ながい えみことは? わかりやすく解説

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永井江美子

永井江美子の俳句

おくれ毛を茅花流しとおもいけり
かなしみの台に冬の木がたてり
きさらぎや鳥うつくしく空を切る
きみがいた場所に形代流そうか
ここに居ると賽の河原の茄子の花
この窓と決め寒月へ母逃がす
つゆくさの露の渇きを悼みとし
なめくぢり流れて夜の大都会
にんげんのかたちまぶしき桃の花
ひとつぶの音を拾ひし五月かな
まなうらに薄き玻璃ある二月かな
まんさくへまた立ちかえる風の父
わたくしへ風吹き荒れよ吉野葛
二百十日も多分おとことおんなかな
光芒としての蛇口や青嵐
分け入って羊歯の湿りとなりにけり
卯の花腐し少女の溶かす片栗粉
卯の花腐し静かにとじる眼かな
在るという朝のはじまり花三分
地を擦りしのちのひかりや蛇の衣
夏帯の計りしれない母の性
山法師その気にさせるしろさかな
愛の代わりに都忘れを差し出しぬ
揺さぶりて螢袋を過去にせり
月日とはうつくしきもの寒卵
根の国に萌えるはこべや箱枕
桃咲いて兄に秘密の扉かな
汝はをんな冬の桜の声あげて
沖晴れて七種粥の噴きはじむ
火に向かい二人貧しき梅雨籠
炎えるかもしれぬ薊を束ねおく
白山茶花越えけふからの風の道
百度石はじめの一歩鳥雲に
約束の扉押す手を大西日
肉体の祖父は眠りぬ春の雪
花白し誰もが老いてゆく夜に
芹なずな清々しきを生活とす
若葉潮 母はかなしきまで黙す
蓮枯れて母にきれいな嘘のあり
蛇という冷たき肉を若葉雨
誰を愛しこの夜にしだれ桜かな
足首を風ぬけてゆく猫じゃらし
陽のあたる家冬服の垂れており
雪折れの母よまぶしき放物線
風の盆崩るるものを口中に
風も美濃藪萱草のただ揺れて
風待ちの椿一花や青年僧
麦星や死んだ彼らにある未来
麦熟れる一度も出さぬ日章旗
 

「ながい えみこ」の例文・使い方・用例・文例

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