ザ・ハードキスとは? わかりやすく解説

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ザ・ハードキス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/21 18:13 UTC 版)

ザ・ハードキス
左から:ベブコ、サニナ、リシュク、キベリエフ(2019年)
基本情報
出身地 ウクライナキーウ
ジャンル
活動期間 2011年–現在
公式サイト thehardkiss.com
メンバー
  • ユリア・サニナ
  • ヴァレリー・ベブコ
  • クリム・リシュク
  • イェウヘン・キベリエフ
旧メンバー
  • マックス
  • クリーチー
  • ポル・ソロナール
  • ヴィタリー・オニスケヴィッチ
  • ロマン・スコロボハトコ
  • ドミトリー・スモトロフ
  • ザ・ハードキスThe Hardkiss、ウクライナ語: The HARDKISS)は、ウクライナキーウで2011年に結成されたロックバンドである。メンバーはユリア・サニナ(ボーカル)、ヴァレリー・ベブコ(ギター)、クリム・リシュク(ベース)、イェウヘン・キベリエフ(ドラム)で構成される。バンドはオルタナティブ・ロックハードロックエレクトロニック・ロックなどのジャンルを特徴とし、英語とウクライナ語で歌う。2016年にはユーロビジョン・ソング・コンテスト2016のウクライナ国内選考に参加し、楽曲「Helpless」で2位を獲得した。これまでに4枚のスタジオアルバム、1枚のEP、1枚のライブアルバム、多数のシングルをリリースしている。

    歴史

    結成

    ザ・ハードキスは、18歳のユリア・サニナがMTVウクライナの放送プロデューサーであるヴァレリー・ベブコを取材したことをきっかけに結成された[1]。二人は友人となり(後に結婚)、共に音楽制作を始めた。当初は「Val & Sanina」として活動し、ロシア語の楽曲をリリースしていた[2]。レコードレーベル「Firework Sound」のプロデューサーから英語での歌唱を勧められ、バンド名を「ザ・ハードキス」に決定した[1]

    2011年–現在

    2011年9月、バンドはデビューシングル「Babylon」のミュージックビデオを公開し、同年10月にはキーウハーツの、11月にはソランジュ・ノウルズのオープニングアクトを務めた[3][2]。12月には「Dance with Me」のビデオをリリースし、MTVロシアやMuz-TVで放送された[4]

    2012年1月、フランスのMIDEMフェスティバルに出演し、同年3月にはSony BMGと契約[5]。同年、MTVヨーロッパ・ミュージック・アワードの最優秀ウクライナアクトにノミネートされた[6]

    2013年、ウクライナの音楽賞YUNAで最優秀新人賞と最優秀ミュージックビデオ賞(「Make Up」)を受賞[7]。同年、初の単独ライブを開催し、チケットは1週間前に完売した[8]

    2015年、アルバム『Stones and Honey』でYUNAの最優秀アルバム賞、シングル「Stones」で最優秀楽曲賞を受賞[9]。2016年にはユーロビジョン・ソング・コンテスト2016のウクライナ国内選考に参加し、2位に輝いた[10]

    2018年、YUNAで最優秀ロックバンド賞と最優秀ウクライナ語楽曲賞(「Zhuravli」)を受賞[11]。同年、ギタリストのロマン・スコロボハトコが脱退したが、ライブセッションとして参加を続けた[12]

    2019年、ドラマーのクリーチー(ドミトリー・スモトロフ)が脱退し、SKAIのイェウヘン・キベリエフが加入[13]

    2021年、結成10周年記念公演をキーウ・オリンピックスタジアムで予定していたが、新型コロナウイルス感染症の流行2022年ロシアのウクライナ侵攻により中止となった[14]。侵攻後、バンドは楽曲「Як ти?」をリリースし、収益を人道支援に寄付した[15]。また、ウクライナ軍や子どもたちを支援するチャリティツアーを行った[16]

    メンバー

    現在のメンバー

    • ユリア・サニナ – ボーカル(2011年–現在)
    • ヴァレリー・ベブコ – ギター(2011年–現在)
    • クリム・リシュク – ベース(2016年–現在)
    • イェウヘン・キベリエフ – ドラム(2019年–現在)

    過去のメンバー

    • マックス – キーボード(2011年–?)
    • クリーチー – ドラム(2011年–?)
    • ポル・ソロナール – キーボード(2011年–2013年)
    • ヴィタリー・オニスケヴィッチ – キーボード(2013年–2016年)
    • ロマン・スコロボハトコ – ギター(2013年–2018年)
    • ドミトリー・スモトロフ(クリーチーとして) – ドラム(2014年–2019年)

