セイスモサウルス (ゾイド) セイスモサウルス (ゾイド)の概要

セイスモサウルス (ゾイド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/08 03:20 UTC 版)

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概要

セイスモサウルスは『ゾイド』シリーズにおいて、第2期シリーズ(1999~2006年)において登場。玩具商品は2003年に発売され、同作の各種メディアミックスで登場した。

玩具商品(キット)は『ゾイド』シリーズの20周年アイテムとして発売された[1]。トミー(現タカラトミー)の田島豊はインタビューに際し、2002年に開催された恐竜博の展示物から企画の発想を得たと語っている[2]

設定解説

セイスモサウルス
SEISMO SAURUS[3][4]
番号 EZ-069[3][4]
所属 ネオゼネバス帝国[4]
ガイロス帝国(フルメタルクラッシュ
分類 セイスモサウルス型[3][4]
全長 53.5m[3][4]
全高 10.9m[3][4]
重量 198t[3][4]
最高速度 70km/h[3][4]
乗員人数 3名
武装 超集束荷電粒子砲(ゼネバス砲)[3][4]
荷電粒子強制吸収ファン[3][4]
キラーバイトファング[3][4]
地対空8連ビーム砲(セイスモ8連砲)[3][4]
2連銃座式ビーム砲×2[3][4]
加重力衝撃テイル[3][4]
小口径2連レーザー機銃×31[3][4]

かつての栄光を知るネオゼネバスの上級将校はガイロス帝国の技術を用いらない純粋なネオゼネバス製新型ゾイドを切望した[4]。これを受け、技術陣は当初、デスザウラーをベースとした新型機の開発に着手していたが、開発の最中でゴジュラスギガがロールアウトされる[4]。強大な格闘能力と荷電粒子砲さえ防ぐEシールドからデスザウラーを凌駕する[4]ゴジュラスギガにより、ネオゼネバスはその勢力圏を次々と失う事態に追い込まれたことから[3]、ゴジュラスギガに対抗するというコンセプトを盛り込み、予定を変更。ゴジュラスギガの特化した格闘能力全てを無力化する「デスザウラー長距離砲タイプ」の構想がスタートした[4]。当初はデスザウラーやホエールキングの野生体も開発ベースの候補にあがったが、粒子砲発射に耐えうる強靭な耐久力かつエネルギー伝達能力に優れたゾイドコアも有した雷竜型野生体を採用し、ZAC2106年夏に完成した[5]

格闘能力も高く、パワーではゴジュラスギガに劣るものの[6][注 1]、低速状態のライガーゼロフェニックスを凌駕する[7]。また、その装甲強度はライガーゼロの攻撃を受け付けない頑強さを誇る[7]

さらにはブロックスとの融合マウントを持ち[4]、装甲・兵装の強化のみならずゾイドコアとのリンクによる基本パワーの向上も可能[8]。護衛用キメラであるシザーストームレーザーストームと合体した「アルティメットセイスモ」、スティルアーマーと合体した「ベルセルクセイスモ」という形態も存在する。

武装

超集束荷電粒子砲(ゼネバス砲)
口腔内に装備する。雷竜型野生体の長い体をそのまま粒子加速器および砲身とすることで荷電粒子ビームを集中させ、拡散による威力の低下を克服している。そのため、面での広域放射を行う従来の荷電粒子砲よりも大幅に射程が長く[4]、さらに威力を一点に全集中することでレーダー圏外からでもゴジュラスギガの古代チタニウム装甲を一撃で貫くことができる[4]
この遠距離精密射撃によって相手の反撃を許さず、一方的に攻撃を加えて駆逐する戦法が可能になった[4]
荷電粒子強制吸収ファン
デスザウラー最大の弱点であった荷電粒子吸入ファンは、攻撃されにくくするため腹部に設置されている[4]
キラーバイトファング
牙部の装備。
地対空8連ビーム砲(セイスモ8連砲)
背部に装備される。
2連銃座式ビーム砲
背部に2基装備する。砲手が搭乗する銃座となっている。
加重力衝撃テイル
セイスモサウルスの尾部。格闘戦用の装備であり[4]、長い尾によって敵機を締め付けることも可能[6]
小口径2連レーザー機銃
機体各部に計31基設置される。至近戦闘においてはシャワーのように荷電粒子ビームを放つことも可能で、小型・軽装ゾイドの部隊ならばこれで容易に制圧できる[4]

