ドカポンシリーズ 妨害手段

ドカポンシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/19 08:10 UTC 版)

妨害手段

他人を直接倒すことによる所持品強奪
前述の通り、このゲームでは戦闘の可能性のあるマスにプレイヤー同士が止まった場合、そのプレイヤー同士で直接戦闘することになる。そして勝利することが出来れば、モンスターから経験値やお金をもらえるのと同様に倒したプレイヤーの所持品・村・装備品・お金(作品によっては名前も)を強奪できる。1度に奪えるのは1種類だが、これによって相手が地道に貯めた財産であろうと一気に奪うことで逆転のきっかけになりうる。
魔法での妨害
前述の通り、自分の番が回ってきた時にルーレットを回す前にアイテムや魔法を使えるが、その効果はフィールド上で直接他人にダメージを与えるものがほとんど。効果も全体的に大きいため、パラメータ次第では直接戦闘によるリスク無しで他人やモンスターを倒すことも可能。魔法以外に一部のアイテムでも各種の妨害ができる。これらの妨害を受けて死亡した場合でも、戦闘で敗れた時と同じく、持ち物の強奪と一定期間の行動不能が発生するため、使い方によっては他のプレイヤーに行動させることなく一方的にゲームを進められる。
道中で起こるイベント
地形のマスに止まることで時々発生するイベントの中には、他人に厄介な妨害を仕掛けたり、所持金の数割を賭けた争いが発生したりするものなどがあり、イベントの種類やその中での選択によっては、戦闘や魔法妨害に匹敵するほどの逆転ができることもある。
施設の襲撃
前述の通り、店や村などの施設ではシリーズにもよるが、「襲撃」という、いわゆる強盗をするコマンドが存在する。勝てばその施設にある金品を強奪できるが、負ければしばらくの間すべての施設から締め出されておたずね者になってしまうため、襲撃をするリスクは高いものの、上手くいけば高額な武具を強奪して無料で武装を整えたり、他人の村の蓄えを奪うことで一気に資産額を増やすことが可能。
『DX』では強盗ではなく金庫破りの窃盗となっているが、システム自体は変更されてはいない。
デビラーマン
上記のように妨害要素・逆転要素の多いシリーズであるため、場合によっては他のプレイヤーに大きく水を開けられ、苦しい展開になることもある。「デビラーマン」とは、そのための最後の逆転手段であり、ある条件を満たすと「資産のほとんどもしくは全部を手放す代わりにしばらくの間は他の全員が束になっても全く敵わないほどの力を手に入れる」ことができる。全てのパラメータが数倍に上がり、ルーレットの数が増えた状態を常に維持できるほか、最強性能を持った武具を自動的に支給される。その上、特殊な妨害手段も所持するため、デビラーマンの出現自体がゲームの展開に影響を強く及ぼす。
『321』までは一度にデビラーマンに変身できるプレイヤーは1名のみだったが、『鉄剣』からはその制限が撤廃され、デビラーマン変身中に他のプレイヤーが変身条件を満たすなどの理由で、一度に2名以上のプレイヤーがデビラーマンに変身する可能性もある。
他人が持っている村にデビラーマンが立ち寄ると、それだけで村を再びモンスターの支配下に置くことができるため、変身解除後にそのモンスターを倒すことで村を奪う事ができる。さらに、すでにモンスターに支配されている村に止まった場合はただちにHPが全回復する(『321』からは基本的なステータス異常も全て回復)。ただし、モンスターとは戦うことができず、マスのイベントも発生しないほか、店にも入れず宝箱からアイテムを取ることもできないため、このゲームで最も重要な「財産を築く」ことがほとんどできない欠点を持つ。また、手持ちのアイテムや魔法を使うことはできない。
基本的に、変身する際には装備品以外の全てを失うことになる(借金もなくなる)。『IV』では戦闘で倒した相手プレイヤーから奪ったものは全て消滅するため、財産をまったく増やせない。『321』以降は奪ったものをそのままキープできるようになるほか、他人を妨害するイベントを任意で発生させることが可能となった。このイベントは、使用していない期間が長いほど強力な内容を起こせるため、行動の幅が増している。強力無比なデビラーマンであるが、戦闘などで万一倒されてしまうと支給されている最強の装備品を相手に奪われ、更に差が広がるリスクがある(一部の作品・一部のケースを除けば変身前の装備品が失われることはない)。
イベントに関しては、『321』では(使用していない期間に応じて)ランダムだったが、『鉄剣』からは選択できる範囲で自ら好きなイベントを狙って発生させることが可能。また、『IV』『321』ではボスと協力関係にあるため、ボスの妨害イベントのターゲットにならないほか、特に『321』ではボスが使う「全モンスターの一斉回復」イベントのターゲットにデビラーマンも含まれている。
モンスターとは戦えないが、『321』以降では、自分よりレベルの高い相手プレイヤーを倒した際に経験値がもらえるため、レベル差を埋められる可能性もある。その際のレベルアップは、『321』ではデビラーマン解除後に戦闘勝利した際に一括して行われるが、『鉄剣』からはデビラーマン変身中でもレベルを上げられる仕様になった。また、『鉄剣』からは相手プレイヤーの村にモンスターを呼ぶと、そのモンスターが持っている経験値と同じだけ経験値をもらえる(フィールド上ではレベルアップしない)。
変身期間は、最近の作品では14ターン程度だが、初期の作品では基本的に「これまでプレイした週数÷7ターン」、すなわち10週目なら10ターン。変身解除条件は、変身期間が満了するか、もしくは途中で倒された場合。『321』以降では、ドカポン城もしくは教会のマスに行くことで解除可能になり、『鉄剣』からはそれらのマスに行った場合に任意で解除するか選択できるようになっている。

  1. ^ RIKUSYO (2010年8月21日). “Game*Sparkリサーチ『友情破壊ゲーム』結果発表”. イード. 2012年12月2日閲覧。
  2. ^ a b 『321』では例外的に、フィールドで使う魔法の命中・回避率は、素早さではなく魔力で判定される。
  3. ^ 『IV』では赤宝箱のワナに対する回避率としても機能する。
  4. ^ 『ドカポン!怒りの鉄剣 いじわるツアーガイド』(アクセラ)より。
  5. ^ 『ドカポン』と『うたわれるもの』のコラボタイトル『ドカポンUP! 夢幻のルーレット』が発売決定!【先出し週刊ファミ通】”. ファミ通. 2020年8月5日閲覧。
  6. ^ ドカポンUP! 夢幻のルーレット”. アクアプラス. 2020年8月7日閲覧。
  7. ^ 従来のシリーズにおけるデビラーマンがアヴ・カムゥに変更されているなど。






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