グローランサーIV システム

グローランサーIV

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 06:04 UTC 版)

システム

主に本作より追加されたシステムを記す。本作のシステムは同シリーズの他作品に比べて独自のものが多い。

RMS

リアルタイムミッションクリアシステム。シリーズで御馴染みの戦闘システムをより強化したもの。II以降同様、イベント戦闘では成績に応じて三段階の評価がされる。勝利条件の他、隠された条件も完璧に満たして勝利した場合は「MISSION COMPLETE」。完璧ではないが、無難に勝利した場合は「MISSION CLEAR」。辛うじて敗北条件は満たさなかったという程度の場合は「MISSION FAILED」となり、良い成績ほど良い報酬が手に入る。ちなみに「MISSION COMPLETE」時は仲間達の好感度が上昇する。

今作ではイベント戦闘時にタイマーが表示され、常にカウントダウンが進むようになっている。タイマーは50から始まり、-50で停止する。この数値が多い時ほど多くの経験値や良い戦利品が獲得出来る。戦闘終了時のカウントが0〜-49の場合は例えそれ以外の条件を満たしていても「MISSION CLEAR」以下に、-50なら無条件で「MISSION FAILED」となる。カウントダウンの速度はミッションの難易度によって異なる。

活躍ポイント

キャラクター毎に設定される、戦闘中の活躍度を表したポイント。具体的には、クリティカルを出したり、敵にトドメを刺したり、攻撃を防いだりと、戦闘において活躍すると上昇し、戦闘不能になると減少する。戦闘終了時にはこのポイントが清算され、多ければ多いほど経験値にボーナスが付く。

MY CITY

グローランサーI』より復活したシステム。物語が進むと主人公の町を持つことが出来る。名称は自由に設定可能。最初は更地で何も無いが、人材を集めることで美術館や劇場、レストラン、闘技場、隠しダンジョンなどが建ち、発展していく。『I』では行楽地扱いでストーリーに絡む事は無かったが、今作では文字通り主人公等の拠点となる重要な町である。休暇も主にここで過ごすことになる。

休暇

同じく『グローランサーI』より復活したシステム。冒険がある程度進む毎に休暇を取ることが出来る。MY CITYかマーキュリアの町で過ごすことで英気を養うと共に仲間達との親睦を深める。休暇を取らずに進めることも出来るが、一定までストーリーを進めると強制的に休暇を取ることになる。ストーリーやサブイベントの進行具合でさまざまなイベントが発生し、仲間達の好感度が変動すると同時に、エンディングの条件にも繋がっていく。MY CITYでは仲間を誘って遊びに行くことも可能。イベントの大半はMY CITYに用意されているが、マーキュリアにも重要なイベントは存在する。

使い魔

シリーズお馴染みのマスコットキャラ。今作では所謂「妖精」ではなく「使い魔」として登場する。誕生前に幾つか設定する項目があり、それに応じて初期パラメーターとタイプが変動する(今作におけるキャラメイクのようなもの)。タイプは三種類(PSP版では一種類が追加)で、外見も性格も発生するイベントやエンディングも全く異なる。

使い魔はパラメーターを保持しており、それらに応じてスキルを習得していく。パラメーターはドールハウス内でトレーニングを行なう事で変動する。トレーニングはドールハウスのエネルギーが無くなるまで可能。エネルギーはミッションをクリアするか添加物を使用すると回復する。また、ドールハウス内では使い魔のコスチュームを変更することも出来る。PSP版ではトレーニングの残り回数が表示されたりと改善されている。

スキルはダンジョン内の宝箱を数える、戦闘中に敵に反撃したり主人公を守る、仲間の好感度を調べる、主人公の性格を判定する、ストーリーの進行状況を知らせる、買い物の際に値引きする、一定時間操作しないと独り言(或いは仲間との会話)を喋る、などがある。

リミットアビリティー

キャラ毎に設定された特殊技。戦闘中、特定の条件下で発動する。各キャラクターにレベル3までの三種類が用意されており、発動条件も効果もさまざまである。レベル1は最初から(クレヴァニールとレムスは序盤のイベントで)取得済みだが、レベル2はレベル1を何度も発動させることで習得出来る。レベル3はレベル2を習得済み且つ、特定の条件を満たす必要がある。

