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福富健男

福富健男の俳句

あおい芽を出し骨粗鬚症の荒樫よ
いくたびも鳶の笛や岳父の地
いろいろの首の管楽器ひびかせ青い海
うこんの花ガラス器に活けみんな透明
うまぐさい紫陽花を背負って帰るなり
うめうめと集まりくるよくろとんび
かのこゆりに看られ膝折って沈む牛
かぶるたびにとられる麦藁帽原爆の記憶
がま踏みそうな前夜の蛍光青葉やわらか
きゅんきゅんと空飛ぶ河童の肺青し
ずりおちる太陽泡立草は入江に
ぜんまい先にぜんまい先に河童ううん
とうもろこしに埋もれ複眼の牛ら花粉症
どかんと踏込む蹠で描く曼荼羅よ
にんじんと河太郎とがはじめにあり
ふるさとの尾鈴の山のかなしき鳥糞
わが脳と全手葉椎とは宙ぶらりん
カサブランカは醜形拒否の花なのか
ゴムの葉に黄色い蝶来て刻印
ジャコメッティと猟犬が来る隠岐波濤
タヒチの女悪霊佇む羊歯の森
ダリの時計朝から声高に鴉鳴き
トカラ山羊鳴いてがらんと山麓
フオンタの画布の裂け目に金魚嵌る
ペダル踏む白桃のような日暮れに
伸夫の死末黒野の鐘打鳴らし
傳蔵に事はないかと桑天牛
光る十字架おどみやしまばらの梨の木よ
光る藻のうおおんうおおん牛蛙
冷汁飯野良着のままに啜食む
合歓咲いたひょうたん淵の山の神
同行できぬひとりの旅立ち黄水仙
地震の揺れことさら強し金魚の鰭
埋めきれぬ時間大きな黒い蟻が来て
多多良大橋びびんと張って酷暑かな
大根を抜いておりかすかな鴉の青
女河童の翔ぶこと頻りに春の灘
妊むホルスタインおしろい花の咲分け
子宮壁をずりおりてきた昼顔の僕です
寝転んで絮吹かしおり河童の子
揚羽蝶の影うごいてきてながい風の坂
放埒は銀木犀の花に始まる
新緑や少年自販機に走寄る癖
春の灘サーファーになげやりの雲浮いて
晩春のわれに遠縁の八郎潟
晩春の饒舌封じ込め真黒石
晩春二人乱反射する八郎潟
曖昧な日本人のわたし赤い蟹
梅雨晴れの馬や筋肉ぶるぶるるん
檸檬買うコンビニという診療室
 



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