ダニー・イングス ダニー・イングスの概要

ダニー・イングス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/14 15:34 UTC 版)

ダニー・イングス
サウサンプトンFCでのイングス (2018年)
名前
本名 ダニエル・ウィリアム・ジョン・イングス
Daniel William John Ings
ラテン文字 Danny Ings
基本情報
国籍 イングランド
生年月日 (1992-07-23) 1992年7月23日(31歳)
出身地 ウィンチェスター
身長 178cm
選手情報
在籍チーム ウェストハム・ユナイテッドFC
ポジション FW
背番号 18
利き足
ユース
2006-2009 ボーンマス
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2009-2011 ボーンマス 27 (7)
2010 ドーチェスター (loan) 9 (4)
2011-2015 バーンリー 122 (38)
2015-2019 リヴァプール 14 (3)
2018-2019 サウサンプトン (loan) 24 (7)
2019-2021 サウサンプトン 67 (34)
2021-2023 アストン・ヴィラ 48 (13)
2023- ウェストハム 17 (2)
代表歴2
2013-2015  イングランド U-21 13 (4)
2015-2020 イングランド 3 (1)
1. 国内リーグ戦に限る。2023年5月31日現在。
2. 2020年10月11日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

クラブ経歴

ボーンマス

サウサンプトンFCの下部組織でキャリアをスタートさせたが、10歳の頃にクラブから放出され、15歳の頃にAFCボーンマスの下部組織に入団した[1]。2009年10月6日、フットボールリーグトロフィーノーサンプトン・タウンFC戦でプロデビューを果たした。その後、当時カンファレンス・サウスに属していたドーチェスター・タウンFCへの短期ローンを経て、2010年12月28日、フットボールリーグ1でのミルトン・キーンズ・ドンズFC戦でリーグ戦デビュー。2011年2月1日、ホームでのスウィンドン・タウンFC戦でプロ初ゴールを決めた。

バーンリー

2011年8月15日、フットボールリーグ・チャンピオンシップバーンリーFCに移籍し、4年契約を結んだ。移籍金は非公開だが100万英ポンドと推定されている[2]。バーンリーには8ヶ月前にボーンマスからエディ・ハウ監督が移籍しており、新天地で再会を果たすことになった。

しかし、加入後間もなく膝の怪我により長期離脱を余儀なくされ[3]、2012年2月14日、ホームでのバーンズリーFC戦で、チャーリー・オースティンとの交代でようやく移籍後初出場を果たした。

2012-13シーズンはジェイ・ロドリゲスがサウサンプトンに移籍したため、イングスはストライカーのファーストチョイスとされたがプレシーズンマッチで以前負傷した箇所と逆側の膝を負傷し、またしても長期離脱を強いられた[3]

両膝の負傷を克服した2013-14シーズンはチャンピオンシップで20ゴールを記録し、クラブのプレミアリーグ昇格に貢献した[4]。2014年3月にはリーズFWロス・マコーマックレスターMFダニー・ドリンクウォーターを抑えて、フットボールリーグ・アワードのチャンピオンシップ年間最優秀選手に選ばれている[5]

2014年8月19日、イングスはホームでのチェルシーFC戦でプレミアリーグデビューを果たし、10月26日のエヴァートンFC戦でプレミアリーグ初ゴールを記録した[6]。2014-15シーズンはプレミアリーグ35試合に出場し11ゴールを決めた。

リヴァプール

2015年6月8日、リヴァプールFCはイングスとの契約で合意したことを発表した[7]。バーンリーとの契約満了後の7月1日にメディカルチェックを経て入団の予定となっている。なお、自由移籍ではあるが24歳以下の選手の移籍であるため、バーンリーに800万英ポンドの育成金が支払われる見込みであると報じられている[8]。9月20日のノリッジ・シティ戦と10月4日のエヴァートンFCとのマージーサイド・ダービーでそれぞれ1得点の活躍をしたが、その後左ひざ前十字靭帯を断裂し、残りのシーズンを棒に振り長期離脱を強いられた。

2016-2017シーズンは、リハビリの結果リーグカップの試合で復帰したが、10月26日のトッテナム・ホットスパー戦で今度は前回と逆の右膝に大怪我を負い、軟骨を摘出する手術を受け、不運な2年連続の大怪我でこのシーズンの残りも欠場する結果となった[9]

2018年4月7日のエヴァートン戦で916日ぶりにリーグ戦で先発出場を飾った[10]。その後同月21日のWBA戦では再び先発出場の上、2年半ぶりに公式戦でのゴールを奪った。

サウサンプトン

2018年8月9日、サウサンプトンFCにレンタル移籍、シーズン終了後に完全移籍することが発表された[11]

2019年7月1日、サウサンプトンFCと2022年までの契約を締結し完全移籍した[12]。11月9日のエヴァートン戦から12月8日のニューカッスル・ユナイテッドFC戦まで5試合連続ゴールを決めるなど[13]、22ゴールを決めたが、1点差でゴールデンブーツのタイトルを逃した[14]

アストン・ヴィラ

2021年8月4日、アストン・ヴィラFCと3年契約を結んだ事を発表[15][16]

代表経歴

2013年10月3日、イングスはガレス・サウスゲート監督率いるイングランドU-21代表に初招集され[17]、一週間後のアウェーでのサンマリノ代表戦に途中出場した[18]。代表2試合目となる11月19日のホームでのサンマリノ戦では2ゴールを決めて9-0での大勝に貢献している[19]

2020年8月、クラブでの活躍から、UEFAネーションズリーグアイスランドデンマーク戦を戦うメンバーとして、約5年振りに代表に招集され[20]、アイスランド戦で途中出場[21]、約5年振りの出場を果たし、代表2キャップ目を刻んだ。2020年10月8日のウェールズ戦でフル代表での初ゴールを決めた[22]


  1. ^ Pete Oliver (2014年11月28日). “Danny Ings: From non-league to England hopeful in four years for Burnley's good guy goal-getter”. デイリー・ミラー. 2015年6月11日閲覧。
  2. ^ Burnley sign Bournemouth striker Danny Ings”. BBC (2011年8月15日). 2015年6月11日閲覧。
  3. ^ a b Burnley's Danny Ings faces up six months out with knee injury”. BBC (2012年8月13日). 2015年6月11日閲覧。
  4. ^ Ings on Rodgers' radar as Liverpool keep an eye on prolific £8m Burnley striker”. デイリー・メール (2014年1月9日). 2015年6月11日閲覧。
  5. ^ Danny Ings named Sky Bet Championship Player of the Year”. フットボールリーグ (2014年3月17日). 2015年6月11日閲覧。
  6. ^ Nicholas Veevers (2014年10月26日). “Danny Ings nets his first Premier League goal for Burnley”. フットボール・アソシエーション. 2015年6月11日閲覧。
  7. ^ Chris Shaw (2015年6月8日). “Reds agree deal to sign Danny Ings”. リヴァプールFC. 2015年6月11日閲覧。
  8. ^ David Hughes (2015年5月29日). “Danny Ings to Liverpool: Reds may have to pay record £8m tribunal fee to secure free agent”. インデペンデント. 2015年6月11日閲覧。
  9. ^ リバプールFWが今シーズン絶望の大怪我…。クロップは「強くなって戻ってきてほしい」とエール”. サッカーダイジェストWeb (2016年11月3日). 2018年8月24日閲覧。
  10. ^ リバプール、負傷に苦しんだ25歳元英代表FWが「916日ぶり」先発”. FOOTBALL CHANNEL (2018年4月7日). 2018年8月24日閲覧。
  11. ^ Saints complete Ings deal”. Official Website of Saints (2018年8月9日). 2018年8月10日閲覧。
  12. ^ Ings formally completes Saints move”. Official Website of Saints (2019年7月1日). 2019年7月3日閲覧。
  13. ^ Ings”. Soccerbase. 2020年2月3日閲覧。
  14. ^ 33歳FWヴァーディが初のプレミア得点王に! アシスト王はデ・ブライネ”. www.soccer-king.jp. 2020年7月27日閲覧。
  15. ^ Villa announce Danny Ings signing”. avfc.co.uk. 2021年8月4日閲覧。
  16. ^ ダニー・イングス、アストン・ヴィラと3年契約を締結”. キッカー日本語版 (2021年8月5日). 2021年8月5日閲覧。
  17. ^ Liverpool winger Raheem Sterling in England Under-21 squad”. BBC (2013年10月3日). 2015年6月11日閲覧。
  18. ^ San Marino U21s 0-4 England U21s: Harry Kane nets hat-trick”. BBC (2013年10月10日). 2015年6月11日閲覧。
  19. ^ BBC Sport - England U21 9-0 San Marino U21”. BBC (2013年11月19日). 2015年6月11日閲覧。
  20. ^ Ings and Ward-Prowse back in England squad for Nations League fixtures”. www.dailyecho.co.uk. 2020年8月25日閲覧。
  21. ^ Iceland 0-1 England: Late Raheem Sterling penalty seals Nations League win”. www.skysports.co.com. 2020年9月10日閲覧。
  22. ^ イングランド、3選手が代表初ゴール 監督も及第点”. nikkansports (2020年10月9日). 2020年10月13日閲覧。
  23. ^ Nicholas Veevers (2014年11月25日). “Ings shows charitable side launching disability project”. フットボール・アソシエーション. 2015年6月11日閲覧。


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