交響曲第3番 (シベリウス) 交響曲第3番 (シベリウス)の概要

交響曲第3番 (シベリウス)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/15 14:18 UTC 版)

作曲の経緯

それまでの活動によって国際的な名声を得ることに成功したシベリウスではあったが、享楽的な生活によって健康を害し、家計をも逼迫させ、創作活動にも支障を来すようになっていた。そこで彼は1904年に都会の喧噪を離れ、ヘルシンキ北東郊外のヤルヴェンパーへ引っ越すことにした。豊かな自然に囲まれて創作意欲を取り戻した彼は、1907年3月にロンドンロイヤル・フィルハーモニー協会で初演するための新作交響曲に着手した。しかし各地からの指揮の依頼や、期限付きの作曲依頼などをこなさなければならず、交響曲の筆はたびたび中断を余儀なくされ遅々として進まなかった。結局、当初の目標であった1907年3月の初演には間に合わず、完成したのはほぼ半年後の1907年秋であった。別名「アイノラ」とも呼ばれるこの曲の第3楽章は”con energia"の指示から力強い蒸気機関車のイメージがある。

作品の概要

初演

1907年9月25日、ヘルシンキでの「作曲家の肖像画」コンサートにて作曲者自身の指揮で行われた。

出版

1907年、リーナウ社(ベルリン

録音

最初の録音は1932年6月にロンドンでロベルト・カヤヌスによって行われた

献呈

グランヴィル・バントック

楽器編成

フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、ティンパニ弦楽五部




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