クリスタニア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/07 23:56 UTC 版)
周期
周期は神獣王フェネスがつくったもので、1日にあたるものは小周期、1ヶ月にあたるものは月周期、1年にあたるものは太陽周期と呼ばれる。小周期は、日中にあたるものを光の半周期、夜にあたるものを闇の半周期と呼ぶ。太陽周期は四季にあたるものがあり、氷の季節、水の季節、炎の季節、風の季節の4つが順番に巡る。通常は周期と言えば太陽周期か大周期を指す。
大周期は数百年単位の長い周期で、神獣の民は死後、次の周期がめぐれば数百年の周期の中で予定された同じ境遇に生まれ変わって同じ人生を過ごして同じ死を迎えることになる。災厄なども予定されたものが発生する。しかし周期は完全ではなく、様々な要因によって少し違った出来事が起こる。そのため大蛇の部族や封印の部族は、周期を乱すと思われる物を混沌と呼んで排除する。また神獣たちは周期の終わりのたびに会合を開いて、次の周期を定めるにあたって話し合う。
戦乱の大周期
周期から外れている「古の民」をクリスタニアから排除することが決定され、虹色の大蛇ルーミスと大蛇の民が先頭に立った。「古の民」側は暗黒神ファラリスの神官王、偉大な魔術師、ハイエルフの長老、ドワーフの族長らが立ち上がり、彼らの魔法は神獣ルーミスですら深く傷くほどであった。双方が行使した巨大な力はクリスタニア全土に天変地異を起こし、各地で多くの死傷者を出すに至った。事態を重く見た神獣王フェネスは、戦いをやめるようルーミスに命じた。
また、約700年前にフーズィーが大白鳥の民に襲うことが予定されていた災害を憂いて、ダナーン地方を周期から離脱させた。
フーズィーの離脱により神獣たちの周期に対する不満が表面化して、バルバスが従来の周期の撤廃による新しい周期を求めたがフェネスは受け入れずに再び従来の周期を定めた。
不平の大周期
- 約500年前:新しい周期が始まったが、密林の猛虎バルバスの意見に同調したオールギンなどの神獣たちは課せられた役割を放棄した。
- 約400年前:ダナーン地方に海から未知の疫病が伝染して、大白鳥の民が全滅。
- 約350年前:暗黒の民が漂着。バルバスがエルナンドと呼ばれていた地方を周期から離脱させた。この際バルバスはイスカリアとの境となる絶壁に爪をたて、3本の道を作った。
- 約300年前:ベルディア帝国がクリスタニアのイスカリア地方へ侵攻開始。ベルディア地方に接するイスカリア地方の北西部に住む「双面の部族」は、これに対して傭兵団「獣の牙」の結成を呼びかけた。
- 約200年前:フーズィーが新しき民をダナーン地方へと導いた。
- 10年前:双面の部族の裏切りにより、神王バルバスが目覚める。断崖の各所が一時的に崩壊した。この時ダナーン地方とクリスタニアの間の障壁にも1本の道ができ、6人の冒険者(はじまりの冒険者たち)がクリスタニアに登った。
- 5年前:古の民のスループ王国と真紅の部族との間で戦いが起こり、レードンは真紅の部族の皇帝となる。
- 周期の終わり:フェネスによってダナーン地方とクリスタニアとの間に1本の道が作られ、はじまりの冒険者たちに次ぐ5人の冒険者がクリスタニアに登った。神王が眠りにつき、会合において周期を廃することが決定された。
新世紀
周期が失われ、新しき民との交流もあって、小周期、月周期、太陽周期という呼び方は失われつつあり、1日、1月、1年と呼ぶのが一般的になっていった。
- 新世紀9年:真紅の部族で反乱が起きて、レードンが退位。(リプレイでは、新世紀11年)
- 新世紀10年:神話の時代にウルスが竜王アルゴスを封印する眠りについて以来、封印の部族はウルスとの意思疎通ができないため自らの判断で混沌を封印(パージ)してきた。そうしたものの中には、本来封印すべきではないものも多くあった(戦いに負けそうになったときに相手を封印したケースなど)。そのため一旦すべて解放するとともにウルスを目覚めさせ、封印すべき対象をウルスが指導した上で再封印することになる。
- 新世紀11年:封印から解放された妖魔王が妖魔を従える。
- 新世紀12年:封印から解放された古代王国のものたちが活動開始。
- ^ 水野良 (2012年3月27日). “水野良のYeah!&Boo!「ご報告とお詫び」”. 水野良公式ウェブサイト. 2016年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月27日閲覧。
- ^ 『電撃王 通巻50号』主婦の友社、1996年6月1日、60頁。
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