鈴木朋幸 経歴

鈴木朋幸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/06 20:34 UTC 版)

経歴

ニューヨーク大学(NYU)在学中より美術展やイベントを手がけ、卒業後はNYのギャラリストとして活躍[1]

1996年、帰国して水戸芸術館に勤務。1999年、水戸芸術館の開館10周年を記念した特別事業で広報担当官をつとめている[2]。市民のボランティア団体が運営していた「水戸映画祭」と「水戸短編映像祭」を水戸芸術館に誘致し、関連で2012年と2015年には北海道立近代美術館「映像フェスティバル」に企画協力[3]

2000年、水戸芸術館に在籍中、アメリカ人アーティスト、シャロン・ロックハートが監督の短編映画『NO』を制作[4]。2001年、茨城県のARCUSプロジェクトで来日したフランス人アーティスト、ニコラ・フロックが監督の『Anna's Life』をプロデュース[5]

2002年、水戸芸術館を退職。フリーランスでアート映画の企画、製作、上映を本格的に手がけ始める。清水敏男と共同で、マシュー・バーニーのフィルム上映会「マシュー・バーニー『クレマスター』フィルム・サイクルを企画し、シネマライズで『クレマスター』サイクル全5部作を1日7時間をかけて一挙に公開するイベントを7日連続で開催した[6]アピチャッポン・ウィーラセタクンが設立した制作会社、キック・ザ・マシーン・フィルムズのメンバーとなる[7]

2006年、フリーランス時代の屋号をそのまま社名にして、トモ・スズキ・ジャパン有限会社を設立。都市の文化創造をビジョンに掲げて、クリエイターとのプロジェクトを推進。テンプル大学ジャパンキャンパスにおける「インターナショナル学生映画祭」のキュレーターもつとめた[8]

2008年、恵比寿ガーデンシネマでのロイ・アンダーソン監督『愛おしき隣人』上映後、森美術館シニア・キュレーターの片岡真実(現・森美術館 館長)とのトークに出演[9]

2015年、インターネット大学院、Bond-BBT MBAを修了し、オーストラリアのボンド大学院経営学修士(MBA)取得。1.5年での修了は、同プログラムの歴代最速タイ記録。美術館の自立運営(経営)を研究中。

2016年、東京都写真美術館総合開館20周年記念「アピチャッポン・ウィーラセタクン 亡霊たち」展に出品作家のエージェントとして協力し、同展カタログと会場配布の作品リストに名前が掲載された[10]

2018年、シアター・イメージフォーラムでのアピチャッポン・ウィーラセタクン監督特集上映「アピチャッポン・イン・ザ・ウッズ2018」の関連企画として開催された「映画・美術・舞台 様々な角度からアピチャッポンについて語る」と題したクロストークイベント」に出演[11]

2020年、3331 Arts Chiyodaで開催のアートフェア「3331 ART FAIR 2020」でプライズセレクターをつとめ、「トモ・スズキ特別賞」を与えた[12]

脳卒中の母親を在宅介護中で、ガンで父親が死去して以来、母親を在宅シングル介護している[13]。2020年春号「週刊文春Woman」の記事「介護にかかるお金には「地域格差」がある!」など、介護とお金に関するインタビュー記事にも登場する[14]。。


  1. ^ NIC International Collage in Japan 同窓会サイト”. 2020年4月19日閲覧。
  2. ^ 一般財団法人地域創造”. 2020年4月19日閲覧。
  3. ^ ICC”. 2020年4月19日閲覧。
  4. ^ Sharon Lockhart Studio”. 2020年4月19日閲覧。
  5. ^ arcus プロジェクト”. 2020年4月19日閲覧。
  6. ^ マシュー・バーニー クレマスターフィルム・サイクル”. 2020年4月20日閲覧。
  7. ^ Kick the Macine Films”. 2020年4月19日閲覧。
  8. ^ テンプル大学ジャパンキャンパスNext Frame映画祭”. 2020年4月19日閲覧。
  9. ^ 片岡真実(森美術館シニア・キュレーター)×鈴木朋幸(アート映画プロデューサー) 映画『愛おしき隣人』トークイベント開催”. 2020年4月24日閲覧。
  10. ^ アピチャッポン・ウィーラセタクン 亡霊たち 作品リスト”. 2020年4月25日閲覧。
  11. ^ アピチャッポン、コロンビア撮影の新作「メモリア」ステートメントとイメージを公開”. 2020年4月24日閲覧。
  12. ^ Prize Selector 鈴木朋幸 / Tomo Suzuki”. 2020年4月25日閲覧。
  13. ^ サンデー毎日”. 2020年4月19日閲覧。
  14. ^ 週刊文春Woman”. 2020年4月19日閲覧。


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