73式大型トラック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/26 23:15 UTC 版)
諸元・性能
形式 | 全長 | 全幅 | 全高 | 車両重量 | 積載量 | エンジン | 出力 | 最高速度 | 乗車定員 |
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初期型 | 7,030mm | 2,485mm | 3,080mm | 7,980kg | 路外3.5t 路上6.0t |
いすゞ製 水冷V型8気筒ディーゼルエンジン |
240ps | 95km/h[注釈 6] | 22名 |
改良型 | 8,130mm | 2,470mm | |||||||
新型 | 7,150mm | 2,485mm | 8,570kg | 285ps | 105km/h[注釈 7] |
最大積載量・乗車定員のみを見れば道路交通法令上の区分は中型自動車となるが、上記のように当該車種は自重が8,570kgと重く、これに路上での最大積載量の6,000kgを加え計算すると車両総重量が15,780kgとなるため、「自衛隊車両限定」大型免許[注釈 8]が必要になる。また、自衛官が公務で操縦する際には、「初級装輪操縦」課程の教育を受講した隊員に限定されている。
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新型側面
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新型の運転席
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新型のメーター部
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改良型のシフトレバー・サイドブレーキなど
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改良型操作パネル付近、デフロックやPTOスイッチ・エンジンストップスイッチなどが確認できる
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改良型からオルガン式ブレーキに変更されていることが確認できる
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バッテリースイッチや余熱スイッチの位置などの確認ができる
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初期型の運転席及び操作スイッチ、シフトレバーの形状及び運転席左下のエンジンストップスイッチとHL切り替えレバーに隠れるように全駆スイッチが確認できる
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初期型の操作パネル
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初期型教習車の教官席。教習生が指示通りの操作をしたか確認するランプ類が見える
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新型教習車内部。教官用確認灯はダッシュボード嵌め込みではなく上に移された
注釈
- ^ 書類上の名称変更であり、車両銘板は2002年までの納入分は従来通りの名称が記載された銘板が取り付けられている
- ^ 一般的に制式化すると、部品などは予め制式化時に指定されたものが指示書により指定される事が多く製造当初はともかくとして年数が経過すると指定された部品を別ラインでの製造や他社へ製造依頼をかけるためその分コストが嵩む事もあり、部品の共通化によるコスト削減を目的に、制式化からは除外された
- ^ 大型のマニュアル車は通常2速発進であり、2速以降のシンクロ化は、民生車も含めて一般的である
- ^ 北部および東北方面隊区内部隊では、エンジンブレーキの弱さによる冬期間の牽引時の問題、変速ショック、燃費の悪化、MTと違い発進時はトルクコンバーターの性能上少し多めに踏み込まないと加速が悪いなどの問題も存在し、部内資料や隊員の体験談を記した書籍類にもこれらの注意点が記載済。
- ^ 最大で燃焼は2時間程度しか持たない。長距離の移動時は「弱」で使用する
- ^ 初期型は92km/h
- ^ 5MT車は改良型と同じ95km/h
- ^ 2007年の改正法施行後に自衛隊自動車教習所で大型免許を取得した者には、条件として自衛隊車両限定が付与される。退職後も大型資格を保持したい場合には限定解除審査受審が必要
出典
固有名詞の分類
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