GLチップス

グローランサーチップス。こちらも『グローランサーI』より復活したシステム。スナック菓子にキャラクターカードが入ったものでチップス使用時にランダムで何れかのシールが手に入り、コレクションすることが出来る。カードはグローランサーI〜IVまでの歴代キャラクターが描かれている。チップスは回復アイテムなのでHPが満タンの時は使用出来ない。また、これらは集めるだけはなく、ある条件を満たせば闘技場で歴代キャラと戦うことも出来る。PSP版では『II』『III』のシールが無くなっており、『I』『IV』のみとなっている(どちらもオリジナルではなくPSP版準拠)。

遠見

使い魔の能力の一つで、マスターの未来に関係する人物の様子を夢で見ることが出来る。この能力により、主人公の与り知らぬ場所で進行している出来事や世界情勢を知ることが可能。主にストーリー上寝なければいけない時、或いはマップの移動時に発生するが、自発的に宿泊しなければ見られない遠見も存在する。

フェイト

運命を意味するイベント。ストーリー中に死亡する、不幸に陥るなどの悲惨な運命を辿る人物の中には、主人公の行動次第で救うことが出来る人もいる。見事救うことが出来れば「運命を変えた」ことになる。その場合、「もしも運命が変わらなかったら」という状況をドールハウスで見ることが出来る。

運命を変えられる人物はエレナ、モーティス、メリック、レムス、ヴァレリー、レジーナ、ラティカ、メイフィールド卿、クリストファー。

PSP版では更に初代使い魔、ミュンツァー、アルフォンス、マグナスのフェイトイベントが追加された。このうち、ミュンツァーの運命を変えるとラティカの、アルフォンスの運命を変えるとクリストファーの運命を変える必要が無くなり、フェイトイベントも消滅する。アルフォンスとマグナスのイベントは旧ルートでは発生しない。

周回プレイ

本シリーズはエンディングを迎えた後は一部データを引き継いでまた最初からプレイすることが出来る。俗に言う強くてニューゲームだが、レベルは引き継げず、アイテムや装備品のみを引き継ぐことになる(他作品は引き継ぐ要素が違う場合がある)。なお、エンディング達成率はクリア時に全てのセーブデータに(PSP版ではシステムデータに)反映されるため、一つのデータで複数のエンディングに到達することも可能である。


注釈

  1. ^ 『Return』によると、誰ともエンディングを迎えていない場合はクレヴァニールは元の世界に帰還する事なく時空の狭間で消滅しており、『IV』本編の当該エンディングもそれを示唆する一枚絵で終わる。
  2. ^ PSP版では「きっと大切な事だった」「思い出せなくて悔しい」と正反対の台詞に変更されている。
  3. ^ PS2版のムービーでは姿がはっきりとは見えないが、後のレムスの台詞からアキエルと分かる。しかしPSP版で差し替えられたアニメではレプリカ天使が描かれており、レムスの台詞との矛盾が生じている。また、クレヴァニールの「レプリカ天使が近付くと意識を失う」設定とも矛盾している。
  4. ^ アキエル戦以前では特にブリュンティールに特別な反応を見せる事は無いため、希望の遺跡を調べた時点で思い出した模様。
  5. ^ 但し、失敗するようならそのままメリーヌを切り捨てる算段であり、事実、その場で助けなければ呆気なく殺されてしまう。
  6. ^ 各州がまとまれば将来的にマーキュレイ・オーディネルの議員数を減らすとされているが、その「将来」がいつなのか明確に定められていない以上、マーキュレイ・オーディネル側の意識の変化によってそれが果たされない可能性をルーミスは危惧している。
  7. ^ アキエル達なのかは不明だが、一万年以上前の石器時代の遺跡からも天使らしき壁画が見つかったという。

出典

  1. ^ プロデューサー高田からタイトル名変更のお知らせ 『グローランサーIV オーバーリローデッド』公式サイトより。
  2. ^ a b c d 『電撃PlayStation Vol.252』メディアワークス、2003年10月31日、80,81,82,83,頁。 






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