エックス・メン チルドレン オブ ジ アトム 開発

エックス・メン チルドレン オブ ジ アトム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/10 10:06 UTC 版)

開発

開発者の西谷亮は、本作は『ストリートファイターII』の開発を終え『ストリートファイターIII』の制作依頼があった際に請けた仕事であり、行動と技の組み合わせで戦法のバリエーションが生まれる「ベクトル理論」という『ストリートファイター』シリーズでは難しい表現にチャレンジしたこともあり、心の中では『X-MEN』=『ストIII』のつもりで開発したと語っている[6][7]

開発にあたり、西谷はマーベル・コミックのゲーム化作品を遊んでみた際、原作のキャラクターとかけ離れた展開が多いことように感じており、厳しいことを言われてもおかしくないだろうと考えていたと、ゲーム文化保存研究所・所長の大堀康祐との対談の中で振り返っている[7]。西谷によると、当初はマーベル側から懐疑的な雰囲気が出ており、一部を除く全キャラクターの2Pカラーを許可しないということもあったが、途中から態度が変わり、最終的には自分たちに任せても大丈夫だろうと思われたとされており、この信頼感が『マーヴル・スーパーヒーローズ』や、『X-MEN VS. STREET FIGHTER』へつながっただろうと推測している[7]。ただし、センチネルの場合は原作では単なる人型ロボットだったため、派手な演出をたくさん取り入れたところマーベルに指摘され、岡本吉起とともにニューヨークまで謝罪しに行ったと西谷は振り返っている[7]

攻略本

『バンブームック X-MEN公式ガイドブック』(竹書房
カプコンの完全バックアップによるアーケード版の公式ガイドムック。開発スタッフが全面参加しているだけに、攻略以外にも豊富な開発裏話が掲載されている。
ゲーメストムック/EXシリーズVol.1 X-MEN CHILDREN OF THE ATOM』(新声社
セガサターン版の攻略本。

  1. ^ a b c カプコンのアニメ格闘「X-MEN」特殊能力を駆使 初心者向け"オートガード"機能を採用」『ゲームマシン』(PDF)、第487号(アミューズメント通信社)、1985年1月1日、27面。2024年2月8日閲覧。
  2. ^ アーケードの初期稼動版のみこの際の攻撃でXパワーゲージが増加したが、バージョンアップ後および家庭用移植版では増えない。
  3. ^ こういった「ミュータント能力でない能力」も、このゲームでは便宜上Xパワーと呼ぶ。
  4. ^ 他のキャラクター同様、本作では両技ともハイパーXの扱いであるが、後の作品ではスーパーコンボ等として扱われる。
  5. ^ 「天魔空刃脚」が必殺技扱いなのは、本作および以降のVS.シリーズのみ。
  6. ^ バンブームック『X-MEN 公式ガイドブック』(竹書房)より。
  7. ^ a b c d 西谷 亮インタビュー Part3”. ゲーム文化保存研究所 (2020年1月25日). 2022年8月8日閲覧。





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