ゴールキーパー (サッカー) 歴史

ゴールキーパー (サッカー)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/27 22:37 UTC 版)

歴史

多くのスポーツと同様に、フットボールは戦術面における様々な変化を経験しており、新たに作り出されたポジションもあれば消えたポジションもある。ゴールキーパーはサッカーの規則が法典化された時から存在していることが確かな唯一のポジションである。システムがわずかであるか存在しておらず全員が攻撃および守備をするという考えしかなかったフットボールの初期でさえも、ゴールキーパーとしてプレーすることが指定された選手がいた。

選手のポジションについて述べられているフットボールに関する最も初期の文献は1581年のリチャード・マルカスターによるものであるが、ゴールキーパーについては明確に記されていない。ゴールを守ることが具体的に記された最も初期の文献は1602年のコーニッシュ・ハーリング英語版に関するものである。David Wedderburnは1633年に「ゴールを守る」と翻訳されるラテン語を記しているが、必ずしも固定されたゴールキーパーのポジションがあったことを意味するものではない。

当初は、相手のシュートを止めようとする時以外はゴールキーパーは大抵ゴールポストの間でプレーし移動も制限されていた。その後、プレーのシステムが変化したことによってより積極的な役割が求められるようになった。ゴールキーパーは試合中に(スローイン以外でも)手でボールを扱える唯一のポジションである。最初の競技規則では、ゴールキーパーは、ピッチの自陣のどこでもボールを手で扱うことが許されていた。この規則は1912年に改訂され、ゴールキーパーが手を使うことができる範囲はペナルティーエリア内に制限された。

1992年、時間稼ぎの手段として横行する事から国際サッカー評議会によって競技規則が改訂で意図的に足でバックパスされたボールを手で扱うことが禁止されるようになったことにより(バックパス・ルール)、足下でボールを扱うフィールドプレーヤーとしての能力も求められるようになった。


注釈

  1. ^ 近年では2014年11月30日J1昇格プレーオフ準決勝磐田山形戦での山岸範宏(山形)や2017年3月12日のJ2第3節熊本対山形戦での佐藤昭大(熊本)、2018年11月24日のJ1第33節清水神戸戦での六反勇治(清水)などの例がある。
  2. ^ 引き分けすら許されない状況下の試合の終盤で同点であるなど

出典

  1. ^ Jリーグ公式サイト Jリーグ規約・規程集 ユニフォーム要項第3条4項 2011年4月20日閲覧
  2. ^ Twitter, Trends (2015年6月16日). “[www.trendsmania.com/trends/キーパー キーパー Latest News Updates]”. Trendsmania. 2015年6月16日閲覧。
  3. ^ プレミアが生んだ悲劇 イングランドの弱点は… スポーツニッポン2010年1月26日
  4. ^ a b なぜJリーグのGKは外国人が多い?「日本人GKの課題」を指摘する名指導者の危機感”. REAL SPORTS (2020年2月12日). 2023年3月30日閲覧。
  5. ^ 韓国人GKがJ1リーグで猛威 世界的に珍しい「50%」の高い割合が示す日本への警鐘”. フットボールゾーン (2019年4月7日). 2023年3月30日閲覧。
  6. ^ The World's best Goalkeeper of the 20th Century
  7. ^ IFFHS' World's Best Goalkeeper of the Year - RSSSFによる記録





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