コーンフォース転位とは? わかりやすく解説

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コーンフォース転位

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/10/09 14:27 UTC 版)

コーンフォース転位(コーンフォースてんい、Cornforth rearrangement)とは、有機化学における人名反応のひとつ。下式のように、5位に炭素置換基 R1、4位にカルボニル置換基 C(=O)R2 を持つ 1,3-オキサゾール化合物を加熱すると R1 と R2 が入れ替わった生成物が得られる。1949年にジョン・コーンフォースらにより報告された。

反応機構では、まず電子環状反応による開環が起こりニトリルイリド(上式中央)が発生し、再び電子環状反応により閉環してオキサゾール環が再生する。ニトリルイリドの関与は、別経路により発生させたニトリルイリドがコーンフォース転位と同じ生成物を与えることから確かめられた[1]

4位の置換基としてチオカルボニル基 C(=S)R2 を持つ基質を用いると、同様の転位反応により 1,3-チアゾール環が得られる[2]

参考文献

  • Kurti, L.; Czako, B. Strategic Application of Named Reaction in Organic Synthesis, Elsevier, 2005.
  1. ^ Höfle, G.; Steglich, W. Chem. Ber. 1971, 104, 1408-1419. DOI: 10.1002/cber.19711040509
  2. ^ Corrao, S. L.; Macielag, M. J.; Turchi, I. J. J. Org. Chem. 1990, 55, 4484-4487. DOI: 10.1021/jo00301a056




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