    ディスコグラフィ

    スタジオアルバム

    • Stones and Honey(2014年)
    • Perfection Is a Lie(2017年)
    • Залізна ластівка(2018年)
    • Жива і не залізна(2021年)

    EP

    • Cold Altair(2015年)

    ライブアルバム

    • Акустика. Live(2020年)

    シングル

    • 「Babylon」(2011年)
    • 「Dance with Me」(2011年)
    • 「Make-Up」(2012年)
    • 「October」(2012年)
    • 「Part of Me」(2013年)
    • 「In Love」(2013年)
    • 「Under the Sun」(2013年)
    • 「Shadows of Time」(2013年)
    • 「Tell Me Brother」(2013年)
    • 「Hurricane」(2014年)
    • 「Stones」(2014年)
    • 「Strange Moves」 feat. Kazaky(2014年)
    • 「PiBiP」(2015年)
    • 「Organ」(2015年)
    • 「Tony, Talk!」(2015年)
    • 「Helpless」(2016年)
    • 「Perfection!」(2016年)
    • 「Rain」(2016年)
    • 「Closer」(2016年)
    • 「Антарктида」(2017年)
    • 「Журавлi」(2017年)
    • 「Lovers」(2017年)
    • 「Кораблі」(2017年)
    • 「Мелодія」(2018年)
    • 「Free Me」(2018年)
    • 「Коханці」(2018年)
    • 「Серце」(2019年)
    • 「Хто, як не ти?」(2019年)
    • 「Жива」(2019年)
    • 「Косатка」(2020年)
    • 「Гора」(2020年)
    • 「Кобра」 feat. Monatik(2020年)
    • 「Все було так」(2020年)
    • 「Обійми」(2021年)
    • 「7 вітрів」(2021年)
    • 「Сестра」(2021年)
    • 「Як ти?」(2022年)
    • 「Маяк」(2022年)
    • 「Два вікна」(2023年)
    • 「Festival」(2023年)
    • 「Мрійники」 feat. Tvorchi(2023年)
    • 「Тільки там」(2024年)

    脚注

    1. ^ a b Силина, Дина (2012年6月14日). “The HardKiss” (ロシア語). JetSetter.ua. 2013年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月21日閲覧。
    2. ^ a b Yulia Sanina: Strong, authentic voice of The Hardkiss wins fans, shakes up music scene”. Kyiv Post (2016年12月1日). 2019年3月28日閲覧。
    3. ^ Группа The Hardkiss презентовала дебютный клип” (ロシア語). Gloss.ua (2011年9月13日). 2025年1月8日閲覧。
    4. ^ The Hardkiss — Dance with Me” (ロシア語). Muz-TV (2011年12月30日). 2012年1月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月21日閲覧。
    5. ^ The Hardkiss at MIDEM 2012”. patreon.com. 2016年2月6日閲覧。
    6. ^ Названо номінантів на звання Найкращого українського артиста MTV EMA-2012” (ウクライナ語). korrespondent.net (2012年9月20日). 2016年2月5日閲覧。
    7. ^ ІІ Церемония Yuna (15.03.2013)” (ウクライナ語). yuna.ua. 2015年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月21日閲覧。
    8. ^ Гурт The Hardkiss дав перший сольний концерт” (ウクライナ語). TSN (2013年5月21日). 2025年1月8日閲覧。
    9. ^ IV Церемонія Yuna (25.03.2015)” (ウクライナ語). yuna.ua. 2016年2月5日閲覧。
    10. ^ Omelyanchuk, Olena (2016年2月21日). “Jamala will represent Ukraine in Stockholm!”. eurovision.tv. 2016年2月21日閲覧。
    11. ^ 7th YUNA honors nation's most talented musicians”. Kyiv Post (2018年3月2日). 2019年3月28日閲覧。
    12. ^ The Hardkiss покинув гітарист Скоробагатько” (ウクライナ語). Гордон (2018年4月10日). 2024年12月18日閲覧。
    13. ^ У складі гурту The Hardkiss сталися зміни” (ウクライナ語). TSN.ua (2019年11月5日). 2024年9月19日閲覧。
    14. ^ Після п'яти років переносів. The Hardkiss скасував свій концерт на Олімпійському” (ウクライナ語). The New Voice of Ukraine (2025年1月3日). 2025年1月5日閲覧。
    15. ^ Орлова, Віолетта (2022年4月12日). “"Як ти?": The Hardkiss випустила пронизливу пісню про війну” (ウクライナ語). UNIAN. 2024年12月27日閲覧。
    16. ^ В Туреччині відбулися благодійні концерти гурту The Hardkiss” (ウクライナ語). Ukrinform (2022年10月30日). 2024年12月27日閲覧。

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