ファーミング 当用語の使用に関する議論

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ファーミング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/30 17:04 UTC 版)

当用語の使用に関する議論

セキュリティ専門家によって、「ファーミング」という用語の使用については意見が異なる。例えば、あえて別の詐欺行為に分類する必要も無いという意見がある。Anti-Phishing Working Group が開催した会議においてフィリップ・ハーラム・ベイカー英語版は、この用語を「銀行に新しい種類のセキュリティサービスを買わせるために作られたマーケティング造語」とし、「ファーミングで経済的被害を受けた事例は一つもない。」としている。しかし、自動化され、より被害が大規模になりやすいと考えられるため、利用者だけではなくサービス提供元にも、それ相応の対策が求められるという考えもある。

ドライブバイ・ファーミング

自宅からWebアクセスする個人の多くがブロードバンド・ルーターを経由してインターネットに接続しているが、悪意を持つクラッカによって作成されたWebページにBBルーターの設定を書き換えるスクリプトが埋め込まれていて、知らずにこういったWebページにアクセスするとブラウザのDNSアドレスが書き換えられてしまう事がある。そのページをWebブラウザが読み込むと、初期設定のままのパスワードを使ったスクリプトがブラウザによって実行され、DNSサーバのIPアドレスをクラッカの用意した偽のDNSサーバのIPアドレスに書き換えようとする。BBルーターの初期設定のパスワードが、メーカーごとにほとんど同じものが使われていることを利用したもので、初期設定を別のパスワードに変えていれば危険はない。

DNSサーバのアドレスが書き換えられた後は、従来のファーミングと同じく偽のウェブサイトに誘導される。DNSサーバのIPアドレスを元に戻すという回復法も同じであり、BBルーターのパスワードを変える事も必要である[1]


  1. ^ 日経NETWORK 2007年4月号 「ドライブバイ・ファーミング」


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