スノーボード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/21 19:01 UTC 版)
技術
用語
- トリック
- 「トリック」とは技の総称である。たとえば下記の「スピン・トリック」は「回転技」という意味である。
主な技術
- スケーティング(skating)
- 前足をバインディングにつけたまま、後ろ足を外して蹴って進む方法。平坦な場所やリフト乗降時には必須の技術。
- ドリフト・ターン(drift turn)
- 板をずらすことで減速しながら行うターン。(JSBAはドリフトターン、SAJはスライドと言い、呼び方と技術が違う)
- カービング・ターン(carving turn)
- 板のサイド・カーブを利用した、ずれと減速の少ないターン。文字通り雪面を「彫る」ようなターンである。
- ヴィテリー・ターン
- 雪面に手を着きながら、体を極端に寝かせてするターン。フランスのセルジ・ヴィテリが考え出した。欧米では、ユーロカーブと呼ばれることが多い。
- スイッチ(switch)
- 利き足を前にして滑る技術。フェイキー(fakie)とも呼ぶ。
- グランド・トリック(ground trick)
- フラットなバーンや地形だけを利用して(構造物を使用せず)行うトリック全般。グラトリと略して言われるが、海外でグランド・トリックという言葉は通じなく、バター・トリックと呼ばれている。
- プレス(press)
- 板を押しつけることでノーズかテールを浮かせて滑る方法。グラウンド・トリックの一種で、ノーズ、テール共にフロントサイド、バックサイド、マニュアルの3種類ある。
- オーリー(ollie)
- 板の弾力を使い、テール部分で雪面を弾いて飛び上がるスケートボードから応用された技術。ノーズ部分を使う場合は「ノーリー」と呼ぶ。昨今では、オーリーの先行動作を強めにかけ、100cmを超えるオーリーのことをポーリーと呼ぶ。 正式記録では95cmの世界タイ記録を持っていたチャンピオンK2ライダーの高井隆司、そしてムラサキチームライダーである兄・康平、弟・勇希の元木兄弟以上3名がポーリーの世界新保持者である。
- パンピング(pumping)
- ワンメイクやパイプなどでリップを抜ける時、腰を微妙に振るなどし重心を移動させる技術。実際は物理学的に重心の移動は減速につながるため、板の運動と合わせた動きをする、と言うこと。
- エア(air)
- ジャンプ全般。ハーフパイプではエアーターンと同意。
- シフティ(shifty)
- ジャンプトリック中に上半身と下半身を逆方向に捻る技術。
- グラブ(grab)
- ジャンプトリック中に板をつかむ技術。つかむ部位、つかむ手によって、名称が変わる。
- インディーグラブ…後方の手でフロントサイド(体の前方)をつかむ。
- メランコリーグラブ…前方の手でバックサイド(体の後方)をつかむ。メラン(あるいはメロン)と略することも多い。
- メソッド…メランコリーグラブの状態から、上体を反らす。
- トゥイーク…メソッドの状態から更に前方へ下半身を捻る。
- メソッド…メランコリーグラブの状態から、上体を反らす。
- ミュートグラブ…前方の手でフロントサイドをつかむ。
- ジャパンエア…ミュートグラブの状態からメソッドの様に体を反らす。
- ステールフィッシュ…後方の手でバックサイドをつかむ。
- ノーズグラブ…前方の手でノーズ(板の前方)をつかむ。
- テールグラブ…後方の手でテール(板の後方)をつかむ。
- カナディアンベーコン…後方の手で股の間を通してフロントサイドをつかむ。
- スイスチーズ…前方の手で股の間を通してバックサイドをつかむ。
- ローストビーフ…後方の手で股の間を通してバックサイドをつかむ。
- チキンサラダ…ローストビーフと同じ手で同じ所を、手首をひねらせ肘が外側に向く様につかむ。
- ポーク…グラブ中に体を伸ばすこと。
- ボーニング(ボーン)…グラブ中に足を伸ばすこと。
- インディノーズボーン…インディグラブの状態で前方の足を伸ばす。
- クレイル…インディグラブをノーズ寄りにグラブして、その状態で後方の足を伸ばす。
- シートベルト…ミュートグラブをテール寄りにグラブして、その状態で前方の足を伸ばす。
- スティフィ…グラブ中に両足を伸ばすこと。ミュートグラブですることが多い。
- ダブルグラブ…1エア中に2箇所グラブすること。
- ゴリラ…インディグラブとミュートグラブを同時にするダブルグラブの一種。別名トラックドライバー。
- ロケットグラブ…両手でノーズをつかむ。手を交差させるとクロスロケットという別のトリックになる。
- スピン・トリック(spin trick)
- 回転技。水平に回転する角度によって、半回転は180(ワン・エイティー)、一回転は360(スリー・シックスティー、スリー・シックス、スリー、サブ・ロク)と変化する。回転方向によってオープン(まず体が正面を向く回転方向、つまり前方の足と同じ方向に回転。フロントサイドとも呼ぶ)、ブラインド(まず体が背面を向く回転方向、つまり後方の足と同じ方向に回転。バックサイドとも呼ぶ)スピンと呼ぶ。また縦方向の回転は、前方回転はフロント・フリップ、後方回転はバック・フリップと呼び、2回転する場合はダブルを付加する(例:ダブル・バック・フリップ)。
- キャブ(CAB)
- スピントリックにおいてスイッチ・スタンスでアプローチし、レギュラー・スタンスで着地するトリック。スケートボードのキャバレリアル・トリックに由来する。半回転をハーフ・キャブと呼んだり、この回転を経て行ったトリックの頭に付けることがある。 例:CAB9(キャブ・ナイン。スイッチでジャンプし、オープンサイドに2回転半回転する技。スイッチ・オープン・ナインと同じ意味。)
- 3D回転
- 回転軸が斜面に対して垂直でない回転技。ロデオフリップ、マックツイストなど。
- ジブ(jib)
- ジビング。レールやボックス、丸太など、雪以外を滑走する(こする)技術。これに用いられる人工物をジブ系アイテムと呼び、近年日本のスノーボードパークにも頻繁に見られる。
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スノーボードと同じ種類の言葉
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