ロケットパンチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/05 22:46 UTC 版)
概要
創作作品において登場する武器(あるいは戦闘方法)のひとつで、人型ロボット(あるいは腕部を機械化したサイボーグ)の腕の先が本体からはずれ、ロケット噴射により飛んでいくものをいう。
この武器の特徴は、通常、以下のようなものとして描写される。
- ロボットの肘(あるいは手首)から先が、パイロットの掛け声と共に目標に向かって射出される。射出された後、腕部はある程度の操縦が可能である
- 射出された腕部の先端、拳部分は握りしめた状態とされ、これが勢いをつけて目標に衝突することにより“殴る”形で効果を発揮する。
- 目標に命中、もしくは外れた後は自動的に戻って来る。
- 『電人ザボーガー』の「チェーンパンチ」や『特捜ロボ ジャンパーソン』の「ワイヤーパンチ」、『コードギアス』の「輻射波動腕」のように、拳と上腕部をワイヤー等で繋いだままにすることでこの機能を説明するものもある。
基本的にはロケット噴射により推進しそのまま目標に衝突することにより効果を発揮する大質量兵器として描写されており、炸薬が内蔵されている設定となっていることは少ない。あくまでも「機体の一部を一時的に切り離して攻撃する」兵器としての描写が主体で、炸薬が内蔵されている「砲弾」として位置づけられてはいないものである(例外はある)。
ロボット以外にも『ゲゲゲの鬼太郎』の鬼太郎は手首より先を切り離した「リモコン手」や指を発射する「指鉄砲」という技を持つ。但しリモコン手は飛ばして敵を殴るよりも這い回って隠密行動をしたり不気味がらせたりという活用が多く、その点でロケットパンチとは趣旨が異なる。
コンピュータゲームでは人間キャラクターが使用できる武器としてロケットパンチという名称の武器や攻撃方法が登場する作品もある(『ファミコンジャンプ 英雄列伝』『ファミコンジャンプII 最強の7人』、『Sa・Ga2 秘宝伝説』、『ファイナルファンタジーV』など)。
- ^ 1962年5月号-9月号連載の「ロボットランドの巻」登場。
- ^ 1964年6月号-1965年1月号連載の「史上最大のロボットの巻」登場。
- ^ 『機動戦士ガンダム』のテレビ放映時にクローバー社から発売された合金玩具ガンダムにも拳部分を発射する機構が組み込まれていた。
- ^ 通常、両腕に装備されるが一部のメーカーでは片腕にだけ装備し反対側の腕に別なギミックを仕込むケースもあった。一例としてはタカトクトイスのゴーカイザーシリーズなどでは発射出来るのは右側のみで左側には拳が回転するギミックが備えられていた。
- ^ 拳で殴ることが出来なくなるのは当然として、『グレートマジンガー』ではマジンガーブレード、グレートブーメラン、サンダーブレークが使えなくなる。
- ^ ジーグ自身、ビッグシューター内に予備のパーツが数機分用意されている。スカイパーツ等の登場以前にはこれを応用した戦法を取った事もあった。
- ^ 中期以降ではフック付きワイヤーで自己回収している。
- ^ しかし、エルボーロケットのシーン製作現場でギレルモ・デル・トロ監督はロケットパンチと呼称している。
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