傾き (数学) 定義

傾き (数学)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/26 05:19 UTC 版)

定義

xy平面上の直線の傾きは、x座標の増加量に対する y座標の増加量の比率と定義される。式で書けば、直線の傾き m

で記述される。ここで、ギリシア文字 "Δ"(デルタ)は、数学において「増加量」や「増分」を表す符牒としてよく用いられる。

増加量とは差のことなので、直線上の2点を任意に取り、それらを (x1, y1), (x2, y2) とする。このとき、m

で求められる。

これらの等式から分かるように、鉛直線(y軸に平行な直線)の傾きは、ゼロ除算となり、定義されない。

(例)

直線が2点 , を通るとする。増加量として、P に対する Q の増加量と考えるか、Q に対する P の増加量と考えるかで符号の違いが現れるが、それらの商である傾きとしてはどちらも変わらない。ここでは P に対する Q の増加量を考える。

xの増加量 Δx = 13 − 1 = 12
yの増加量 Δy = 8 − 2 = 6

傾き m とは、y座標の増加量 Δx に対する y座標の増加量 Δy の比率のことなので、

である。

直線が2点 , を通るならば、傾きは

である。







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