キット

最新の竜脚類の考証に合わせた尾を地面から離したデザインで、「ゾイド史上最長」という謳い文句通り、頭部先端から尾の先までの全長は約70cm近くに達するが、ボディサイズ自体は大型ゾイドと大差無い。

単三電池1本で動き、連動で首と尾と首の付け根の機銃とを左右に振りながら前進する。足の蹄は地面を踏み締めるとそれに合わせて開閉する。ディスプレイスタンドが設けられており、そのスタンドに乗せたまま動かすこともできる。後の古代虎型ゾイドのような専用ベーススタンドが付いた初めてのゾイドでもある。

口のキラーバイトファングは手動で開閉し、左右のアームも動く。首と尾の小砲塔類も旋回でき、機体中央部にブロックスジョイントがある。首はベルセルク時に備えて外すこともできる。説明書に書いてある通り、各種ブロックスとの合体によりアルティメットセイスモやベルセルクセイスモにできるが、パーツの重みで動きが若干鈍る。

EZ-069 セイスモサウルス
2003年7月発売。
FZ-022 アルティメットセイスモ
2004年11月発売。カラーリングをブラック系に変更されたセイスモ本体のほか、同じくカラーを変えたシザーストーム、レーザーストーム、スティルアーマーが1体ずつ入った同梱セットとして発売され、パッケージ表記も合体前からアルティメットセイスモとされているのが特徴。
ブルーセイスモサウルス
イベント・改造コンテスト限定品として青いカラーのセイスモサウルス

注釈

  1. ^ コロコロコミック誌掲載記事では、ゼネバス砲で数十機の共和国ゾイドを撃破した後にゴジュラスギガと交戦。突撃してくる同機を尻尾によって締め上げるが、パワーではゴジュラスギガが上回っていた。その後、セイスモサウルスはアルティメットセイスモへと合体し、ゴジュラスギガを撃破している[6]
  2. ^ セイスモサウルスからなるネオゼネバス帝国部隊の活躍により、ZAC2106年秋には共和国軍は中央大陸から撤退を余儀なくされ、東方大陸の落ち延びている[10]
  3. ^ この名称はZOIDS.VS IIIのもの。
  4. ^ 「ゾイドフューザーズ」第25話で確認可能。

出典

  1. ^ 電撃ホビーマガジン2003年8月号 2003, p. 148-149.
  2. ^ 組み立て簡単!リアルな動き!「ゾイド」の魅力”. Tech総研. 2020年2月13日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 公式ファンブック4 2004, p. 90-91.
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab 『EZ-069 セイスモサウルス』トミー、2003年7月31日発売、取扱説明書。
  5. ^ 『EZ-069 セイスモサウルス』トミー、2003年7月31日発売、商品パッケージ。
  6. ^ a b c d e f 月刊コロコロコミック2003年8月号 2003, p. 116-119.
  7. ^ a b c 『RZ-071 ライガーゼロフェニックス』トミー、2003年10月30日発売、組立説明書。
  8. ^ 月刊コロコロコミック2003年10月号 2003, p. 182-183.
  9. ^ a b c 『EZ-072 エナジーライガー』トミー、2003年12月28日発売、組立説明書。
  10. ^ 『RZ-070 凱龍輝』トミー、2003年8月28日発売、組立説明書。
  11. ^ 「オフィシャルファンブックEX.7」『BZ-021 ディメトロプテラ』トミー、2003年12月25日発売、付属冊子。
  12. ^ 「オフィシャルファンブックEX.08」『BZ-021 ジェットファルコン』トミー、2004年2月26日発売、付属冊子。
  13. ^ a b c d e f ZOIDS SAGA FUZORS』トミー、2004年12月16日発売、ゲーム内データベース。
  14. ^ 電撃ホビーマガジン2003年9月号 2003, p. 152-154.
  15. ^ a b ゾイドエンサイクロペディア 2009.
  16. ^ a b c d e 『FZ-022 アルティメットセイスモ』トミー、2004年11月、商品パッケージ。
  17. ^ 『ゾイドタクティクス』トミー、2005年8月11日、ゾイド図鑑。


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