蔚山級フリゲート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/03 16:53 UTC 版)
運用
蔚山級各艦の運用史
FF-951「蔚山」
1983年4月9日に済州東方海上で沈没した「第1マサン号」船長ら7人を救助している[9]。
1983年12月に、指揮艦として釜山多大浦海岸に浸透したスパイ船を撃沈している[10][11]。
1993年に韓国海軍艦艇として初めてロシア・ウラジオストクを訪問[10]。
FF-952「ソウル」
1990年に、姉妹艦「馬山」ともに韓国海軍艦艇として初の環太平洋合同演習(RIMPAC)に参加している。
FF-953「忠南」
1991年に韓国海軍艦艇で初めてスエズ運河を通過している。その翌年には韓国海軍初の世界一周航海を行った[12]。
1998年、環太平洋合同演習に参加。
他には戦備態勢最優秀艦、最優秀砲術艦などの受賞歴を保有しており、海軍艦艇の基準を意味する「ベンチマークシップ」の称号を受けている[12]。
事故
2018年6月19日12時30分頃、慶尚南道・統営市欲知島の南沖25マイル(約40キロ)で訓練中の「FF-955 馬山」で爆発事故が発生した。この事故で21歳の下士官1名が負傷し、ヘリコプターで国立釜山大学病院に運ばれたものの死亡している。海軍は射撃訓練のために30mm機関砲の砲弾を解除する作業中に事故が発生したと推定している[13][14]。
保存
FF-951「蔚山」とFF-952「ソウル」はそれぞれ艦名の由来となった蔚山広域市とソウル特別市に記念艦として保存されている。
FF-951「蔚山」
2014年12月30日に鎮海軍港で退役式典を行った[15]。その後蔚山市南区と海軍本部との協議が行われ、展示施設としての価値があると判断が下され、「蔚山」の無償貸与契約が締結された。合計24億ウォンをかけて改修され、2017年4月18日に完成、4月20日から蔚山広域市南区長生浦で一般公開されている。機関室やいくつかのコンパートメントは閉鎖されたものの、乗務員の寝室、CIC、艦長室、艦橋などが見学可能である。料金は個人1000ウォン、団体800ウォン(20人以上)[16][17][18]。
FF-952「ソウル」
2015年12月31日に退役した。その後海軍とソウル市の間で「ソウル」を無償貸与する契約が交わされ、2017年7月28日にソウル市麻浦区の望遠漢江公園まで移送された。同年11月22日に「ソウル艦公園」としてオープン。公園内に展示されている艦艇は蔚山級フリゲート「FF-952 ソウル」、チャムスリ型哨戒艇「PKM-285」、トルゴレ型潜水艇「SSM-053」の3隻。「ソウル」、「PKM-285」ではそれぞれ艦内の見学をすることが可能で、トルゴレ型潜水艇には案内センターが併設されており、写真や映像展示の見学が出来る。入場料は大人3000ウォン、青少年、軍人2000ウォン、子供1000ウォンで、20人以上の団体客は30%割り引かれる[19]。
なお「蔚山」が地上に固定されているのに対し、「ソウル」は漢江に浮かべられた状態で展示されている。
脚注
- ^ 香田洋二「韓国海軍 その現況と将来 (特集・韓国海軍の現況)」『世界の艦船』第704号、海人社、2009年4月、75-81頁、NAID 40016485796。
- ^ a b 大塚好古「韓国海軍力の現況 (特集 朝鮮半島をめぐるシーパワー)」『世界の艦船』第780号、海人社、2013年7月、76-83頁、NAID 40019692165。
- ^ a b 「写真特集 今日の韓国軍艦」『世界の艦船』第704号、海人社、2009年4月、21-42頁、NAID 40016485791。
- ^ 「写真特集 今日の韓国軍艦」『世界の艦船』第780号、海人社、2013年7月、21-42頁、NAID 40019692113。
- ^ a b c Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. p. 409. ISBN 978-1591149545
- ^ 日本周辺国の軍事兵器 ハーリド・ビン・ワリード級フリゲイト(DW-2000H型)
- ^ “Another graft case against Hasina” (英語). The Tribune. (2002年8月9日)
- ^ “Ex-Bangladesh PM, navy chief charged with graft over Korean frigate deal” (英語). SPACEWAR. (2003年8月4日)
- ^ 허광무 (2017年4月12日). “'노병, 고향에 안식'…퇴역 울산함, 고래특구 장생포 전시” (朝鮮語). 연합뉴스 2018年6月28日閲覧。
- ^ a b “<첫 국산전투함 '울산함' 퇴역…역사 속으로>” (朝鮮語). www.yonhapnews.co.kr. 2018年6月28日閲覧。
- ^ “퇴역한 국산 1호 전투함 '울산함' 울산시에 전시” (朝鮮語). 중앙일보. (2016年6月22日) 2018年6月28日閲覧。
- ^ a b 이영재 (2017年12月27日). “국산 1세대 전투함 '충남함' 32년 임무 완수하고 전역” (朝鮮語). 연합뉴스 2018年6月28日閲覧。
- ^ “総合検索 | 聯合ニュース”. japanese.yonhapnews.co.kr. 2018年6月28日閲覧。
- ^ 장아름 (2018年6月19日). “해군 마산함서 탄약 해체 중 폭발…부사관 1명 사망(종합)” (朝鮮語). 연합뉴스 2018年6月28日閲覧。
- ^ “<첫 국산전투함 '울산함' 퇴역…역사 속으로>” (朝鮮語). www.yonhapnews.co.kr. 2018年5月12日閲覧。
- ^ 허광무 (2017年4月18日). “34년 영해 지킨 울산함, 안보 전시시설로 '제2의 삶'” (朝鮮語). 연합뉴스 2018年5月12日閲覧。
- ^ 허광무 (2017年4月12日). “'노병, 고향에 안식'…퇴역 울산함, 고래특구 장생포 전시” (朝鮮語). 연합뉴스 2018年5月12日閲覧。
- ^ 대표홈페이지, 울산이 부른다 울산관광. “관광명소 > 박물관/전시관 > 울산함 (상세보기) - 울산관광 홈페이지” (朝鮮語). tour.ulsan.go.kr. 2018年5月12日閲覧。
- ^ 이태수 (2017年11月22日). “해군 퇴역함 한강서 공원으로 부활…'서울함 공원' 개장” (朝鮮語). 연합뉴스 2018年5月12日閲覧。
固有名詞の分類
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