SMARPP
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アメリカの西海岸で広く実施されている、マトリックス研究所のマトリックス・モデルという治療プログラムを参考にし、使用の防止には認知行動療法を、支持する場合には動機づけ面接の原則をとり、依存症の知識と具体的な対処スキルの修得に重点が置かれている[5]。なお、SMARPPは8週間全21回という短期集中セッションの形式で開始されたが、週1回28週や週1回16週などの試行錯誤を経て、現在は週1回24週のプログラムとして実施されている。
平成28年度の診療報酬改定にて依存症集団療法として診療報酬加算が認められた。薬物依存症に対して治療を行うことが世界的な主流となっていく中で、日本はいまだ刑罰の他に治療の選択肢も少なく、薬物犯罪の刑を一部執行猶予する法案も通り、治療プログラムの整備が求められていた[6]。費用も、司法よりも治療のほうが少ない[4][7]。
- ^ a b SMARPP-24物質使用障害治療プログラム 2015.
- ^ 日本語名が一定していない。「せりがや覚せい剤依存再発防止プログラム」は、平成24年度『若年層向け薬物再乱用防止プログラム等に関する企画分析報告書』55-58頁に載っている。「せりがや覚せい剤再発予防プログラム」は、『精神神經學雜誌』112(9)p887-884に掲載されている。 平成22年度「薬物依存症に対する認知行動療法プログラムの開発と効果に関する研究」1-6頁には、SMARPPの横に「認知行動療法による薬物依存症治療プログラム」と書かれている。
- ^ 松本俊彦 2013, §はじめに.
- ^ a b c d e f g 小林桜児「統合的外来薬物依存治療プログラム― Serigaya Methamphetamine Relapse Prevention Program(SMARPP)の試み」(pdf)『精神神經學雜誌』第112巻第9号、2010年9月、877-884頁、NAID 10028059555。
- ^ a b c d e f g h i j 松本俊彦 2013.
- ^ a b c d 松本俊彦 2011.
- ^ a b 石塚伸一、石塚伸一・編集「日本の薬物対策の悲劇」『日本版ドラッグ・コート:処罰から治療へ』日本評論社〈龍谷大学矯正・保護総合センター叢書 第7巻〉、2007年5月、6-15頁。ISBN 4535585040。
- ^ a b 松本俊彦 2012.
- ^ “薬物依存の治療プログラム導入へ 厚労省、69精神保健施設に”. 日本経済新聞. (2015年1月10日) 2015年6月10日閲覧。
- ^ 岩永直子 (2021年1月27日). “「麻薬中毒者台帳は廃止して」 大麻使用罪創設なら守秘義務に配慮を”. BuzzFeed. 2021年1月28日閲覧。
- ^ a b c d 今村扶美 (2023). “認知行動療法の手法を活用した集団療法”. 精神科治療学 38 (増刊号): 93-96.
- ^ 松本俊彦 2013, §解題.
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