ARIA (漫画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/27 13:47 UTC 版)
作品内容
背景
西暦2300年代の未来、火星はテラフォーミングされ水の惑星となり、アクアと呼ばれていた。アクアに築かれた入植地の一つ、ネオ・ヴェネツィアは地球のヴェネツィアの風習や街並みを再現した観光都市である。ヴェネツィアはすでに水に沈んでおり、多くの建築物がネオ・ヴェネツィアに移設されていた。また、日本人の入植地が近接していたことにより、日本文化の影響もみられる。
ネオ・ヴェネツィアでは地球のヴェネツィアと異なり、ゴンドラ漕ぎによる観光案内を女性が担っていた。この職業はウンディーネと呼ばれ、観光産業で重要な役割を持っている。本作品では、一人前のウンディーネを目指す少女から見たネオ・ヴェネツィアの日々の情景が描かれている。
あらすじ
職階名 | 説明 |
---|---|
ペア | 見習い。ゴンドラに客を乗せることは許可されない。手の保護のために両手に手袋をはめる。職階名はこの両手手袋のこと。 |
シングル | 半人前。渡し船の運航と、指導員を乗船させての観光案内が許可される。上達の証しとして手袋は片手のみになる。階級名はこの片手手袋のこと。 |
プリマ | 一人前。通り名を与えられる。一人前の証として素手になる。 |
物語は、惑星マンホーム(地球)から来た少女、水無灯里(みずなし あかり)の視点で語られる。灯里はウンディーネとなるために、人間一人、猫一匹の小さなゴンドラ観光会社「ARIAカンパニー」(アリア―)に入社する。この都市の観光会社には航海の安全を祈願するために青い瞳の猫を象徴にするという風習があり、ARIAカンパニーでは火星猫のアリアを社長にしている。アリアは作品のマスコット的存在ともなっている。経営者で先輩のアリシアは業界一の成績を持つウンディーネであり、灯里はその優しい指導の下で成長していく。
また、灯里は同じこころざしをもつ二人の少女と友人になる。一人は老舗観光会社「姫屋」の跡取り娘、藍華(あいか)。もう一人はまだ学生ながら、一流の操船技術を持つアリス。3人の所属会社は違うが合同で練習を行い、観光案内と操船の技術を磨いていく。
各話ではネオ・ヴェネツィアの風習や季節の風物などが描かれる。時折り、妖精ケットシーのような幻想的な存在が灯里の前に現れることもある。灯里の職階は見習いの「ペア」から、一定の範囲で営業が認められる半人前の「シングル」、そして、一人前のウンディーネである「プリマ」へと昇格していく。
注釈
出典
- ^ a b “最終章『ARIA The BENEDIZIONE(アリア ザ ベネディツィオーネ)』が12月3日(金)に公開決定! キービジュアル&本予告映像が解禁! OPテーマ、EDテーマを牧野由依さんが担当&コメントが到着”. animate Times. (2021年8月10日) 2021年8月10日閲覧。
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- ^ “ARIA 12”. マッグガーデン. 2021年6月2日閲覧。
- ^ “ARIA 完全版 1”. マッグガーデン. 2021年6月2日閲覧。
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- ^ “ARIA 水の都と哀しき歌姫の物語”. ダヴィンチニュース 2021年6月3日閲覧。
- ^ “ARIA 四季の風の贈り物”. ダヴィンチニュース 2021年6月3日閲覧。
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