ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY 登場怪獣

ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/16 13:50 UTC 版)

登場怪獣

諸元
デモンゾーア
DEMONZOUR[25][26]
別名 闇黒魔超獣
全長
体重 88万 t[出典 19]
出身地 超古代遺跡ルルイエ[出典 20]
闇黒魔超獣 デモンゾーア
カミーラの頂点に達した憎悪がルルイエ上空に渦巻く闇の力とガタノゾーアの怨念を吸収して融合した姿。頭部にはカミーラの上半身が一体化している。空全体を覆い尽くす闇自体全てが自身の体である。武器は口から氷の槍を放つデモンジャバー[30][33]、デモンジャバーを体内で収束させ、一気に数十本も吐き出すジャブラッシュ[出典 21]。他に頭部らしき部分の眉間のカミーラの上半身から放つ触手のような髪の毛デモンフィーラー[出典 22]がある。周囲の闇を取り込みながら間断なく無限に膨張していく。
ルルイエ上空でティガと戦い、デモンジャバーでティガを圧倒し、ゼペリオン光線をジャブラッシュではじき返しそのままティガに命中させ、ティガの光を失わせた。その後、巨人たちに残っていた光によって蘇ったグリッターティガを体内に飲み込んだ際、ゼラデスビームを放たれて消滅した。
  • フルCGで表現。また、公式イラストでは鋏状の両手も描かれているが、劇中で披露することはなかった。
  • 初稿の段階では、丸山がガタノゾーアをベースに形態の変化を狙って上半身を起き上がらせるものとなっていたが、CG班がデザインすることとなった[19][20]。額に表出したカミーラは、人間態にもあった額の飾りを踏襲し、触手のような腕にしている[19][20]
  • 脚本を執筆した長谷川によれば、「闇その物。具体の怪獣ではなくて、カミーラが周りの波動を取り込んで暴走した怪獣。人間の中にあるぐちゃぐちゃしたものが暴走しているようなイメージでした」と語っている[41]
諸元
シビトゾイガー
SHIBITO-ZOIGER[25]
別名 超古代怨霊翼獣
全長 222 cm[出典 23]
体重 111 kg[出典 23]
出身地 超古代遺跡ルルイエ[出典 24]
超古代怨霊翼獣 シビトゾイガー
ルルイエを守護する小型のゾイガーで、かつてティガが倒したゾイガーの同種。
カミーラの指令で大群で飛来し、GUTSを苦戦させる。捕食した人間に化けることが可能。口から破壊光弾ゾイガバルを発射する。また、体を槍状に変形させて高層ビルを貫くことも出来る。飛行速度はガッツウイング1号と同様のマッハ5.5[出典 25]。ルルイエに近づくものには全て容赦なく襲い掛かる。大群で集られるとアートデッセイ号のウィングゲートですら開閉不能になる。アートデッセイ号のデラック砲で遺跡の出入り口を破壊されて出られなくなった。倒されるとその腹部に人面瘡が浮かび上がることがある。
  • 劇中では「ゾイガー」と呼ばれていた。
  • ゾイガーをベースに操演を前提のデザインにしたが、羽の先端に足がついていたものが美しくないと指摘されたため、手直ししたものが決定稿となった[19][20]。初稿ではゾイガー同様、人が入ったものも描かれていた[19][20]
  • 造形物は1/1サイズのマペットが制作されたが、アップシーン以外はCGで表現された[43]
  • ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』に登場する壁画にはシビトゾイガーをイメージしたものが描かれている[44]

注釈

  1. ^ 当初、『ティガ』第1話で脚本を担当した右田昌万は、ユザレとイルマ隊長は高樹のダブルキャストを考えていたが、周囲に反対された[6][7]
  2. ^ 『ウルトラマンティガ』放映中の年に『ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影』が公開していたこともある。
  3. ^ 第2稿「光よ、永遠に」の段階では、脚本は長谷川と右田の共同名義となっていた[3]
  4. ^ a b マイの登場シーンでは、見学に訪れていたつるの剛士も後ろ姿でエキストラ出演している[13][14]
  5. ^ 『ガイア』の時点では本作品の参加は決定していなかったという[11][12]
  6. ^ a b c エンディングでは役名未表記。

出典

  1. ^ a b FCティガ/ダイナ/ガイア 2001, p. 78.
  2. ^ 「2000年度 日本映画・外国映画 業界総決算 経営/製作/配給/興行のすべて」『キネマ旬報2001年平成13年)2月下旬号、キネマ旬報社、2001年、150頁。 
  3. ^ a b c d e f g h i j k 平成ウルトラ映画全集 2001, pp. 86–87, 「大人の物語を重視 ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY」
  4. ^ 宇宙船YB 2001, p. 88.
  5. ^ FCティガ/ダイナ/ガイア 2001, p. 34.
  6. ^ 切通理作 2000, p. 110, 「第1章 ティガ編 右田昌万」.
  7. ^ 増補改訂ティガ 2019, p. 166, 「ウルトラマンティガ スタッフ&キャスト証言 右田昌万」.
  8. ^ 「INTERVIEW 円谷プロダクション社長 円谷一夫」『宇宙船YEAR BOOK 1998』朝日ソノラマ宇宙船別冊〉、1998年4月10日、38頁。雑誌コード:01844-04。 
  9. ^ 切通理作 2000, p. 93, 「第1章 ティガ編 村石宏實」.
  10. ^ 増補改訂ティガ 2019, p. 132, 「ウルトラマンティガ スタッフ&キャスト証言 村石宏實」.
  11. ^ a b c 切通理作 2000, pp. 393–412, 「第3章 ガイア編 長谷川圭一
  12. ^ a b c 増補改訂ダイナガイア 2019, pp. 314–350, 「ウルトラマンガイア スタッフ&キャスト証言 長谷川圭一」
  13. ^ a b 切通理作 2000, p. 238, 「第2章 ダイナ編 対談 つるの剛士/山田まりや
  14. ^ a b 増補改訂ダイナガイア 2019, pp. 56–72, 「ウルトラマンダイナ スタッフ&キャスト証言 対談 つるの剛士/山田まりや」
  15. ^ 『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEYパンフレット 光と闇3000万年の戦い(超古代の設定:長谷川圭一)』
  16. ^ 平成ウルトラ映画全集 2001, p. 99, 「平成ウルトラ映画真百科事典」.
  17. ^ 丸山浩2016年1月12日ツイート
  18. ^ 丸山浩2016年1月12日ツイート
  19. ^ a b c d e f g h i デザイン画集 2018, p. 244, 「丸山浩デザイン解説 ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY」
  20. ^ a b c d e f g h i j k l m n o デザイン画集TDG編 2022, pp. 229-247loc=「『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』」
  21. ^ a b c d 必殺技SG 2014, p. 229, 「ウルトラヒーロー主要必殺技リスト」
  22. ^ 平成ウルトラ映画全集 2001, pp. 56–57, 「ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY」
  23. ^ a b c d e f g h i UPM vol.03 2020, p. 9, 「ティガ バリエーション」
  24. ^ a b 必殺技SG 2014, p. 211, 「ウルトラヒーロー主要必殺技リスト」
  25. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa FCティガ/ダイナ/ガイア 2001, p. 80, 「劇場用映画(含むウルトラマンナイス)怪獣リスト」
  26. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 画報 下巻 2003, p. 101, 「ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY」
  27. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 平成ウルトラ映画全集 2001, pp. 70–71, 「VILLANS」
  28. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 宇宙船YB 2001, p. 29
  29. ^ a b c d e 大辞典 2001, p. 92
  30. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, pp. 245–246
  31. ^ a b c d e f UPM vol.03 2020, p. 25, 「超古代怪獣、侵略宇宙人、怪獣、怪人」
  32. ^ スーパー超百科 2000, p. 22.
  33. ^ a b c d e f g h i j k l m 必殺技SG 2014, p. 214, 「ウルトラヒーロー主要必殺技リスト」
  34. ^ a b c デザインワークス 2019, pp. 286–287, 「丸山浩デザイン解説 平成ウルトラマンシリーズ未公開デザイン画」
  35. ^ a b c 大辞典 2001, p. 194
  36. ^ スーパー超百科 2000, p. 31.
  37. ^ a b c d e f 大辞典 2001, p. 272
  38. ^ スーパー超百科 2000, p. 26.
  39. ^ 『ウルトラマン ティガ・ダイナ・ガイア パーフェクトガイド』、2019年4月30日発行、ぴあ株式会社、P59。
  40. ^ a b c d e 大辞典 2001, p. 224
  41. ^ 長谷川圭一インタビュー5(THE FINAL ODYSSEY編)
  42. ^ a b 大辞典 2001, p. 163
  43. ^ 平成ウルトラ映画全集 2001, pp. 94–95, 「特別企画 造形物としてのキャラクター図鑑」.
  44. ^ フィギュア王289 2022, p. 26, 「トリガー作戦第1号:第一章 -PULL THE TRIGGER- 光を繋ぐ"3ティガ"」
  45. ^ 渡辺勝彦 – 株式会社レッド・エンタテインメント・デリヴァー”. レッド・エンタテインメント・デリヴァー. 2022年5月26日閲覧。
  46. ^ 「メディア倶楽部」『ハイパーホビー』Vol.23、徳間書店、2000年8月1日、107頁、ISBN 978-4197201204 

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