ギャラクシーエンジェルの登場人物 トランスバール皇国

ギャラクシーエンジェルの登場人物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/23 15:32 UTC 版)

トランスバール皇国

シヴァ・トランスバール

声:岡村明美

トランスバール皇国の皇子。皇王ジェラールの子供であるが母親が民間の女性と言われており、小さい頃から白き月でひっそりと育てられていた。トランスバール皇族が全員エオニアによって粛清されたために、エオニア以外の唯一の皇族となる。正義感と使命感が強い性格であったために、自ら反エオニアの旗頭になり、エオニアと戦うことを決意した。タクトとエンジェル隊が、シヴァ皇子を反抗勢力が集まるローム星系まで護衛する任務をルフトから受けたことにより、タクトたちと出会うことになる。エオニアの理想に共感を覚えており、いまいちエオニア軍と戦う気になれなかったタクトだったが、皇子の真っ直ぐさに心打たれたことにより、気の進まない戦いであっても皇子のために戦うことを決意させた。またこれにより一連の騒動の中でタクトたちに絶大な信頼を寄せるようになる。

実はジェラールと聖母シャトヤーンが一夜を共にした際に身籠ってしまった子供。また、性別も偽っており女性である。彼女が月の聖母の資質を持つため、その悪用を避けるべく、皇子として育てられた経緯がある。このことを知っていたのは、実母であるシャトヤーンと彼女の侍女(声:小林沙苗)を除けばごく一部。また、エオニアは月の聖母の資質のことを知っており、彼女を狙っていた。

エオニア戦役後、皇位を継承しトランスバール皇国第14代皇王に即位する。現状では唯一の皇族。即位の際、自分が女であることを公表したが、何もお咎めもなく女皇となった。正義感が強く、真っ直ぐな性格であり、まだ若いものの臣民からの信頼は厚い。なお、ゲーム版(無印)では条件を満たすと皇位を退き、シャトヤーンと母娘として一緒に暮らすというルートがあるが、女皇となったのが正史であるためいわゆるパラレルワールド的扱いとなっている。

また、上記のルートにおいて寝ぼけつつタクトに告白してしまうなど、タクトに対して父親や兄に対するようなものと、恋人に対するようなものがないまぜになった感情を抱いている。

年齢:10歳

シャトヤーン

声:井上喜久子

白き月の管理者にして、シヴァの生みの親。600年前に白き月にいた月の聖母とは別人。白き月を守ってきた女性たちの名がシャトヤーンである。しかし、コミック版では600年前の聖母から後の代は彼女を含め皆クローンであるとされている。当代のシャトヤーンは、やわらかく波打つ純白のドレスをまとった、笑顔の優しい美女。管理者であるためにロストテクノロジーに関する深い知識を持つが、何世代にもわたり伝承してきたために、欠落した知識も多い。トランスバールの民衆からは、宗教的な崇敬の対象になっている。

エオニア戦役時は白き月に結界(実際には白き月を異次元へ移動させる術)を張りエオニア軍の侵入を防いでいた。当戦役最終決戦直前には紋章機のリミッターを解除し、エルシオールにクロノ・ブレイク・キャノンを装着させた。

シヴァとは親子関係にあるが、先述の理由から立場上自分が母親だと名乗り出ることが出来ずに心苦しんでいた。しかし、コミック版ではシヴァとエンジェル隊に、ゲーム版では『Moonlit Lovers』以降、言動から察するに周囲に事実を話しているようである。

「無限回廊の鍵」で、白き月がパルフェによってNEUE宇宙に転移された際に、ルーンエンジェル隊員とも顔を合わせている。その後は、EDENからの預かり物として、NEUEに白き月ごと滞在している。

ノア

声:谷井あすか

ギャラクシーエンジェル
黒き月の管理者。外見は10歳程度の子供の姿をしているが、時空震が起こる前のEDEN文明時代の生き残りであり、コールドスリープによって現代まで生存していた。そのため、誕生したのは600年以上前である。その出自は謎だが、600年前に管理者になっており、管理者になって以来の完全な記憶を保持している。そのため白き月が600年の時の流れによって欠損した情報を持ち合わせており、ロストテクノロジーをはじめとしたあらゆる科学と技術、人文学に精通している。
彼女が現代までコールドスリープをしていたのは、「黒き月は不確定要素を極力排除することで、安定した出力を維持する」という考えに由来しており、黒き月の管理はインターフェースに任せて、必要なとき以外は冷凍睡眠する方針を採っていたため。黒き月のコアとして休眠中だったが、想定されていた外敵「ヴァル・ファスク」であるネフューリアが登場することで目覚め、白き月の管理者との会見を要求し、エルシオールと合流する。
当初は、白き月の代替わりによって多くの重要な情報が欠落していたことを嘆き、エオニアの乱においてインターフェイスのしたことは黒き月の目的達成のためには必要だったと主張し対立していたが、「ヴァル・ファスクと戦う」という目的の一致から共闘することとなり、それ以降はEDENを防衛するという本来の役目を果たすために、最強の協力者として関わり続けることとなる。
当初はインターフェイスと同じように冷酷非情な人物かと思われたが、きたるべき外敵、ヴァル・ファスクとの戦いにおいて、彼らの攻撃で殺されていく人々を目の当たりにした時、人類を守るべく開発製造された黒き月の技術によって人類が殺されていることに自責の念に駆られていた。これを最大の汚点と考えている。
「黒き月の管理者」としての強固な価値観とプライドを持っており、そのため発言に容赦や妥協が無く、何に対しても心を許したり甘えたりすることも無い。しかし、タクトに寝ている所を見られて顔を赤らめるなど、人間らしい感情を見せることもあった。作中においては、超巨大戦艦オ・ガウブを打ち破るために「決戦兵器」を開発し、スカイパレスのライブラリの情報を使いアナザースペースに囚われたタクトを救出する大掛かりな装置を開発するなど、その能力を活かしてタクトたちを助けた。
ギャラクシーエンジェルII
コールドスリープに入らずに多忙な日々を送っていたために、順調に成長し美しい少女に変貌を遂げ服装も変わっている。表面上は頑な態度は変わらないが、内面ではタクト・マイヤーズを初めとする「仲間」への情愛が以前よりも高くなっており、仲間を心配したり冗談を言うなどの一面も垣間見られる。「無限回廊の鍵」においてはタクト・マイヤーズの強力な後押しによって一度はUPW代表に就任。高圧的に戦いを仕掛けてきたウィルに対しては強烈なまでの敵愾心を抱いており、ウィルに対抗するために「永劫回帰の刻」ではUPW代表の立場を辞退しUPW科学技術調査局を設立し局長に就いた。
GA IIでは、ライブラリを使ってABSOLUTEへの道を解放し、NEUEへの道を開き全宇宙の発展に大きく寄与。ルクシオール級戦艦、リプシオール級戦艦、デュアル・クロノ・ブレイク・キャノン、量産型紋章機ホーリーブラッドなどを設計・開発したのも彼女である。さらにはヴァル・ファスクを指揮し黒き月を再建しており、その生産能力を活かしてUPWを支援。リコが持つバランスデティクション能力を発見し研究。ウィルが使用した無限回廊の鍵を自力で開発しようとしており、その副産物として無限回廊が開く際の予兆波を発見しウィルへの対抗手段を確立。その他、数え切れないほどの活躍を見せている。
密かに背が低いことを気にしており、アニスに対しては「チビ」と呼ばれて「サル」と言い返すなど犬猿の仲(その割に意見を出し合う時はよく合うところがある)。また、「PHOS」のゲートキーパーであるペルの性癖のせいで付きまとわれており、罵倒したり暴力に訴えても迫ってくるペルにどう対処していいかわからないために、ペルのことを極力避けるようにしている。

年齢:10歳(GA I)→15歳(GA II)、身長:141cm(GA I)→?cm(GA II)

ルフト・ヴァイツェン

「ヴァイツェン」はビールヴァイツェンより。

声:納谷六朗

トランスバール皇国軍准将(エオニア戦役後に宰相に就任)。タクトとレスターの士官学校時代の先生。タクトが来る前まで白き月防衛軍司令を勤めていた。エオニア戦役時にタクトをエルシオールに導き、司令の座を受け渡す。タクトの実力をレスター同様信じている(小説版によると彼が教えた中で最も優秀だったのがレスター、最も理解できなかったのがタクトであるとのこと)。貴族出身ではないので階級の上がりはよくなく、准将の地位も半ば名誉職であった。実は妻子持ちで、孫がいるらしい。無印で上記のシヴァのイベントを発生させるとトランスバール共和国初代大統領となるが、もちろんこれもパラレルワールド的扱いになっている。

GAⅡにおいては自らUPW代表を辞任したノアの代わりにUPW代表にタクトにより任命される。その際トランスバール皇国の宰相の仕事がどうなったかは不明。

年齢:50代

シグルド・ジーダマイア

声:郷里大輔

ローム星系を中心とした第3方面軍総司令。階級は大将。5年前のエオニアの反乱の際には当初エオニアに従っていたが、戦いが始まるとすぐに離反し、エオニアの敗北の一因となった。その時の功績で少将から大将に出世したと言われている。長いものに巻かれる性格で、性格上弱いものを見下し、権威の強いシヴァなどにはペコペコするなど、ある意味では軍人らしい軍人と言える。エオニア戦役の際はシヴァ側についていたが、前哨戦で大勝したことで油断しきってしまい、黒き月の奇襲攻撃で何も出来ずに絶命した。

ジェラール・トランスバール

トランスバール13代目皇王。シヴァの実父。「戯れ」にシャトヤーンを求めたとも言われている。エオニア戦役の際、他の皇族共々殺される。

マードック

声:奥田啓人

ゲーム版『Moonlit Lovers』のちとせルートにて登場した衛星防衛艦隊所属の中佐。辺境調査からの帰還中だったタクトに命令書とエンジェル隊を届けるために、ルフトの命によりエルシオールの臨時指揮官を務めた。

その道中、ほんの数日で胃がボロボロになるほどエンジェル隊に振り回されたらしく、タクトに指揮権を委譲し終えたら逃げるようにブリッジを退室、タクトが乗っていた巡洋艦で帰っていった。


  1. ^ 第3期55話
  2. ^ a b レシピブック, p. 105.
  3. ^ レシピブック, p. 108.
  4. ^ a b c お仕事ファイル, p. 7.
  5. ^ お仕事ファイル, p. 83.
  6. ^ a b c レシピブック, p. 115.
  7. ^ アニメスタイル, p. 94.
  8. ^ レシピブック, p. 123.
  9. ^ a b c ぎゃらこん, p. 25.
  10. ^ a b お仕事ファイル, p. 73.





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