ろう者 「聾児」という概念

ろう者

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/27 14:27 UTC 版)

「聾児」という概念

「ろう」であるかどうかは本質的・先天的に決まると考える人々は、重度聴覚障害児を「ろう児」と呼ぶ。これは、「この子供達は将来的にはろう者になるはずである・なるべきである」というある種の予定説に基づくものである。このような主張を行う一派は「ろう」の本質を「日本手話」「ろう文化」の内在化と見ているが、現実には「ろう」の親から生まれるか、親が意識的に幼少時からろう者社会に参加させない限り、重度聴覚障害児は、特に聾学校に入学する以前には、これらの要素を身につけていない。すなわち、通常の定義では彼らは「ろう」ではない。しかし「ろう児」という言葉を使用する一派(「全国ろう児を持つ親の会」など)は、重度聴覚障害児は「ろう」となる運命のもとに生まれて来たと考え、彼らを「ろう児」と呼ぶ。

現在の日本の公教育の場では「ろう児」という用語は使用されていない。

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