アルベルト・ダ・ジュッサーノ アルベルト・ダ・ジュッサーノの概要

アルベルト・ダ・ジュッサーノ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/04 02:35 UTC 版)

レニャーノ市にある「レニャーノの戦士像」

ロンバルディアの英雄とされ、リソルジメント期にはイタリア解放の象徴とされた。

史実と伝説

ミラノ近郊ジュッサーノ出身とされ、名についてはアルベルト・ディ・ジュッサーノ(Alberto di Giussano) とも表記される。アルベルト・ダ・ジュッサーノについて伝統的に語られてきたことは、おそらくは14世紀ミラノの年代記作者たちによって生み出されたものである。それによれば、アルベルトはレニャーノの戦い1176年)においてミラノのシンボルとなる神聖な戦車「カロッキオ」 (Carroccioを防衛するための「死の中隊」 (Company of Deathを組織したとされる。

しかしながら史実において、フリードリヒ1世との戦いでロンバルディア同盟軍を率いたコンドッティエーレは、グイド・ダ・ランドリアーノ (Guido da Landrianoであった。

史料上、アルベルト・ダ・ジュッサーノという人物の名が初めて確認できるのは1196年のことである。

記念

機甲旅団「レニャーノ」のエンブレム

ジョズエ・カルドゥッチの詩『Della Canzone di Legnano』(1879年)にも登場する。

1900年にはレニャーノに「レニャーノの戦士像」 (it:Monumento al Guerriero di Legnanoが建立された。作者はエンリコ・ブッティ (it:Enrico Butti。しばしばアルベルト・ディ・ジュッサーノ像と見なされる。

イタリア王国海軍のコンドッティエーレ級軽巡洋艦「アルベルト・ディ・ジュッサーノ」にその名前が使用されている。また、イタリア陸軍にあった機甲旅団「レニャーノ」 (it:Brigata meccanizzata "Legnano"は、エンブレムに「レニャーノの戦士像」のイメージを用いた。

イタリア北部の地域政党である北部同盟も、そのシンボルとしてレニャーノの「レニャーノの戦士像」のイメージを用いている。

このほか、「レニャーノの戦士像」のイメージはさまざまな組織で使われている。イタリアの自転車メーカー・レニャーノ社 (it:Legnano (azienda)のエンブレム、レニャーノのプロサッカークラブ・ACレニャーノのエンブレムなどである。

大衆文化において

  • 2009年のイタリア映画『バルバロッサ 帝国の野望』 (Barbarossa (film)は、アルベルト・ダ・ジュッサーノが主人公である。ラズ・デガン (Raz Deganが演じた。

出典

  • Troisi, Francesco (May 2010). “Quel 29 Maggio del 1176” (Italian). Medioevo: pp. 18–29. 



「アルベルト・ダ・ジュッサーノ」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アルベルト・ダ・ジュッサーノ」の関連用語

アルベルト・ダ・ジュッサーノのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アルベルト・ダ・ジュッサーノのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアルベルト・ダ・ジュッサーノ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS