エグゼクティブ・アウトカムズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/25 15:35 UTC 版)
概要
旧南アフリカ国防軍(South African Defence Force:略称SADF、以下旧国防軍[1])第32大隊の元副司令官中佐であったイーベン・バーロウによって1989年に設立された会社である。
設立当時はフレデリック・ウィレム・デクラーク政権によってアンゴラ、モザンビーク、南西アフリカ(ナミビア)との国境紛争が終結したうえ、アパルトヘイトの廃止及び軍縮を行うことが宣言されており、後に大統領となるアフリカ民族会議のネルソン・マンデラにより、第32大隊をはじめとした特殊部隊や諜報機関である市民協力局(Civil Cooperation Bureau)の解散を要求、結果南西アフリカ警察対不正規戦部隊がナミビア交渉の駒として解体され、第32大隊についても1993年3月26日の解体まで徐々に規模を縮小していた。
そこに目をつけたEO社は旧南アフリカ国防軍、南西アフリカ警察対不正規戦部隊に所属していた兵士を採用、特にバーロウが副司令官を務めていた第32大隊などの精鋭部隊に所属していた兵士を多く雇用することで優秀な人材を確保することに成功した。彼らの多くはアンゴラ内戦などで家族や財産を失い、逃げ延びた南アフリカの旧国防軍に配属された後に職を失った黒人兵士だった。
軍事顧問や指揮官には彼らを指揮していた白人将校や下士官が主に雇用されていた。また、南アフリカ人以外では、ウクライナ人のヘリコプターパイロットや整備士が採用された。
さらに、1994年にゲリラ集団から政党となったアフリカ民族会議の戦闘集団であった民族の槍(ウムコントゥ・ウェ・シズウェ)に所属していた者も採用している。
EO社は20以上の民間軍事会社を保有する南アフリカの鉱山開発会社SRC社の子会社となり、共同経営者のトニー・バッキンガムが経営する石油会社ヘリテージ・オイルや鉱山開発会社ブランチ・ヘリテージ・グループとも緊密な関係を持つ。
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