten” (ドイツ語). VDI nachrichten - Das Nachrichtenportal für Ingenieure (2022年6月24日). 2022年8月7日閲覧。
  10. ^ schmalz.com”. J. Schmalz GmbH. 2023年5月28日閲覧。
  11. ^ aperza catalog- シュマルツ株式会社”. 2021年12月14日閲覧。
  12. ^ ゲッテゲンス・アーネ”. LinkedIn. 2023年5月28日閲覧。
  13. ^ 大型グリッパーの導入前テストが可能に”. 2021年12月14日閲覧。
  14. ^ 『メカトロニクス 2017年9月号』Gichoビジネスコミュニケーションズ、2017年9月15日、14-15頁。 
  15. ^ ガラス庇に太陽電池組み込み型、シュマルツが新社屋に”. 2022年1月11日閲覧。
  16. ^ a b シュマルツが落成式”. 2021年12月14日閲覧。
  17. ^ 企業情報 会員一覧”. www.robo-navi.com. 2023年1月22日閲覧。
  18. ^ 準会員名簿 |(一社)日本ロボット工業会”. www.jara.jp. 2023年1月22日閲覧。
  19. ^ a b イプロス- シュマルツ株式会社- 企業情報”. 2021年12月14日閲覧。
  20. ^ ”真空機器メーカーシュマルツの取り組み、トレンドは小型から重量物搬送へ”. 2021年12月14日閲覧。
  21. ^ 大型グリッパーの導入前テストが可能に”. 2021年12月14日閲覧。
  22. ^ “シュマルツ マテハン作業の負担軽減、搬送アシストという選択肢”. 2021年12月14日閲覧。

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