コナン2世_(ブルターニュ公)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > コナン2世_(ブルターニュ公)の意味・解説 

コナン2世 (ブルターニュ公)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/20 14:15 UTC 版)

コナン2世
Conan II
ブルターニュ公
ディナンの戦いを描いたバイユーのタペストリー。コナン2世はディナンの鍵をランス川に投げ捨てている。
在位 1040年 - 1066年

出生 1033年頃
死去 1066年12月11日
家名 レンヌ家
父親 ブルターニュ公アラン3世
母親 ベルト・ド・ブロワ
テンプレートを表示
コナン2世のコイン

コナン2世Conan II de Bretagne、1033年頃 - 1066年12月11日)は、ブルターニュアラン3世ベルト・ド・ブロワの長男で、レンヌ家の一員である[1]

生涯

1040年に父が死に、幼くして公位についたコナン2世は、ブルターニュ公として統治を行うのに一連の困難に直面していた。ノルマンディー公国との同盟において祖父ジョフロワ1世が行った試みが、国境での小競り合いを減少させていた。叔父エオンがコナン2世の公位継承に挑戦し、コナン2世はブルトン人貴族からの反乱に直面していた。

コナン2世の公位継承はエオンによって奪われた。エオンは幼少のコナンにかわって摂政としてブルターニュを支配したのである[1]。コナンが成人すると、エオンは自らの権限を放棄することを拒否した。1057年、コナンは叔父を捕らえ、鎖でつなぎ監禁した[1]

コナン2世として即位すると、彼は貴族の反乱を含む多くの脅威に直面した。反乱側を支援していたのは、ノルマンディー公ギヨーム(のちにイングランド王となる)であった。独立したケルト人の公国であるブルターニュは、隣接するノルマンディーと歴史的な敵対関係にあった。1064年から1065年におきたブルトン=ノルマン戦争は、ギヨームがドルの貴族リヴァヨンをそそのかして反コナン2世反乱を起こさせたのをきっかけにしている[1]

1065年、ギヨームがアングロサクソン朝イングランドへ侵攻する前、ギヨームはブルターニュを含む周辺諸国に文書を送った。彼の使命にはローマ教皇の旗印が使わされているという理由で、ギヨームの領土に対しての攻撃を警戒するものだった。しかし、コナンは速やかに、間違いなくノルマンディーに侵攻するとギヨームに伝えた。ブルターニュとアンジューの歴史の中で、プアンセ(メーヌ=エ=ロワール県コミューン)はマルシュ・ド・ブルターニュ(ブルターニュ辺境領)または国境の町であった。1066年にコナンはアンジューに侵攻し、プアンセとスグレを陥落させ、シャトー=ゴンティエへ到着した。コナンはこの地で毒殺された。ギヨームにそそのかされた裏切り者の手によるものだと、広く疑われた。

コナンはまた、1066年のイングランド侵攻への協力をギヨームに求められていたが、1040年の父アラン3世の死はノルマン人による毒殺だったとしてこれを拒否している。

後継者

コナン2世は子孫を残さなかった。彼は毒が塗られた手袋を着用したため死んだ可能性がある。彼が手袋で口をぬぐったとき、毒を飲み込んでしまったのである。コナン2世の死後、妹アヴォワーズがブルターニュ公となった。アヴォワーズのコルヌアイユ伯オエルとの結婚は、コナンの死によって公国の東西を統合し安定させる政治的な動きであったのかもしれない。

脚注

先代
アラン3世
ブルターニュ
1040年 - 1066年
次代
アヴォワーズ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「コナン2世_(ブルターニュ公)」の関連用語

コナン2世_(ブルターニュ公)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



コナン2世_(ブルターニュ公)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのコナン2世 (ブルターニュ公) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS