THE IDOLM@STER Dearly Stars 概要

THE IDOLM@STER Dearly Stars

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/12 18:49 UTC 版)

概要

2009年5月28日にゲーム雑誌ファミ通』の特報で発表され、翌29日に開催されたイベント「THE IDOLM@STER 4th ANNIVERSARY PARTY SPECIAL DREAM TOUR'S!! IN TOKYO」にて、『PROJECT IM@S 2ndVision』の第一作目として開発中であることが発表された。

本作は新たなる芸能事務所『876プロダクション』が舞台となる。それに伴い主人公アイドルも全く新しいキャラクターに変更されている。初めて主人公キャラクターに男性が登場しているのもこれまでと異なる。従来のシリーズとは違い、プロデューサーの視点ではなく、主人公である3人のアイドルの視点で物語が展開する。765プロダクションのアイドルも具体的なランクこそ明かされないが、既に人気アイドルとしての地位を確立しているという設定で登場する。本作のストーリーでは『SP』における961プロ関連の設定は存在せず、我那覇響・四条貴音も完全に765プロ所属アイドルとして登場する。一方、Xbox 360版からつながっていると言える描写が存在している。作中では石川社長・律子・美希の台詞にそれをうかがわせるものがある。また、『電撃「マ)王』2009年8月号の長谷川明子インタビューにも同様の発言がある。高木順一朗、音無小鳥などの765プロ社員は名前含め一切登場しない。

本作のオリジナルキャラクターのデザインは田宮清高が担当している。

現在の所、続編等の発表は無いが公式アフターストーリーが漫画企画の単行本3巻限定版に付属したドラマCDで描かれている。また、本作とは世界観が異なるが、テレビアニメ『THE IDOLM@STER』第10話に876プロの3人が本作同様の「後輩」的立場でゲスト出演し、エンディングテーマを一緒に歌っている。その後も台詞はないが第18話、最終話のEDで姿を見せている。

販促

本作は従来のシリーズではなかった販促展開がいくつか行われている。少女漫画雑誌『なかよし』や児童向け雑誌『テレビマガジン』で紹介記事が組まれたほか、バンダイナムコゲームス自らも『Side-BN』で「女の子にもオススメの注目ゲーム」として本作をプッシュしている。店頭販促物やテレビCMも従来シリーズらしからぬライト向けであり、テレビCMはシリーズ初のゴールデンタイム帯の全国放映となった。これらの点も新規ユーザーを考慮したものであるとする見方が存在する。

一方で本作『DS』はCEROレーティングを「B(12歳以上対象)」とした『SP』よりも高い「C(15歳以上対象)」であり、女児ユーザーにも訴求したプロモーションとレーティングに差異が生じている。実際のゲーム内容も「プレイアイドルによって女児向けや高年齢向けが混在している」等の評が存在する事から、これら販促とレーティングの差異は従来層と新規層の両方に配慮した為の結果ではないかとも指摘される。もっともCEROレーティングは「Z(18歳以上のみ対象)」以外、全年齢が遊ぶ上での法的規制は存在しないため、本作を女児ユーザーがプレイする上の法的問題は特にない。

掲載誌は前記の『ファミ通』『なかよし』『テレビマガジン』の他、元来アイマスをプッシュしている電撃系ゲーム雑誌も発表から大々的特集を組むなど一貫して扱いを続けている。更に任天堂ハード専門誌の『ニンテンドードリーム』も見開きの記事だけでなく、同誌のバンダイナムコゲームスのファンページで「アイマスを知らない任天堂ユーザー向け」という扱いでアーケード版から『SP』までのシリーズを全て紹介。発売月の号には田中文啓(ブンケイP)の発売記念コメントも掲載している。

また本作のタイトル「Dearly Stars」や関連CD「DREAM SYMPHONY」の略称が全て「DS」であること、楽曲「"HELLO!!"」の歌詞に「Touch」などの表現があること、登場アイドルのイメージカラー(スプラッシュレッド、イノセントブルー、ノイエグリーン)が2009年3月20日発売のニンテンドーDSi「春の新色(ピンク、メタリックブルー、ライムグリーン)」と近似色且つプロモーションビデオでもそれらを訴求していた[要出典]ことから、これまでになくニンテンドーDSという「対応プラットフォーム」を強く押し出したアイマスをアピールしている。新規、特に女の子ユーザーも対象の新作、かつ『ProjectIM@S 2ndVision』の第一作目として、従来の765プロアイドルシリーズと異なる位置付けとしての販促展開が行われている。

ニンテンドーDSi対応ソフト

本作はニンテンドーDSi(及びニンテンドーDSi LL、ニンテンドー3DS、ニンテンドー3DS LL、ニンテンドー2DS、Newニンテンドー3DS、Newニンテンドー3DS LL)の対応ソフトである。説明書にも記載があるが、本作の商品型番も従来のDSソフトの「NTR-P~」ではなく、「TWL-P-VIMJ」である。ニンテンドーDSi(DSi LL、3DS、3DS LL、2DS、New 3DS、New 3DS LL、New 2DS LLでも可)で本作をプレイすると利用可能な機能は次の通り。

  • モバイルサイトや雑誌などのQRコードをDSiカメラ(及び3DSカメラ)で読み取ることで、通常のプレイでは入手しにくい衣装やアクセサリ、及びTシャツのデザインデータを入手できる。
  • 他作品と同様、ニンテンドーWi-Fiコネクション接続の際に上級者設定(WPA)で接続できる。
  • リージョンコードが設定されており、日本国内仕様向け以外のニンテンドーDSi(及びニンテンドーDSi LL、ニンテンドー3DS、ニンテンドー3DS LL、ニンテンドー2DS、Newニンテンドー3DS、Newニンテンドー3DS LL・Newニンテンドー2DS LL)では起動できない。

なおニンテンドーDSiは従来のニンテンドーDSより性能面が向上しているが、本作ではグラフィック等が向上する効果はない。

その他

本作は据え置き及び携帯ゲーム機で発売のシリーズで唯一、ダウンロードコンテンツを実施していない。

衣装、アクセサリーなどのアイテムは全てゲーム内に収録されており、ストーリーモードを進めたり、ニンテンドーDSi及びニンテンドーDSi LLのDSiカメラ(ニンテンドー3DS及びニンテンドー3DS LL、ニンテンドー2DS、Newニンテンドー3DS、Newニンテンドー3DS LL、Newニンテンドー2DS LLの場合には、3DSカメラ)でQRコードを読み取ったりすることで、コンプリート可能にしている。







英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

THE IDOLM@STER Dearly Starsのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



THE IDOLM@STER Dearly Starsのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのTHE IDOLM@STER Dearly Stars (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS