東方非想天則 〜 超弩級ギニョルの謎を追え 概要

東方非想天則 〜 超弩級ギニョルの謎を追え

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/24 08:03 UTC 版)

概要

本作品は東方Project第12.3弾として制作発表され、2009年8月15日コミックマーケット76で製品版を頒布、翌日に同人ショップでの委託販売も開始された、東方Projectの登場人物を起用した対戦型格闘ゲームである。ゲーム制作は黄昏フロンティアが担当し、シナリオ・技名・新登場人物設定や一部楽曲・一部画像などをZUNが担当している。原画は黄昏フロンティアのalphesによる。

「第12.3弾」という中途半端な数字が示すように、本作は「異変でも何でもない日常の話」という位置付けであり、ストーリーは3本のみ、本作単体で対戦モードで使用可能な登場人物は、今回追加された5名を含む合計9名となっていて、ゲームとしてのボリュームは前作『緋想天』より小さくなっている。時系列的には「第12弾」の『星蓮船』より後であり、作中に一部『星蓮船』に関連する台詞(主に後日談)がある。

『緋想天』のアペンドディスクとしての側面も持っており、本作単体でも動作は可能だが、『緋想天』がインストールされていると、本作に登場しない前作に登場した人物11名も使用できるようになる。但し、『緋想天』とは同期せず、あくまでも別々のゲームとして処理される。

『緋想天』と同様に、P2P形式によるインターネットやローカルネットワークを通じた通信対戦に対応している。『非想天則』単独と『緋想天』単独同士の接続は出来ず、対戦するためには両方の作品がインストールされた状態でホストを立てる必要がある。

『萃夢想』や『緋想天』とは違い、体験版の配布は行われていない。

基本システム

システムは『緋想天』とほぼ同じだが、いくつかの変更点がみられる。

主な変更点

  • ストーリーモードでは『緋想天』と同様に天候効果は発動せず、天候名も表示されなくなった。
  • ストーリーモードでの会話が立ち絵からドット絵に変わった。
  • 選択したキャラによっては、ストーリーモードで時間制限のある面が存在する。
  • ストーリーモードの敵には体力ゲージとは別にスペル耐久ゲージが存在しており、これを0にする (Spell Break) と、スペル発動中でも敵がダウンし、ゲージが回復するまでの間は追撃可能(ダウン中であっても)な状態が続くため大ダメージを与えられるようになった。
  • シリーズ初のCPU専用ボスキャラクターが登場。
  • 登場人物の追加に伴う、対戦モードでの新たな天候の追加。
  • 一部の天候の効果及び、登場人物性能及び必殺技の追加・修正。
  • 既存登場人物を含む、システムカード、スペルカード、スキルカード、勝利台詞の追加。
  • システムカードが大幅追加。
    • 各システムカードは登場人物のいずれかにまつわる名前になっている。(例:霊力回復→マジックポーション(魔理沙))。
    • 『緋想天』にあったシステムカードは、全て引き続き登場しており、効果もほぼ同一だが、上記の通り名前が変更されている。
  • スキルカード使用時、宣言と同時にその技を即発動するようになった。入力によっては従来通りの宣言だけも可能。
  • 各登場人物のカラーが、従来の2種類から8種類に増えた。
  • デッキがプロファイルごとに4つ(喜・怒・哀・楽の表記)持てるようになり、登場人物セレクト画面にて切り替え可能。また選んだデッキを表示させない(秘)にも設定することが可能。
  • 対戦モードである一定の条件を満たすと、隠しBGMが流れる仕掛けがある。

あらすじ

『風神録』の出来事から2年が経過した[1]夏のある日、幻想郷に巨大な人影が出現する。それを目撃した東風谷早苗、チルノ、紅美鈴の3名が、三者三様に人影の正体を巨大人型ロボット、ダイダラボッチ太歳星君と考えて行動を起こす[2]。人影の正体は、巨大妖怪型自動操作人形「非想天則」だった。


  1. ^ http://www.tasofro.net/touhou123/chara.html
  2. ^ http://www.tasofro.net/touhou123/story.html
  3. ^ 『非想天則』付属のマニュアル冊子 p.8。
  4. ^ 『非想天則』早苗ルートの4面。
  5. ^ 『非想天則』早苗ルートのエンディング。





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

東方非想天則 〜 超弩級ギニョルの謎を追えのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



東方非想天則 〜 超弩級ギニョルの謎を追えのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの東方非想天則 〜 超弩級ギニョルの謎を追え (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS