シルバーホーク (ダライアス) 誕生と伝説

シルバーホーク (ダライアス)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/22 15:40 UTC 版)

誕生と伝説

シルバーホークとは、『ダライアス』では太陽の神に仕える神聖な鳥という伝説があった。この設定は後の『Gダライアス』では「アムネリア世界を救った英雄、アムネリア1世を導いた伝説の鳥」という形になっている。

Gダライアスでは宇宙そのものを滅ぼしかねない悪魔の力である、オーバーテクノロジー『All Nothing (以下A.N.)』を惑星アムネリアの人々が生みだしてしまった(そして実際、戦争で使用されてアムネリアの衛星ブレザを消滅させてしまった)ため、そのA.N.の力で宇宙を破壊することを阻止しようとする金属生命体 THIIMA (以下シーマ)の来襲を招いてしまう。

シーマの猛攻によってアムネリアが壊滅の危機に陥った時、アムネリア25世は宇宙戦闘機「ARCF-RO7APLUS」通称シルバーホークに、シーマとの戦闘で得た敵のコアに加え、禁断の力であるA.N.を搭載させ、若き2人のパイロット、サムラック・ライダとルティア・フィーンを搭乗させ、シーマとの戦いに向かわせた。

その戦いの終局で、シーマの中核である戦艦ジ・エンブリオンを倒し、ジ・エンブリオンの中の聖なる力とシルバーホーク内のA.N.の力が融合して暴走しかけるが、サムラックとルティアの想いが2つの力を調和させ、惑星ダライアスが産まれたというダライアス星の伝説が生まれた。

秘められし力

ゲームプレイ時には発動しないシルバーホークの、超人間的・超科学的な隠された力が発現するエンディングが存在し、それはシリーズ毎のエンディングによって表現される。

『ダライアス』ではVゾーンを2人同時プレイ時にクリアした際に、敵ベルサーの本拠要塞に向かって2機が共に衝突、自爆した後、フェニックスとなって特攻するシーンがある。このように火の鳥となって飛翔する姿は、ゲームボーイ版の『サーガイア』のエンディングでも見られる。

『Gダライアス』では前述のようにジ・エンブリオンの生命を生み出す力とA.N.の全てを破壊する力を融合させ、惑星ダライアスを誕生させた他、アコーディオンハザードを倒した後、2機のシルバーホークが突如制御不能となるが、計測不能の高出力が発生して2機のシルバーホークが融合し、1羽の巨大な銀色の鷹(シルバーホーク)が生まれ、未来へと飛翔するξゾーンのエンディングがあるが、この時の誕生も又、ダライアスへと繋がる伝説となった。

『ダライアスバースト』では人工知能であるTi2が戦いの中で自我を持ち、人類への愛情を抱いて守護する使命感に目覚めていく。こういった自我が目覚めた要因は、アムネリアがシーマのテクノロジーでARCF-07PLUSを生みだし、ベルサー軍がG.T.(ジー・ティー.)のテクノロジーによって発展したのと同様、Ti2にもシーマのテクノロジーが用いられたためとされている。しかし、シーマとは対極の側である事から、Jゾーンエンディングではシーマとの対話に自ら向かっていく。

シリーズ毎の改変

ダライアス

第1作『ダライアス』は対空用装備がミサイル→レーザー→ウェーブ、対地装備がボム→ツインボム→マルチボム、防御装備がアーム→スーパーアーム→ハイパーアームという具合にパワーユニットを取っていく事でパワーアップしてゆく。このパワーアップスタイルと装備は、『ダライアスII』以外のシリーズにも受け継がれていく。 アームの耐久力は最大で25。

ダライアスII

第2作『ダライアスII』ではアーム機能はそのままだが、ボムに地上を転がる機能が追加され(ただし連射性能はダウンする)、ミサイルがパワーアップすれば3方向に攻撃可能となっている。 最終的にメインショットは波動弾と、斜め方向に障害物を貫通するレーザーを同時に放つようになっている。

ダライアス外伝

ダライアス外伝』には初代ダライアス装備に加え、パワーアップすると、ウェーブの上下から白い弾、更にパワーアップすればウェーブを発射できるようになり、最高段階の赤いウェーブを装備した際には、上下にサーチオプションという楔型のショットを連射する自機の姿の実体の無いオプションが配置され、敵を正確に狙い撃つ。ボムは最高段階ではマルチ型から、敵を追尾するホーミング式になり、ボムパワーアップは他の装備と違い、ミスしてもパワーダウンしない。

またステージ途中の中ボスからコントロールボールを剥離・獲得すると、その中ボスをコントロールできる機能が備わった。更にブラックホールボンバーというそれまで縦スクロールシューティング中心で、横スクロールシューティングではあまり用いられていなかった画面内の敵を全滅させて、発動時には自機を無敵にする制限付きの攻撃能力が追加された。反面、アームの耐久力はハイパーとなっても最高で5までとなり、これは『Gダライアス』にも受け継がれる。

Gダライアス

『Gダライアス』のパワーアップは、初代ダライアスと同様にミサイル&ボム&アーム→レーザー&ツインボム&スーパー→ウェーブ&マルチボム&ハイパーという形に基本装備がグレードアップされていく。 加えてキャプチャー機能が標準搭載されており、キャプチャーボールのストックがある限り、ソリドナイトと呼ばれる金色の装甲やボス敵以外の全ての敵を捕縛し、自機を護衛させる随伴機として使用することが出来る。

この随伴機の耐久力は自機のアームを大幅に上回る。またエネルギー変換することで、広範囲攻撃のキャプチャーボムや前方への強力なαビームといった攻撃を放つことも出来る。 αビームは敵ボスの放つβビームと同種の性質を持っており、これらをぶつけ合い、パワーが勝れば敵により強化されたビームを浴びせることが出来る。

αビーム・キャプチャーボムを含めた随伴機による各種攻撃には獲得スコアが倍増する特性を持つ。またαビームは同社シューティングの『メタルブラック』からあった攻撃方法が受け継がれ、『ダライアスバースト』のバーストビームにも特性が断片的に受け継がれているといえる。ただし、2プレイヤー側の使用するαビームは攻撃力が低下しており、1プレイヤー使用時の攻略法が通じない場合もあるためやや上級者向けになっている。

ダライアスバーストシリーズ

『シルバーホークバースト』系列の機体には初代ダライアスとほぼ同等の装備に加え、敵弾の大半を吸収すると同時に高い破壊力を誇るビームを照射する装備『バーストユニット』が追加されている。ショットには新たに属性が設定されており、ミサイルでは敵からの赤色の実弾、レーザーでは黄色で細いニードル弾をそれぞれ相殺する事ができるようになっている。 バーストビームを持つ機体のウェーブは地形のみ貫通し敵への貫通能力はなくなっているが、その分連射性能が高く、特に耐久力の高い敵に対して安定した火力を維持する事が可能になっている。

バーストユニットは敵機への攻撃や敵弾の消去によって溜まるバーストゲージを消費して使用することが可能。自機前方から直接発射し、高威力かつ一定条件で敵の同種ビームを吸収できるが消耗は激しいタイプと、ビームユニットをその場に設置して照射し続けるタイプの2通りの使用方法があり、後者では威力・貫通力と消費が抑えられている代わりに、発射角度を自由に変更できる機能によって高い戦略性を秘めた武装となっている。 『ダライアスバースト アナザークロニクル』多人数プレイでは、複数のバーストビームを干渉させての合体攻撃も可能となる。 アームの耐久力も上限がなく、初代仕様のように取れば取るだけ重ねがけされるようになる。

バースト攻撃は、「バースト機関」を搭載しているレジェンドとネクスト、アナザークロニクルにて追加されたフォーミュラとアサルトが使用可能。過去作を再現しているオリジンなど、バースト機関非搭載機体ではバーストビームは使用不可能(搭載可能なジェネシスはアルファビームを疑似再現したものを使用する)で、該当機種は代わりにボタン配置がショット発射とボム発射で別々になっているか、バーストビームの代わりに搭載された特殊装備の使用機能が割り当てられている。

ネクストとフォーミュラのボムは敵機を追尾する誘導弾となっている。

フォーミュラは移動速度とバーストゲージ回復が3機種中最も速いものの、メインショットの射程が他の機種よりも短く、パワーアップ毎にそのデメリットが顕著に現れるようになるが、それは同時にゲーム仕様上における画面内ショット表示数の制限の克服(常時高速連射)を意味する。設定上は、ベルサー艦隊を単騎で複数撃沈したプロトタイプが存在しているが、プレイヤーが操作するのは性能を再現しきれず幾分か落とした量産機(レプリカ)を使用する。

オリジンは初代ダライアスを元にした機体で、バースト装備を持たない代わりに通常火力が高い。アーケード版以降は更に火力が強化され、ウェーブが従来通り敵も貫通するようになったが、連射力は下がっている。

『ダライアスバースト アナザークロニクルEX』では他に、ダライアスIIに登場するシルバーホークの武装を受け継ぎ、初期ショットの貫通能力やバースト装備こそ無いもののウェーブ段階で広範囲を貫通できるサイドレーザーが追加される「セカンド」、ダライアス外伝時の自機でありブラックホールボンバーをバースト攻撃扱いとして実装した「外伝」、作中の歴史では最古とされるGダライアスの機体を擬似再現し2機のサポートユニット(キャプチャーの代替)とαバーストビームを搭載した「ジェネシス」といった、それまでの作品に出演した各シルバーホークに多少のリメイクを交えて復活させた(外見上はいずれもオリジンと同じ)。 これら非バースト系列のシルバーホークは、作中では「外伝」機と同様の縮退炉が搭載されているという設定になっている。ただし、ジェネシスはバースト機関へ換装できたと言う例外を持つ。

加えてEXの新登場機体として、ネクストのデザインと性能を受け継ぎながら、新たなバースト装備であるスパークバーストを武器とするアサルトシルバーホークバーストが生み出された。スパークバーストは『メタルブラック』のニューロンビーム干渉によって発生するエネルギーボールのようなビーム球を発生させて広範囲の敵や弾を攻撃し続け、任意終了(バーストフィニッシュ)時に炸裂してさらに広範囲を吹き飛ばす。

『ダライアスバースト クロニクルセイバーズ』では、CS MODE専用の新機体としてムラクモシルバーホークという機体が追加。これはジェネシス機の制御システムとネクスト機のバースト機関を組み合わせたハイブリッド機であり、サポートユニットが4機になり、ミサイル・レーザー・ウェーブいずれかの属性を切り替えさせることが出来る。 また威力は低めだが、一定時間照射後の任意終了時に着弾点へ遠隔爆発を起こすコンプレッションバーストビームを搭載している。


  1. ^ アリス・ギア・アイギス』のコラボイベントより。
  2. ^ オリジナルのアドバタイズ画面でのSH説明時、尾翼部分をジャイアントカッターと表記している。





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「シルバーホーク (ダライアス)」の関連用語

シルバーホーク (ダライアス)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



シルバーホーク (ダライアス)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのシルバーホーク (ダライアス) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS