サックヴィル・タフトン (第7代サネット伯爵)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/05/01 10:44 UTC 版)
第7代サネット伯爵サックヴィル・タフトン（英語: Sackville Tufton, 7th Earl of Thanet、1688年5月11日 – 1753年12月4日）は、イギリスの貴族、政治家。トーリー党所属。
生涯
サックヴィル・タフトン（1697年頃 – 1721年3月30日、第2代サネット伯爵ジョン・タフトンの五男[1]）とエリザベス・ウィルブラハム（Elizabeth Wilbraham、ラルフ・ウィルブラハムの娘）の次男（長男ジョンは1687年5月25日に生まれ、夭折した）として、1688年5月11日に生まれた[2]。
1722年イギリス総選挙でトーリー党の一員としてアップルビー選挙区から出馬し、当選を果たした[3]。同じ選挙区で当選した第3代準男爵サー・リチャード・サンドフォードが1723年に死去すると、補欠選挙で初代ヒルズバラ子爵トレヴァー・ヒルを推し、アップルビー選挙区の2議席を手中に収めようとしたが、ヒルズバラ子爵はホイッグ党のジェームズ・ラウザー候補に敗れた[4]。1725年、ジェームズ・ラウザーを後援した第3代ロンズデール子爵ヘンリー・ラウザーとタフトンの間で妥協がなされ、以降1751年にロンズデール子爵が、1753年にタフトンが死去するまで2人が1議員ずつ指名し、アップルビー選挙区で無投票当選が1754年まで続くこととなった[4]。タフトンが議会で投票した記録は1729年の1回だけであり[3]、同年7月30日に伯父トマスが死去すると、サネット伯爵の爵位を継承して[2]庶民院を去った。また、ウェストモーランド州長官の官職も世襲した[2]。
1753年12月4日に死去、息子サックヴィルが爵位を継承した[2]。
人物
1753年12月3日に第3代バーリントン伯爵リチャード・ボイルが死去すると、サネット伯爵は仕立て屋に8時間で喪服を作れるかを質問した[3]。サネット伯爵は義弟にあたるバーリントン伯爵（バーリントン伯爵夫人ドロシーはサネット伯爵夫人の妹）の喪に服したいが、彼自身も12時間ももたないだろうと予想しての質問であり、実際に翌日にあたる12月4日に死去した[3]。
家族
1722年6月11日、メアリー・サヴィル（Mary Savile、1700年9月28日 – 1751年7月30日、第2代ハリファックス侯爵ウィリアム・サヴィルの娘）と結婚[2]、2男2女をもうけた[1]。
- メアリー（1723年 – 1806年7月5日） - 1763年9月5日、初代準男爵サー・ウィリアム・ダンカンと結婚
- ジョン（1724年頃 – 1734年6月2日）
- シャーロット（1803年没）
- サックヴィル（1733年 – 1786年） - 第8代サネット伯爵。子供あり
系譜図
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ニコラス・タフトン 初代サネット伯爵 (1578-1631) |
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ジョン・タフトン 第2代サネット伯爵 (1608-1664) |
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ニコラス・タフトン 第3代サネット伯爵 (1631-1679) |
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ジョン・タフトン 第4代サネット伯爵 (1638-1680) |
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リチャード・タフトン 第5代サネット伯爵 (1640-1684) |
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トーマス・タフトン 第6代サネット伯爵 (1644-1729) |
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サックヴィル・タフトン (1646-1721) |
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サックヴィル・タフトン 第7代サネット伯爵 (1688-1753) |
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サックヴィル・タフトン 第8代サネット伯爵 (1733-1786) |
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サックヴィル・タフトン 第9代サネット伯爵 (1769-1825) |
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チャールズ・タフトン 第10代サネット伯爵 (1770-1832) |
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ヘンリー・タフトン 第11代サネット伯爵 (1775-1849) |
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出典
- ^ a b "Thanet, Earl of (E, 1628 - 1849)". Cracroft's Peerage (英語). 9 June 2009. 2019年10月12日閲覧。
- ^ a b c d e Cokayne, George Edward, ed. (1896). Complete peerage of England, Scotland, Ireland, Great Britain and the United Kingdom, extant, extinct or dormant (S to T) (英語). 7 (1st ed.). London: George Bell & Sons. p. 389.
- ^ a b c d Sedgwick, Romney R. (1970). "TUFTON, Sackville (1688-1753), of Newbottle, Northants.". In Sedgwick, Romney (ed.). The House of Commons 1715-1754 (英語). The History of Parliament Trust. 2019年10月12日閲覧。
- ^ a b Sedgwick, Romney R. (1970). "Appleby". In Sedgwick, Romney (ed.). The House of Commons 1715-1754 (英語). The History of Parliament Trust. 2019年10月12日閲覧。
| グレートブリテン議会 | ||
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| 先代 トマス・ラットウィッチ サー・リチャード・サンドフォード準男爵 |
庶民院議員（アップルビー選挙区選出） 1722年 – 1729年 同職：サー・リチャード・サンドフォード準男爵 1722年 – 1723年 ジェームズ・ラウザー 1723年 – 1727年 ジョン・ラムズデン 1727年 – 1729年 |
次代 ジョン・ラムズデン ウォルター・プラマー |
| イングランドの爵位 | ||
| 先代 トマス・タフトン |
サネット伯爵 1729年 – 1753年 |
次代 サックヴィル・タフトン |
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