アンノウン・モータル・オーケストラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/21 01:15 UTC 版)
Unknown Mortal Orchestra | |
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出身地 | ![]() ![]() |
ジャンル | サイケデリック・ロック |
活動期間 | 2010年 - |
レーベル | Fat Possum True Panther Sounds Jagjaguwar |
公式サイト | www.unknownmortalorchestra.com |
メンバー |
ルーバン・ニールソン
ジェイコブ・ポートレイト コディ・ニールソン |
アンノウン・モータル・オーケストラ(Unknown Mortal Orchetra)はアメリカ合衆国のサイケデリック・ロック・バンド。
ニュージーランド出身のルーバン・ニールソンとジェイコブ・ポートレイトを中心として、2010年にポートランドで結成された。現在までに5つのスタジオアルバムをリリースしている。
来歴
2010年 - 2012年:Unknown Mortal Orchestra
2010年3月、ルーバン・ニールソンは前身のバンドであるザ・ミント・チックスを脱退し、ニュージーランドからオレゴン州・ポートランドに移住した。ルーバンの脱退後すぐにザ・ミント・チックスは解散する。音楽業界に嫌気が差していたルーバンは当初、アートスクールに通っていた経験を活かしてイラストレーターになろうと考え、映画制作会社でインターンとして働き始めた。この生活が充実したものとなったことから、ルーバンは音楽への情熱を再び取り戻し、作曲活動を再開する。
2010年5月、ルーバンはデビューシングル『Ffunny Ffriends』をBandcampにリリースする。ルーバンはこの曲を、「ザ・ミント・チックスの新作を楽しみにしている人たちに合わせる顔がない」という理由から匿名で投稿した。この曲は数日のうちにPitchforkをはじめとする多数のメディアに取り上げられ、高く評価された。またルーバンは複数のレーベルから、どのようなバンドなのか、他に曲はないのか、といった連絡を次々に受ける。その後ルーバンは、音楽活動を再開するべきかどうかの自問の末、新しいバンドを始めることを決意し、ジェイコブ・ポートレイトらとともにアンノウン・モータル・オーケストラを結成した[1][2][3]。
2011年6月にデビューアルバム『Unknown Mortal Orchestra』がFat PossumとTrue Panther Soundsよりリリースされた。このアルバムは2012年にTaite Music Prizeを受賞した[4]。また、New Zealand Music AwardsではBest Alternative Albumにノミネートされ、ルーバン個人としてはBest Male Artistを受賞した[5]。
2012年 - 2014年:Ⅱ
2012年9月、JagJaguwarと契約[6]。2013年2月にセカンドアルバム『II』がJagJaguwarよりリリースされた。このアルバムは2013年にNew Zealand Music AwardsでBest Alternative Albumを受賞した。2014年にはTaite Music Prizeにノミネートされた。
2013年2月には初来日し、Hostess Club Weekenderに出演[7][8]。
2015年 - 2017年:Multi-Love
2015年5月にサードアルバム『Multi-Love』がリリースされた。このアルバムは2016年のTaite Music Prizeにノミネートされた。
2017年2月には初の単独来日公演を行う。サポートアクトとして、the perfect me、FAKE TEARS、Tempalayが出演した[3][8][9]。
2018年 - 2020年:Sex & Food
2018年4月に4枚目のアルバム『Sex & Food』がリリースされた。
2018年10月には初のインストゥルメンタルアルバム『IC-01 Hanoi』がリリースされた。
2018年9月には単独来日公演を行う。サポートアクトとしてTempalayが出演した[10]。2019年7月にはフジロックフェスティバルのホワイト・ステージに出演[11]。
2021年 - 現在:Ⅴ
2023年3月に5枚目のアルバム『Ⅴ』がリリースされた。このアルバムは2024年のTaite Music Prizeにノミネートされた。
2025年3月には2枚目のインストゥルメンタルアルバム『IC-02 Bogotá』がリリースされた[12]。
メンバー
- ルーバン・ニールソン (Ruban Nielson) - リードボーカル、ギター、ドラム、ベース、ピアノ、キーボード、シンセサイザー
- ジェイコブ・ポートレイト(Jacob Portrait) - ベース、シンセサイザー、バックボーカル
- コディ・ニールソン(Kody Nielson) - ドラム、パーカッション、シンセサイザー、バックボーカル
ディスコグラフィ
スタジオアルバム
- Unknown Mortal Orchestra (2011年)
- II (2013年)
- Multi-Love (2015年)
- Sex & Food (2018年)
- V (2023年)
インストゥルメンタルアルバム
- IC-01 Hanoi (2018年)
- IC-02 Bogotá (2025年)
EP
- SB-01 (2013年)
- SB-02 (2014年)
- SB-03 (2015年)
- SB-04 (2016年)
- SB-05 (2017年)
- SB-06 (2018年)
- SB-07 (2019年)
- SB-08 (2020年)
- SB-09 (2021年)
- SB-10 (2022年)
- CURSE (2025年)
来日公演
- 2013年
- 2月2日、東京 Zeep DiverCity - Hostess Club Weekender[7]
- 2017年
- 2月27日、東京 渋谷 duo MUSIC EXCHANGE[9]
- 2018年
- 9月23日、東京 WWWX[10]
- 2019年
- 7月27日、新潟 苗場スキー場 - FUJI ROCK FESTIVAL'19[11]
脚注
- ^ “Unknown Mortal Orchestra - Interviews at Undertheradar” (英語). UnderTheRadarNZ. 2024年10月15日閲覧。
- ^ “Unknown Mortal Orchestra: Time in the basement with Ruban Nielson” (英語). tapeop.com. 2024年10月14日閲覧。
- ^ a b “special talk : Unknown Mortal Orchestra × Tempalay”. ele-king. 2024年4月29日閲覧。
- ^ “Taite Music Prize” (英語). Independent Music New Zealand. 2025年3月22日閲覧。
- ^ “VNZMA 2012: Full List Of Winners | The Corner”. web.archive.org (2013年2月10日). 2025年3月22日閲覧。
- ^ “Unknown Mortal Orchestra Sign to Jagjaguwar, Share New Single”. www.poppressinternational.com. 2025年3月22日閲覧。
- ^ a b “2月開催のHostess Club Weekender、タイムテーブルを発表-rockinon.com|https://rockinon.com/news/detail/77129”. rockinon.com. 2024年9月15日閲覧。
- ^ a b “[INTERVIEW Unknown Mortal Orchestra | Monchicon!]”. monchicon.jugem.jp. 2025年3月22日閲覧。
- ^ a b “Tempalay、憧れのUnknown Mortal Orchestraとの共演が実現! - Spincoaster (スピンコースター)” (2017年2月2日). 2024年4月29日閲覧。
- ^ a b “UNKNOWN MORTAL ORCHESTRA|LIVE INFORMATION”. bits.blogs.nytimes.com. 2024年8月28日閲覧。
- ^ a b “FUJI ROCK FESTIVAL '24|フジロックフェスティバル '24”. FUJI ROCK FESTIVAL '24. 2024年8月28日閲覧。
- ^ indienative (2025年2月5日). “Unknown Mortal Orchestra、インスト・シリーズの最新作『IC-02 Bogotá』を 3/28 リリース!”. indienative. 2025年3月22日閲覧。
外部リンク
- アンノウン・モータル・オーケストラのページへのリンク